新潟市南区の旧月潟駅構内に静態保存されている新潟交通電車線の3両のうちの1両、キ100形キ116号ラッセル式除雪貨車を仕事帰りに撮影してきました。
今回、キ116号を撮影した理由は、ブログタイトルのとおりキ116号の車体側面が『国鉄仕様』となっているからであり、この国鉄時代の仕様で見る事ができるのが今週末までという事で、仕事帰りに立寄って撮影してきた次第です。
このキ100形除雪貨車は、鉄道省と国鉄が昭和3年(1928年)から昭和31年(1956年)にかけて176両を製造しましたが、その中の116号が昭和43年(1968年)に国鉄から新潟交通に譲受され、国鉄時代と同じ116号として電車線廃止の平成11年(1999年)まで冬期間の除雪で活躍しました。
キ116号は、昭和7年(1932年)に鉄道省大宮工場で新製された車両で、新潟交通が譲受する前は山形県の新庄駅常駐の車両だった様で、今回はその頃の姿を再現して「秋」の文字が大きく書かれています。おそらく配置先の「秋田」の「秋」なんでしょうね。また、昭和7年に鉄道省の大宮工場で製造された事を記す「製造銘板」もこの度保存会の皆さんの手で復元されていました。(下の写真参照)
キ100形は元々動力を持っていないため、機関車に押されて走行していましたが、キ116号は新潟交通に移ってから、推進力となる相棒のモワ51号をキ116号から制御する為の制御機器を取り付け、キ116号側からの運転を可能にしました。
今週末にはこの「国鉄時代の姿」もおしまいだそうで、車体側面に書かれた「秋」などの文字も消されて新潟交通の社紋に書き直されるとの事です。
とりあえず、貴重な「国鉄時代の姿」を撮影する事ができましたので、また少し経ってから今度は「新潟交通時代の姿」も撮影しに行きたいですね。
Posted at 2019/06/13 23:05:04 | |
トラックバック(0) |
鉄道 | 趣味