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スズキセル坊のブログ一覧

2025年03月22日 イイね!

ゴジラ(1971)【バンダイ ムービーモンスターシリーズ】

ゴジラ(1971)【バンダイ ムービーモンスターシリーズ】 本日発売のバンダイのソフビ人形『ムービーモンスターシリーズ』、ゴジラ(1971)です。自宅近所のジョーシンで購入しようと思ったのですが、開店の1時間以上前からガンプラ目当ての人たちが沢山店の前に並んでいたので、開店して少し経ってから店に行ったら見事にお目当てのゴジラが売り切れており、お陰でクルマで30分ほど掛けて別の店舗で買うハメになりました(汗)。まぁ…無事に買えたから良かったけど。

 …という訳でして、なんとこの令和の時代にゴジラ(1971)のソフビが発売となりましたよ。ゴジラ(1971)は昭和46年7月公開のゴジラシリーズ第11作『ゴジラ対ヘドラ』に登場するゴジラで、ファンの間では俗に【ヘドゴジ】と呼ばれているゴジラです。
 本作公開の前年(昭和45年)の1月に円谷英二特技監督が亡くなり、本作は円谷氏の没後初めてとなる新作ゴジラシリーズとなります。ちなみに前作『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』の公開は昭和44年(1969年)12月であり、円谷氏が亡くなった昭和45年(1970年)はゴジラシリーズの新作映画公開が無かったのでした。映画産業の斜陽化による深刻な営業不振の状況だった東宝は円谷監督が亡くなったのとほぼ同時に社内の「特殊技術課」を廃止しており、本作もそれまでのシリーズ作品よりも大幅に製作費が削減されています。
 そんななか、1970年代という新しい時代を迎え新たなゴジラシリーズを作ろうという意気込みで本作を監督した坂野義光氏は、当時大きな社会問題となっていた大気汚染や水質汚染といった公害問題を作品のテーマとして全面に押し出し、ゴジラと対戦する怪獣もヘドロの怪獣である【ヘドラ】としました。また、坂野監督は晩年まで本作の続編となる『ゴジラ対ヘドラⅡ』の製作に意欲を燃やしておられました。

 さて、そんなヘドゴジですが、着ぐるみ(スーツ)は昭和43年(1968年)公開の『怪獣総進撃』の【総進撃ゴジラ】の着ぐるみを流用しており、撮影時の損傷、経年劣化などによって細かなディテールが変化していますが、顔は確かに総進撃ゴジラに殆ど似ている感じですね。
 また、本作ではゴジラが口から吐く放射能熱線を推進力として後ろ向きに空を飛ぶ驚愕のシーンが登場しますが、こちらは『怪獣大戦争』のシェーゴジラを商品化した『ムービーモンスターシリーズ躍動(ポージング)』で、今後是非とも商品化して頂きたいですね(笑)。

 いやぁ…令和の時代にヘドゴジのソフビが発売されるとは思いもしませんでしたが、これで1970年代のゴジラでソフビ化されていないのは『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』に登場するゴジラ(1972)のみとなりましたので、これは何としてもバンダイにはゴジラ(1972)の発売を切にお願いしたいところですね。

























Posted at 2025/03/22 15:58:33 | コメント(0) | トラックバック(0) | 特撮関係 | 趣味
2025年03月21日 イイね!

『釈迦』DVD

『釈迦』DVD 今日は平日ですが、発注者から「全体経費を削減したいので稼働を減らせ」と言われたので現場に出ないで内勤だけするんだったら、出勤するだけコストも掛かるし時間も無駄なので会社ぐるみで休む事にしました。何か事案が出ても発注者と元請で対処しろよ。電話には出てやるけど現場には行かないからな。…といった感じです(笑)。タダ働きするほどお人好しじゃないんで。
 …という訳で、急遽昨日から4連休となっています(笑)。

 そんな下らない事よりも先日観た映画の話をしましょう。正月に観ようと購入しておいたDVD、昭和36年(1961年)11月に公開された大映京都撮影所製作の映画『釈迦』です。
 この作品、前からずっと気になっていて観たかったんですよねぇ。釈迦を取り上げたという映画の題材よりも長時間の大作主義で巨額の予算で作られた作品、とりわけ大掛かりなセットと特撮技術を見たくて購入しました。そして本作は、国産映画としては初めて70㎜フィルムで上映された作品であり、キャストは大映専属俳優陣、歌舞伎界、新劇界と当時のオールスター総出演といった豪華顔ぶれで製作されているもの魅力です。

