
今日から11月。先週から風邪をひいたようで、鼻と喉の調子がイマイチでしたが、この週末は自宅で何もせず養生していましたので、お陰様で殆ど治りかけております。やはり、風邪薬を飲んでいても平日は仕事やら何やらでなかなか静養できない事もあってか治りが遅くなりますねぇ…。あと、年齢を重ねるごとに治りが遅くなっているのも痛感しています(汗)。
さて、このところネタが無いのと忙しいのを理由に週一ペースでブログ更新をしていますが、今週も真面目にペースを守ってみました(笑)。時間的余裕とネタさえあればそれなりにブログも書こうかという気にはなりますが、まぁ…こんなものは自分のペースで良いんですよ。
今回取り上げるのは、平成9年(1997年)11月に劇場公開された映画、『タオの月』です。例によって監督は『ゼイラム』を手掛けた雨宮慶太氏ですね。公開当時、新潟では唯一、新潟・市民映画館「シネ・ウインド」で上映していた事から、当時高校2年生だった僕は、友人一人を連れてレイトショーを観にいきました。
いつもの如く、面倒くさいのであらすじはWikipediaより以下のとおり引用させて頂きました。
-時は戦国の世、浅野忠興の家臣がある日、野伏りからどんな岩も一刀両断するだけでなく、刃こぼれした刃も再生できる刀を奪ってきた。合戦を控えていた忠興はこの鉄を手中に収めたいと考え、剣の出所をかつての部下で様々術を身に着けた修験者・【酔狂】と剣の達人である【疾風】の二人を調査に向かわせた。
出所である宝剣山に向かった酔狂と疾風は道中で【れんげ】という少女に出会う。彼女は宝剣山の近くで一人で住み、蜂蜜とりを生業にしていたが、ある日の夜、考えの相違から仲たがいした【アビラ】、【マリエン】、【クズト】ら3人の異星人が闘うのを森の奥で目撃し、傷ついたクズトから【タオ】と呼ばれる鈴を預かる。れんげの案内により野伏りの里に潜入した酔狂と疾風はそこの支配者である【角行】に会う。角行は呪術により不思議な鉄を野伏りたちに採掘させては武器を作って革命を起こそうとしていた。角行の悪行を知っていた酔狂は角行を倒そうと立ち向かうが、人々の生き血を吸ってよみがえった【マカラガ】が襲い掛かってきた。マカラガとはアビラたちの祖先が作り出した全ての生物を破滅に導く怪物で、角行のエネルギーを吸って巨大化したマカラガを酔狂と疾風はアビラと強力し倒そうとする。-
この『タオの月』は時代物のSF作品となっていますが、これまでの雨宮監督作品とは異なり、登場人物も多くなっており酔狂役に永島敏行氏、疾風役に阿部寛氏、角行役には榎木孝明氏など、一般的にも知名度の高い俳優を多くキャスティングしており、れんげ役には当時14~15歳の吉野紗香氏を起用しています。
また、雨宮作品の常連とも言える螢雪次朗氏と井田州彦氏もちゃんと出演しているところが良いですね!そして、『ゼイラム』と『ゼイラム2』ではヒロインのイリアを演じた森山祐子氏も出演しており、この作品では異星人のアビラ、マリエン、クズトの3役を1人で演じています。イリア役を経てすっかり様になった森山氏のアクションが本作品でも楽しめます。
また、酔狂役の永島氏は、この前年に『ガメラ2 レギオン襲来』で主演を務めるなど、当時の僕としても馴染みのある役者さんが出ているという印象がありましたね。
怪物マカラガは、実物大の造形物(全高約4m)のものに加えCGでも表現されており、この辺りは相変わらず丁寧に作られた特撮作品だなという印象ですね。そして、キャラクターデザインなどの発想やセンスは流石といった感じで、これは雨宮監督作品独特の世界観といった感じでクセになりますね。
こうやって、自分の青春時代に一生懸命観ていた作品をたまに観返すのは良いですね。作品の面白さを改めて感じられるし、歳を重ねた事で当時の自分とは違った観方で作品を観直す事ができて、また違った楽しみ方もできますし、懐かしさも感じたりしますね。そして何よりも【自分の好きなもの】に対する向き合い方、そういったものの初心に帰れる…そんな感じがしますね。

作品タイトル

れんげ(中央)【演 : 吉野紗香】
酔狂(左)【演 : 永島敏行】
疾風(右)【演 : 阿部 寛】

アビラ【演 : 森山祐子】

マリエン【演 : 森山祐子】

クズト【演 : 森山祐子】

角行【演 : 榎木孝明】

武器庫番【演 : 螢雪次朗】

怪物マカラガ

マカラガを封じ込める為、れんげは【タオ】を鳴らします。
Posted at 2020/11/01 20:58:13 | |
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