
約3週間振りのブログ更新となります。先週の連休は嫁さんの実家で米運びの手伝いをしていましたので結局1日しか休めませんでしたが、お陰様で今回の連休はそれなりに休むことができました。
さて、本日取り上げますのは9/21発売のバンダイのソフビ人形『ムービーモンスターシリーズ』、ゴジラ(2001)です。先月は2002年版のゴジラ(釈ゴジ)が発売されたかと思ったら今月は2001年版が登場ですか。何だか最近はゴジラも積極的に商品展開されていますな。
ゴジラ(2001)は平成13年(2001年)12月に公開されたゴジラシリーズ第25作『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』に登場するゴジラで、このゴジラを【GMKゴジラ】(GMKゴジとも)、作品自体を【GMK】とファンの間では呼ばれており、ゴジラ【G】、モスラ【M】、キングギドラ【K】のそれぞれの頭文字が由来となっています。
そんなGMKゴジラ、いわゆる【ゴジラミレニアムシリーズ】に登場するゴジラの中でも特異な存在といいましょうか、『ゴジラ2000 ミレニアム』に登場するミレゴジのデザインとは異なる昭和のゴジラに近いデザインとなっており、特に目が白目であるところなどは他のゴジラよりも無感情の印象をより強く与えており、凶暴、凶悪さを強く意識して作られています。背ビレの形状もミレゴジ以降の巨大で鋭く尖ったものではなく、昭和のゴジラの背ビレに近い形状でデザインされており、僕はこのGMKゴジラは結構好きなんですよね。
『GMK』の作品自体も【平成ガメラ三部作】を手掛けた金子修介氏が監督を務めるという事で「ついに金子監督のゴジラ作品が来たかぁ…」と、当時期待を膨らませていた事を思い出しますが、ゴジラの存在が『戦争の犠牲者たちの残留思念の集合体」であるとか、『護国三聖獣』と呼ばれるバラゴン(婆羅護吽)、モスラ(最珠羅)、キングギドラ(魏怒羅)がゴジラ(呉爾羅)から日本の国を護る…といった少しオカルト色漂う物語の設定が僕は少し苦手でしたね。
とはいえ、作品全体としてはとても良くできいて凄く楽しめるものでしたし、何より僕がこの『GMK』という作品でとても関心したのは、ゴジラが静岡の焼津港(ビキニ環礁の水爆実験で被爆した第五福竜丸の母港)に上陸して口から放った放射能熱線によってキノコ雲が発生するという描写で、まさにゴジラがこの世に『核の申し子』として生まれてきた最も重要な意味を映画を観るものにあらためて知らしめた作品でした。ゴジラを通じて核兵器のもたらす恐怖を殊更に描いたゴジラ作品って、長く続くシリーズの中ではそう多くないんですよね。そういった意味でも本作のこのキノコ雲発生のシーンを臆する事なく表現された金子監督は流石だと思います。
『GMK』は平成版『三大怪獣 地球最大の決戦』のような作品だったけれど、金子監督には是非とも『シン・ゴジラ』や『ゴジラ-1.0』のようなゴジラしか怪獣が出てこない作品を作ってもらいたいなぁ…と、僕個人的には思いますけどね。

焼津市上陸のこのシーンなんか凄く生物感が感じられてゾクッとしました。
このGMKゴジラはどこかワニとかトカゲみたいな爬虫類っぽさが感じられるんだよなぁ。

箱根山大涌谷でバラゴン(婆羅護吽)と対峙するゴジラ。

ゴジラ上陸によって焼津市の小学校では避難を開始しようとしていたその時、教室の窓から強烈な閃光と共に地震のような振動が起こり、先生、児童共に何事かと窓の外に目をやると…

まるで教科書の写真や記録映像で見たようなキノコ雲が小学校から少し遠く離れた場所に発生している様子を目の当たりにします。
小学校の先生(演 : かとうかずこ)がこれを見て「原爆…?」と一言呟く。
Posted at 2024/09/23 12:46:01 | |
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