 物語としては釈迦(仏陀)の一生が誕生から入滅まで描かれていますが、シッダ太子が悟りを開いて仏陀となって以降の物語は、仏陀主体ではなく仏陀をとりまく人たちや仏陀に関する説話を基に様々な人間模様が描かれている構成で、悟りを開いて仏陀になったシッダ太子は顔すら映らず陰になって後光が差しているといった演出に終始しており、シッダ太子(仏陀)を演じた主演の本郷功次郎の顔が悟りを開いて以降は一切映らないといった思い切った演出が面白いですね。
 監督は大映京都撮影所で『座頭市』シリーズ、『眠狂四郎』シリーズなどの時代劇を数多く手掛け、特撮作品でも『大魔神』シリーズの第2作『大魔神怒る』を手掛けている三隈研次、音楽は『ゴジラ』をはじめとする東宝特撮映画で馴染みが深い伊福部昭が担当していますが、伊福部氏も三隅氏同様に『大魔神』シリーズに参加しており、【大魔神三部作】全ての音楽を担当しています。
 キャストも前述のとおり豪華で、主演のシッダ太子(仏陀)役に『ガメラ』シリーズや『大魔神』シリーズでもお馴染みの本郷功次郎、ダイバ・ダッタ役に『座頭市』シリーズでお馴染みの勝新太郎、クナラ王子役には『眠狂四郎』シリーズでお馴染みの市川雷蔵といった具合に当時の大映看板スターが惜しげもなく総出演しており、他にも川口浩、東野英治郎、中村鴈治郎、市川壽海、山本富士子、山田五十鈴、京マチ子、杉村春子、中村珠緒といったオールスターキャストでまさに社運を賭けた超大作といった様相です。

 そして、僕がかねてより観たかった大規模予算によって作られたオープンセットの大迫力。京都福知山の長田野演習場の敷地内の山を切り崩して2万㎡にもおよぶ広大なオープンセットを建設し、全高28mにもなるインドラ神像を中心に幅員10mの道路と全長60mの大橋などが40日ほど掛けて作られたそうで、映画終盤で神像や橋が破壊されるシーンは日本映画を観ているとは思えないスケールのデカさが実に素晴らしく、そこに神殿建設の人夫役として動員された1万5千人ものエキストラも加わって、まさに劇場映画でしか味わえない醍醐味を堪能することができます。
 また、前年(昭和35年)にピー・プロダクションを立ち上げた鷺巣富雄(うしおそうじ)も本作に参加しており、シッダ太子が誕生する場面で宮殿の庭に花が一斉に咲き広がるシーンでは鷺巣氏によるアニメーション合成が本当に見事なんですよ。完成試写で鷺巣氏の師でもある円谷英二氏が絶賛したというほどで、実写特撮とアニメーションの融合が見事に成されている作品でもあるんですね。

 本作の公開当時(1960年前後)になると、日本でもいよいよTVのカラー放送が始まり本格的なTV時代の到来を迎え、それまで【娯楽の王様】と呼ばれた映画業界は徐々に斜陽期を迎えていた頃であり、大映以外の他社はTVへの対抗策として二本立て興行を行うなどして活路を見出すべく試行錯誤していましたが、本作を製作した大映はワンマン経営で有名な当時の社長である永田雅一によって、他社とは異なり劇場映画にしかできないワイドスクリーン、長時間作品の一本立て興行で勝負するという、つまりは【大作主義】をといった方針をとった訳ですが、こうして歴史を振り返ると邦画でこれだけの巨額(当時の金額で5億または7億円とも言われています)を投入して豪華キャストで製作される景気の良い映画作品というのは、今の時代ではなかなか難しいでしょうし、この時代ならではの「これぞ劇場映画だ!」と言わんばかりの豪華さが只々素晴らしいです。
 背景も何もかもVFXで表現できる現代とはまた違った、日本映画の歴史と当時の映画人の心意気が詰まった1本と言えるのではないでしょうか。


