2014年12月11日
先日のニュースで、東宝が再来年の公開に向けてゴジラシリーズの新作映画を製作すると発表しました。
これは楽しみである事は間違いないですが、果たしてどんな作品となるのやら。近年のハリウッド版や『ゴジラ FINAL WARS』を観ていると期待よりも不安の方が気持ち的には強いのが僕の正直な気持ちですね〜。と言うのも、『〜FINAL WARS』の時にシリーズを中断する理由のひとつとして、着ぐるみやミニチュアでの撮影方法、演出方法では表現に限界があるみたいな事を東宝側が言っておったんですよね。着ぐるみやミニチュアによる表現方法はCGなどで表現されるVFXの様な技法よりも劣ると思っているのか?もしそうなら、東宝って会社は残念な会社ですよね。もう少し自分たちの会社の先人たちがやってきた事(大変な偉業ですよ!)に誇りと自信を持って、新しいゴジラを生み出して欲しいものです。
ゴジラやガメラ、テレビに至ってはウルトラシリーズなどの昭和の時代から脈々と続く人気シリーズは、確かに時代を写す鏡の様な側面を持っており、その時代々々を反映しながら作品(シリーズ)が進化(変化)してきました。しかしながら、親から子、子から孫へと3代以上に渡って永く愛されてきた要因は、紛れもなくその根底にある『作品の本質』の不変性に尽きると僕は思います。ハリウッド映画の様な巨額の予算で、とにかく映像も音響もリアリティを追求された映画は確かに万人には分かり易く伝える事が出来ますが、実はゴジラ映画に大切なのはそんな事ではないんですよね。冷めた人間の多いこの時代にこそ、伝統的な着ぐるみとミニチュアによる特撮で『シビれるゴジラ』を観せてもらいたいなぁ。作る側も観る側も、もう少し夢を見なきゃシビれるゴジラ映画なんて作れないし、観れないよ!この現実的な時代にこそ空想科学を信じられる懐の深さが必要なんじゃないでしょうか?
そういった意味でも、僕はやはり樋口真嗣氏に期待してしまうのですよ。
Posted at 2014/12/11 12:01:22 | |
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