
僕は主に1/64スケール前後の小スケールミニカーを収集していますが、実は1/43スケールのコレクションも少々あったりします。特に、現在もシリーズ継続中(発売中)でアシェットから隔週刊で発売されている「国産名車コレクション」を数年前まで定期購読していた事もあり、ノレブ社製の1/43スケールミニカーは日本車だけでも150台以上あります。先ほど書いた様に「国産名車コレクション」は現在も販売が継続されていますが、現在のラインナップは何故か日本車以外の外国車もフツーに発売されており、「国産名車じゃなくて世界の名車コレクションに改名すれば良いのでは?」と書店で見掛ける度に思いますね(笑)。そもそも僕は、デアゴスティーニ社から発売された週刊「マクラーレン・ホンダMP4/4」(1/8スケールのMP4/4を自分で作るシリーズ)を定期購読する為に止むを得ずアシェットの「国産名車〜」の定期購読を解約したんですけどね。そのMP4/4すら数年前から製作がストップしていますが…(苦笑)。まぁ…普段屋根裏収納にしまってある数々の1/43ミニカーたちが日の目を見ないのも可哀想だと思いまして、この度屋根裏より引っ張り出してきました。メーカーごと、年代(年式)ごとに少しずつ当ブログで紹介していこうかなと思っています。
…で、記念すべき(?)第1回目は収納していたダンボール箱を開けて一番上に積まれていた、ホンダ T360です!ホンダT360と言えば、ホンダが初めて市販した四輪車ですよね〜。ホンダT360が市場に登場したのは昭和38年(1963年)でした。キャブオーバー型の2ドアピックアップトラック、平たく言えば軽トラがホンダとしての最初の四輪車となった訳ですが、そのスペックを見るや「ホンダらしいなぁ…」と思わせる内容となっています。エンジンはAK250E型と呼ばれるもので、水冷4ストローク直列4気筒DOHC(2バルブ)354ccで、日本車としては初のDOHCエンジンの採用でした。そしてエンジン本体はスリーブのみが鋳鉄製で、それ以外は全てアルミニウム合金製となっています。また、前期型では4気筒の各気筒ごとに4連キャブレター(京浜精機製)を装備しているものや、双胴型2連キャブレター(三国工業製)を装備しているものがあり、スペックからでは軽トラックである事が想像し難いほど、スポーツカーの様な内容のスペックでした。駆動方式はMRとなっており、この駆動方式は後継のTN360以降、現在のアクティに至るまで継承されていますね。
また、このT360はホンダの創業者で当時の社長でもある本田宗一郎氏が設計などに1台まるまる関与した唯一のクルマと言われています。本田氏と言えば、空冷エンジンの信奉者の様に言われることがありますが、唯一本田氏が関与した四輪車が水冷4ストDOHCっていうのは、どう捉えて良いものなんでしょうねぇ〜。レース好きの本田氏が作った水冷4ストDOHCのレーシングカーみたいなエンジン積んだ軽トラと言ってしまえばそれまでですが、以後のホンダ車と言えばSシリーズを除いて空冷エンジン車が主流になりますしねぇ…。まぁ…ある意味多少非合理でも自分たちの技術力を示したいみたいな部分はあったのでしょうかね?二輪メーカーとしては充分な実績ですが四輪メーカーとしては最後発でしたからねぇ…ホンダさんは。
このT360や500cc仕様のT500は共に旧車のイベントなどで実車を見る機会がありましたが、今の軽トラックにもこれだけの愛嬌があると良いですよね〜。愛嬌のある外観とは裏腹に水冷4スト4気筒DOHCで30psってギャップがなんとも良いですね。
Posted at 2016/08/28 17:47:42 | |
トラックバック(0) |
ミニカー