大映マークの後に映画『釈迦』のタイトル(画像下)の前に、本作が70㎜フィルムで上映されている事を謳う【スーパーテクニラマ70方式】の表示が仰々しくて実に良いですな。


後に悟りを開き【仏陀】となる釈迦族の王子 シッダ太子(演 : 本郷功次郎)


シッダ太子の妃、ヤショダラーを演じるのはフィリピンの女優、チェリト・ソリス。


ダイバ・ダッタを演じるは大映の大スター、勝新太郎。
一人だけ顔が濃すぎて『テルマエ・ロマエ』っぽく見えて面白かったッスね(笑)。


出家し、菩提樹の下で6年におよぶ瞑想の行に入るシッダ太子。


シッダ太子は遂に悟りを開き【仏陀】となるのでした。


左 : クナラ王子(演 : 市川雷蔵)
右 : クナラ王子の妃 ウシャナ(演 : 山本富士子)
勝新太郎と並ぶ大映の二枚看板、市川雷蔵の醸し出す色気は最近の「イケメン」と言われるお兄ちゃん達には到底出せないであろう天性の色気じゃないですかね。こりゃファンも多かったでしょうなぁ。
そして、今回初めて山本富士子さんの出演作を観ましたけども、これまた息を呑むほどの美しさですね。昭和の映画女優の美しさは、まさに時代を超えたものです。


大映専属スター総出演!!
上 : アジャセ王(演 : 川口浩)
下 : アジャセ王の妃 オータミー(演 : 中村珠緒)


アジャセ王の母 イダイケ(演 : 杉村春子)
小津安二郎作品の常連としてもお馴染みの新劇出身の大女優ですね。こういった役者さんが作品に登場するだけで途端に画面がグッと引き締まりますね。


ダイバ・ダッタに神通力を授けるバラモン教の行者、シュラダ。(演 : 東野英治郎)
新劇出身の俳優さんは台詞が聞き取り易いですな。カーカッカ!


仏陀の説法を聞くために自らの髪の毛を切り落としてなけなしの油を買って火を灯す老婆のスミイ。(演 : 北林谷栄)
こちらも劇団民藝出身の新劇俳優、お若い頃から老婆役を幾多も演じてこられた「老婆を演じさせたらこの人」という女優さんですね。ちなみにこの当時49歳。
アニメ作品『となりのトトロ』のカンタのばあちゃん役でも有名な方ですね。


映画終盤に登場する神殿建設のシーン。
この大規模な建設シーンを1万5千人のエキストラを動員してオープンセットでやってしまうという…当時の映画人の意気込みを見せつけられるのでした。


映画の終盤、仏陀の怒りが奇跡を呼び大地震と地割れによってインドラ神像を始めとする建造物、建築物がことごとく破壊されるシーンでは、そのスケールのデカさに圧倒されます。特に画像下の橋の破壊なんかは実寸の橋を作って最後に見事に破壊される様を作品の中で見せてくれるという…今ではなかなか味わえないものですね。
Posted at 2025/03/21 14:30:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | 特撮関係 | 趣味
2025年03月20日 イイね!

ウルトラマン80 ダイナマイトボール【バンダイ ウルトラソフビシリーズ特撰】

ウルトラマン80 ダイナマイトボール【バンダイ ウルトラソフビシリーズ特撰】 3月15日発売のウルトラマンショップ限定商品『ウルトラソフビシリーズ特撰』ウルトラマン80 ダイナマイトボールです。ウルトラマンワールドM78オンラインショップで購入したものが昨日自宅に届きました。

