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2016年11月03日 イイね!

第二次世界大戦 傑作機コレクションvol.20 空技廠 彗星(D4Y)

第二次世界大戦 傑作機コレクションvol.20 空技廠 彗星(D4Y) 11月1日発売のデアゴスティーニの隔週刊「第二次世界大戦 傑作機コレクション」vol.20、空技廠 彗星(D4Y)です。
 同シリーズでは九九式艦上爆撃機(以下、九九艦爆)に次ぐ旧日本海軍の爆撃機の登場ですね。今回は九九艦爆の後継機とも言える海軍の主力艦上爆撃機、彗星です。彗星艦爆を開発したのは海軍航空技術廠(略して空技廠)と呼ばれる旧日本海軍の一組織であり、この空技廠は航空機の設計、調査研究、実験及び審査を行う機関です。いわば彗星は、「官」である海軍自らが設計、開発にあたった航空機である訳です。とはいえ、機体及びエンジンの製造の大半は「民間」である愛知航空機で行われました。愛知航空機と言えば、前述のとおり大東亜戦争初期の主力艦爆機、九九艦爆を設計、製造しているメーカーであり、彗星の後には艦攻と艦爆の両面の特性を持ちあわせた「流星」なども手掛けるなど、爆撃機、攻撃機の開発、製造には定評と実績があるメーカーです。
 彗星は九九艦爆が制式採用される直前の昭和13年(1938年)に十三試艦上爆撃機(D4Y1)として開発が開始されました。開発にあたっての目標として、戦闘機並み、もしくは戦闘機を越える速度と航続距離が掲げられましたが、こうした高い目標を克服するために空技廠で開発の中心を担ったのが東京帝大出身の山名正夫博士でした。山名博士ら設計陣は目標達成の為、空気抵抗を極限まで減少させる工夫として断面積の小さい機体設計を試みました。その中で選定されたエンジンが、ドイツのダイムラー・ベンツ社が製造する液冷エンジン「ダイムラー・ベンツDB601A」を愛知航空機がライセンス生産した「アツタ二一型」液冷倒立V型12気筒(1200hp)です。
 十三試艦爆の試作機は昭和15年(1940年)11月に完成、試験飛行では高性能を発揮しましたが、急降下時の機体強度などには問題が残る結果となり、それらの改善にあたる事となりました。しかしながら、急降下時の問題などを除けば優れたものとして仕上がっていた為、機体を艦上偵察機へと改造して昭和17年(1942年)6月のミッドウェー海戦時に空母「蒼龍」の艦載機として試験運用されました。その後、同年7月に二式艦上偵察機一一型(D4Y1-C)として制式採用されます。そして本題の艦爆も昭和18年(1943年)6月にようやく艦上爆撃機彗星一一型(D4Y1)として制式採用されます。その後、彗星、二式艦上偵察機共にエンジンをアツタ二一型(1200hp)から改良型となるアツタ三二型(1400hp)に換装され、それぞれ彗星一二型(D4Y2)、二式艦上偵察機一二型(D4Y-C/R)へとマイナーチェンジされていきます。彗星一二戊型(D4Y2-s)と呼ばれる夜間戦闘機仕様なども生産されていきますが、やはり当時の日本においては液冷エンジンの品質管理などが困難であった為、運用されている彗星全体の稼働率は極めて低いものだった様です。
 また、期待の製造に対してアツタ三二型の製造が追いつかない状況にもなっており、エンジンが搭載されないままのいわゆる「首なし機」が工場の外で放置されている状態でした。この状況を打開するべくとられた対策が、三菱重工製のエンジン「金星六二型」空冷複列星型14気筒(1560hp)を搭載して彗星三三型(D4Y3)として運用する方法でした。空冷エンジンを搭載した事で、それまでの一一型や一二型と比べて外観が大きく変化しました。しかし、空冷エンジン搭載機の彗星三三型が運用された後も、アツタ三二型を搭載した彗星一二型は併行して生産が続けられました。その後、彗星三三型をベースに後部座席を撤去し、800kg爆弾を搭載可能とした彗星四三型(A4Y4)も登場しますが、これは実質的には特攻専用機として運用されました。さらに、エンジンを中島製の「誉二一型」空冷複列星型18気筒(1825hp)に換装した彗星五四型も計画されましたが、完成には至りませんでした。
 川崎航空機が開発、製造した陸軍の三式戦闘機「飛燕」同様に、当時の日本では液冷エンジンを搭載した彗星は思うような活躍をする事ができませんでした。しかし、そんな中でも現場の人たちの努力によって彗星の稼働率を飛躍的に高めた部隊が存在しました。それが美濃部正少佐率いる「芙蓉(ふよう)部隊」です。芙蓉部隊では整備兵を愛知航空機へ派遣して、アツタエンジンの整備に関する知識、技術を習熟させ、他の部隊で稼働率を上げられずに持余されていた彗星を集め、稼働率80%以上を達成させました。(ちなみに芙蓉部隊の零戦の稼働率は90%以上だったそうです)大戦末期、特攻が日常的な作戦と化していた時期に彗星によって夜間戦隊として敵艦船に夜間攻撃を行うなどの作戦で戦果を挙げたのです。彗星本来の機体設計、アツタエンジンが優秀であった事をメーカーではなくユーザーである現場の部隊が証明した事は素晴らしいですよね。
 今回のモデルはアツタ三二型搭載の彗星一二型ですね。横から見るとエンジン下部のラジエターインテークの形状が特徴的ですね。デアゴスティーニのことですから、そのうちシレッと空冷機の彗星三三型もリリースしそうですよね(笑)。何気に期待してますケドね。







Posted at 2016/11/03 15:26:39 | コメント(2) | トラックバック(0) | その他乗り物 | 趣味
2016年11月01日 イイね!

LV-N132a,b スバル レガシィGT

LV-N132a,b スバル レガシィGT 今日から11月ですかぁ…。すっかり外気温も低くなりまして、今月末か来月上旬頃にはスタッドレスタイヤに交換しなきゃいけんですねぇ。先月の中旬くらいにはあちらこちらで白鳥の姿も見られる様になりましたね。
 さて、11月になりましたが10月発売の「トミカリミテッドヴィンテージネオ」をご紹介です。LV-N132a,b スバル レガシィGTです。これまで「トミカリミテッドヴィンテージネオ」ではLV-N06としてレガシィRSが幾度か製品化されてきましたが、今回は品番もLV-N132となりレガシィGTとしてリリースされました。RSとGTの外観は殆ど同じという事ですが、ラリーベース車のRSとな異なりグランドツーリングカーとしての快適性を追求したのが今回のGTとなります。そして、このセダンと共に登場したツーリングワゴンGTが大ヒットとなり、その後のワゴンブームの火付け役となりました。
 スバル1000から継承されてきた水平対向エンジンとレオーネで確立された4WDで今日まで多くのファンに支持されているクルマですよね。現在では滅多に街で実車と遭遇する機会はありませんが、あの初代アルシオーネと通づる、航空機のキャノピーの様なデザインは格好良いですねェ。




Posted at 2016/11/01 19:42:37 | コメント(1) | トラックバック(0) | ミニカー | 趣味

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