
先日、仕事の昼休みに「何か掘り出し物はないかしら?」と立寄った新潟市内のホビーオフ某店で購入したバンダイの食玩と思われるゾフィーです。同じものが2体売られていましたので2体とも購入しました。1体330円(税込)です。
このフィギュア、おそらくバンダイの食玩だと思うのですがスマホ等で画像検索など行ってもシリーズ名などが判明しないのですが、実に出来の良いゾフィーのフィギュアですね。この容姿、ポーズなどからTV作品『ウルトラマン』の第39話(最終回)「さらばウルトラマン」に登場した時のゾフィーである事が容易に分かりますね。
「さらばウルトラマン」では、宇宙恐竜ゼットンとの戦いに敗れたウルトラマンを故郷の光の国(M78星雲ウルトラの星)へ帰還させるべく迎えやってきた使者としてゾフィーが登場しますが、ウルトラシリーズが続くにつれて他の作品にも【客演】として度々登場するゾフィーと、「さらばウルトラマン」に登場するゾフィーとでは大きく外観が異なる部分がある事はファンの間では広く知られていても、特別ファンでもない堅気の方々には殆ど知られていません。
実は「さらばウルトラマン」に登場するゾフィーは、顔の中心の俗に『トサカ』と呼ばれる部分が頭頂部から鼻先近くまで黒く塗られているんですよね。昭和から平成前半までの時代、TVによる放送やVHSでの画質ではなかなかこの黒く塗られている事実を確認する事は困難だったのですが、平成後半の2000年以降になるとDVDやBlu-rayの発売に際して作品のデジタルリマスター化が進み、近年では『ウルトラQ』、『ウルトラマン』、『ウルトラセブン』の3作品の4Kデジタルリマスター化が完了したという事で、以前よりも作品内の色や凹凸などがより鮮明になっり、ゾフィーのトサカの色がシリーズ客演時と異なっているという事実がはっきりと分かるようになってきました。ちなみに僕の自宅には2000年代の初め頃に『ウルトラマン』が初めてデジタルリマスターされてDVDとして発売された【デジタルウルトラシリーズ】がありますが、そのDVDの画質でもゾフィーの黒いトサカを確認する事ができます。
そんな事実もあり、近年公開された映画『シン・ウルトラマン 空想特撮映画』では【光の星の使者】としてゾフィーをモチーフにした『ゾーフィ』というキャラクターが登場しますが、その姿は金色に黒(ネイビーダーク)を基調としており勿論トサカも黒く塗られています。以前、ゾーフィのソフビを当ブログで取り上げた際にも書きましたが、『ゾフィー』ではなく『ゾーフィ』という名前も、当時の児童雑誌に掲載された際の名前に由来されており、児童雑誌で紹介されている【宇宙人ゾーフィ】はゼットンを操る悪い宇宙人として紹介されており、そのトサカも黒く塗られているのです。
まぁ…そういった事で「さらばウルトラマン」に登場する仕様のゾフィーのフィギュアがお安くしかも2体も売られていたのも何かの縁と思い、2体とも購入してそのうちの1体は先程書いたとおりの「さらばウルトラマン」に登場した際の本当のゾフィーの姿を再現するべく自分でトサカを黒く塗り、もう1体はトサカを塗装せずにそのままの状態とする事にしました。
2体合わせて660円でこんな感じでバージョン違いのゾフィーを揃えられるも良いですよね。何よりもフィギュア自体のクオリティが高いのでまさに掘り出し物があったよって感じです(笑)。

右 : トサカを黒く塗装した「さらばウルトラマン」ver.のゾフィー
左 : 通常版(?)というか世間一般的に認知されているゾフィー

上 : 通常版(?)というか世間一般的に認知されているゾフィー
下 : トサカを黒く塗装した「さらばウルトラマン」ver.のゾフィー

顔の角度が微妙に変わる場面で観てもトサカの色が陰影などではく「黒く塗られている」事が分かります。

ゾフィーの飛び人形。
これらの場面でははっきりとトサカが黒い事が分かるだけでなく、下の画像ではウルトラマンのトサカが銀色であるのに対してゾフィーのトサカが黒く塗られている事がより分かりやすく映っていますね。
Posted at 2025/11/09 11:56:29 | |
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