 「ウルトラマン80 ダイナマイトボール…?なんじゃそりゃ⁇」っていう方が圧倒的に多くいらっしゃると思いますが(笑)、これはTV作品『ウルトラマン80』の第47話「魔のグローブ 落とし物にご用心!!」でウルトラマン80が紫外線怪獣グロブスクに対して使用した技であり、全50話の中でたった一度だけ使用した技です。
 少年が野球の試合で自分の守備エラーをグローブのせいにしてグローブを捨てるのですが、そこにオゾン層の破壊に伴って異常な線量の紫外線エネルギーが地表に降り注いだ事によって、その大量の紫外線エネルギーを浴びたグローブが怪獣化しグロブスクとなったという物語です。
 グローブが怪獣化したという事でウルトラマン80が自身の身体をボールのように丸めて高速回転しながらグロブスクに体当たりしていくというのがこのダイナマイトボールという技であり、このシーンの撮影のためだけに発泡スチロール製のプロップ(小道具)が製作されたのですが、実はこのプロップは現存しており、近年では『庵野秀明展』などの展覧会などで展示されているようです。でも僕が新潟で観た庵野秀明展では展示されてなかったなぁ…実に残念。
 そんなダイナマイトボールがまさかのソフビ化とあっては、是非とも購入したいという事でこの度オンラインショップで購入しちゃいました。まぁ…今年で放送開始から45年の節目を迎える『ウルトラマン80』ですし、『~80』はアナログ技術で製作された特撮作品としても非常に特撮技術のクオリティが高いと評判であり、あらためて評価されるべき作品の一つですね。

 ただ…『ウルトラソフビシリーズ特撰』と謳っておきながら、ソフビの背面はいつもの如く塗装が省略されているのは非常に残念ですねぇ。商品タグに自分たちでわざわざ ー とく・せん【特撰】: 特に丹念に作られること ー なんて、特撰という言葉の意味まで書いてるクセに背面の塗装をしないって、全然丹念に作ってないじゃんかよッ!!まぁ…ダイナマイトボールの造形そのものは円谷プロの造形部門が監修しているだけあって、この体育座りみたいな独特の格好が実に素晴らしく再現されていて最高ですけどね(笑)。
 背面はとりあえず「水性ホビーカラー」のシルバーを筆を使って塗りましたけど、後でもう少し綺麗に塗り直そうかと思っています。








塗装前(左)と塗装後(右)


塗装前(左)と塗装後(右)


塗装前(左)と塗装後(右)






ダイナマイトボール。
身体を丸めて高速回転しながら相手(グロブスク)に体当たりします。




これをソフビで商品化しちゃうってのが如何にも今の時代ですな。








紫外線怪獣グロブスク


戦いが終わり朝日が昇る。印象的で美しいカットです。
Posted at 2025/03/20 12:13:02 | コメント(0) | トラックバック(0) | 特撮関係 | 趣味
2025年03月16日 イイね!

究極アルティメットルミナス 科学特捜隊日本支部基地

究極アルティメットルミナス 科学特捜隊日本支部基地 プレミアムバンダイで購入した『究極アルティメットルミナス 科学特捜隊日本支部基地』です。昨年注文したものが一昨日自宅に届きました。

 『光る』と『鳴る』のギミックを盛り込んだ『究極アルティメットルミナス』として、とうとう科特隊基地なんぞが商品化されちゃいましたね(笑)。
 今回の科特隊基地、造形クオリティ的にはそこまで細部に拘った作りになっている訳ではなく、そこそこデフォルメされていますね。むしろこの商品のウリは科特隊基地の窓が光る部分と、3つのボタンをそれぞれ押すことで「科特隊のテーマ」やウルトラマンの声(数種類)やカラータイマーの音が流れる『光る』、『鳴る』のギミックなんですよね。そして、今回の商品には科特隊基地に加えてアルティメットルミナスのウルトラマン(Cタイプ)赤カラータイマーver.が付属しています。
 正直申し上げると今回の商品、僕は科特隊基地には殆ど興味が無くてですね、赤カラータイマーver.のウルトラマンがお目当てだったんですよね(笑)。実際、届いた科特隊基地を見ると飾るにも中途半端な造形クオリティだし、音声ギミックだってウルトラマンの声とかカラータイマーの音なんかよりも科特隊に関連する音声、例えばジェットビートルの離陸時のジェット噴射の音とかを収録したら良いだろうし、可動ギミックなんかも盛り込んでジェットビートルが発射台にせり出てくるところとか、小型ビートル(三角ビートル)の発射台開閉ギミックを盛り込むとか、考えれば色々できただろうに…と思わせる実に勿体ない商品ですね。最近のバンダイの商品企画、開発力の弱さは目に余る感じです。

 まぁ…それでも自分の手元にせっかく科特隊基地やらウルトラマンやらゼットンやらあるので、有名なスチール写真を再現してみたりしましたよ(笑)。ちなみにスチール写真のウルトラマンのカラータイマーの色は青色なので、赤カラータイマーver.のウルトラマンは出番がありませんけどね(笑)。


