
昨日、今日と、時間を見つけては一昨日(1/18)からNHK総合で放送が開始された「トクサツガガガ」を録画したものを繰り返し観ております。
「トクサツガガガ」は小学館の「ビッグコミックスピリッツ」で現在連載中の丹波庭原作の漫画です。昨年、みん友の辰巳さんが新潟に遊びにいらした時に特撮が好きな僕に教えて下さった漫画で、それ以降、概巻の最新巻である14巻まで一気に買い揃えて読んだ次第です。ちなみに今月末には15巻が発売される予定です。…で、なんとこの度その「トクサツガガガ」がNHKで、しかも地上派で実写ドラマ化された訳です。ドラマ化決定の話題は昨年から出ていましたが、一昨日遂に初回放送を迎えました。
ネタバレはいけませんので端的に「トクサツガガガ」のあらすじを説明しますと、主人公の仲村叶(なかむらかの)は商社に勤めるOLですが、実は彼女は特撮オタク…。日々、自分がオタクである事がバレない様に日常生活で直面する壁や葛藤を、仲間との出会いなどを経験しながら前向きに奮闘する様子を明るく描いている作品です。
本作には、劇中劇として戦隊シリーズをモチーフとした「獅風怒闘 ジョウショウワン【獣将王】」や、メタルヒーローシリーズをモチーフとした「救急機 エマージェイソン」などの『特撮ヒーロー』が多く登場しますが、そのデザイン、設定などが本当に丁寧に描かれており、自身が「特撮オタク」という原作者の特撮に対する愛を感じますね(笑)。
…で、一昨日の初回放送ではジョウショウワンもエマージェイソンも実際に登場するのですが、そのクオリティの高さといったら、ドラマの中の劇中劇というレベルではなく「あれ!?チャンネル間違えたか?テレ朝か?」って思う位にガチで作られています。まぁ…それもそのはず、本作には本家の東映が協力しているのですからね(笑)。原作同様、特撮を普段観ていない「堅気」の人が観ても充分面白い作品になっていますね。今回のドラマ版は全7回という事で、ちょっと短い気もしますが放送期間中は原作と併せて楽しみたいと思います。
僕の場合、自他共に認める「特撮ファン」でありますので、本作で描かれる主人公やその仲間たちの「オタク心理」みたいなものは読んでいて大いに共感できる部分もありますね。俗に言う「○○あるある」とか「性(さが)」というやつでしょうかね(笑)。
ただし、主人公の仲村さんが20代半ばの女性である事なのか、本作の重要なポイントでもあるオタクである事を周囲に知られたくない、すなわち「オタバレ」したくないという部分は僕にとっては「全然ピンとこない」と言いますか「ああ…バレるの嫌な人もいるんだ」程度の「他人事」として読んでいるところがあります。原作を読み始めて少し経ってから原作者自身が女性である事を知り「なるほどな…」とは思いましたが、確かにアニメやゲームといった「サブカルチャー」という同じ枠組みの中でも、特に「特撮」というジャンルで若い女性の人口の割合ってかなり少ないだろうなとは容易に想像できますし、仮にそれなりにいたとしても仲村さんの様な「隠れオタ」と呼ばれる部類の方が多いんでしょうねぇ。
まぁ…「特撮ファン」である事を堅気の人にも隠さない…というか敢えて意識しないで自然に好きなものは好きと言っている自分にとってはなかなか理解できない心理である訳ですが、僕の場合同じ趣味で大勢とワイワイやるっていう方が、はるかに苦手だしストレスを感じますね。入口こそ違えど、同じ「特撮(または他の趣味)」が好きだからワイワイやりたい心理は分かるには分かる。でも、僕は自分1人、もしくは同じ趣味を持つ気心の知れた仲間と2人くらいで語り合ったり、一緒に作品を観たりするのがベストな環境だと思っているんです。そうだなぁ…やっぱりせいぜい自分を含めて2人だなぁ。それ以上でワイワイやるのは勘弁して欲しいなぁ。疲れちゃいますわ…。
あと、本作では「オタク」という言葉が使われていますが、実は僕は「オタク」という言葉が大嫌いでして、自分自身を書くときも「特撮ファン」や「特撮マニア」という書き方(または言い方)をします。これまでや現在の世間一般での「オタク」という言葉の使われ方、捉えられ方を見ていくと、僕の「下らないプライド」が「オタク」という言葉をどうしても拒絶するんですよね~。なので、他人が悪気なく自分に対して言う「オタク」というワードも実は内心ムカついています(笑)。これは僕の勝手な捉え方なのでしょうが、「オタク」という人種として見られるのは「人として大変不名誉なこと」だと思って実は生きています。現在の日本人が「オタク」という言葉をそこまで深く考えて使っていない事もよく分かってはいるんですけどね(笑)。他人には理解できない僕の中の拘りみたいなもんだと思います。
本作の主人公、仲村さんのセリフじゃないけど、「大切な事は小さい頃に(今もだけど)、特撮から教わった」と思い続けて30数年観続けてきたものを、半端な気持ちでは観られんのですよ。
でも、「オタク」って言われるのは耐えられないクセに、「特撮バカ」とか「特撮キチ○゛イ」とか言われるのは全然平気で、むしろ歓迎しちゃうんですよね~。まぁ、結局のところ「病気」か「ドM」なんでしょうね(笑)。

劇中劇「獅風怒闘 ジュウショウワン【獣将王】」

劇中劇「救急機 エマージェイソン」

初回、再放送あります♪

原作コミック 単行本1~14巻
Posted at 2019/01/20 13:15:57 | |
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