本商品のセット内容がこちら。
ウルトラマンのいわゆる【黒目】と呼ばれる部分が相変わらずカマキリの目みたいでしたので、黒目を消して自分でスミ入れペンで入れ直しました。(下のウルトラマン単体の画像)


窓の光りが今一つ目立たないのも残念。部屋の照明を消して見るとちょうど良いくらいです。この『光る』と『鳴る』ギミックで単三電池3本も必要になります。今の時代、せめて単四電池2本くらいにしてほしいですねぇ。


実際の科特隊基地(のミニチュアセット)と比較すると、結構デフォルメされているのが分かりますね。


科特隊基地をバックにウルトラマンとゼットンが写る有名なスチール写真を再現。


ウルトラマン(Cタイプ)赤カラータイマーver.











Posted at 2025/03/16 22:31:54 | コメント(0) | トラックバック(0) | 特撮関係 | 趣味
2025年03月15日 イイね!

古代怪獣ゴモラ【バンダイ ウルトラ怪獣シリーズ№02】

古代怪獣ゴモラ【バンダイ ウルトラ怪獣シリーズ№02】 バンダイのソフビ人形『ウルトラ怪獣シリーズ』№02、古代怪獣ゴモラです。少し前にジョーシン某店で購入しました。以前からウルトラシリーズの初期作品に登場した怪獣、宇宙人はひと通り揃えておこうかと思っていましたので、何体かまとめて購入しました。

 造形クオリティだけで言えば以前購入したアルティメットルミナスのゴモラには少し劣る訳ですが、1,000円以下で購入できるソフビ人形として見ると決して悪い出来じゃない…というか、むしろ造形的にはゴモラの特徴をよく捉えていて大変良く仕上がっている商品だと思います。
 ゴモラはTVシリーズ『ウルトラマン』の第26話「怪獣殿下 前篇」と第27話「怪獣殿下 後篇」に登場する怪獣で、南太平洋にある島【ジョンスン島】で永く眠りについていた1億5千年前の古代生物ゴモラザウルスの生き残りです。眠りから覚めたゴモラを阪神大学の中谷教授は大阪で開催される日本万国博覧会で展示しようと、UNG麻酔弾によって生け捕りにして科学特捜隊の協力のもとジェットビートル3機で日本に空輸しますが、空輸中に麻酔の効力が切れてしまい暴れだします。やむを得ず上空2千メートルから切り離されたゴモラは六甲山に落下しますが、落下の衝撃を受けた事で本来の強い闘争本能が呼び覚まされ暴れ始めます。ウルトラマンもゴモラの強靭で長く巨大な尻尾の攻撃によって苦戦を強いられるのでした。
 その後、科特隊の活躍により尻尾を切り落とされたゴモラでしたが大阪の街のシンボル、大阪城を破壊すると再びウルトラマンと対決します。尻尾攻撃を封じられたゴモラはリベンジを図るウルトラマンに鼻先の角や頭部の巨大な角をへし折られて、最期はスペシウム光線を頭部に受けて絶命するのでした。

 この「怪獣殿下」(前・後篇)は、子供の頃観た時の印象と、今大人になってあらためて見た時の印象がだいぶ違っていまして、昔というか自分がもっと幼かった頃は単純にウルトラマンやゴモラの強さと格好良さに惹かれていましたが、今はゴモラにだいぶ感情移入してしまうと言いますか、格好良くて凄く強いウルトラシリーズを代表するような存在感のある怪獣だけれども、街で暴れたり科特隊やウルトラマンと戦うその姿は実に切ないというか、特に最後ウルトラマンのスペシウム光線を頭部に受けて爆発、絶命するシーンは今観なおすと感情を揺さぶられる感じがしますね。悲壮感すら感じるほどに人間たちの勝手な都合で人間やウルトラマンに退治されてしまう社会的被害者の姿がよく映像として表現された傑作だと思います。

 ゴモラのデザインを担当したのは例の如く成田亨氏で、特徴的な頭部の大きな2本角は戦国武将 黒田長政の『大水牛沸立兜』をイメージしているとされ、造形(着ぐるみ製作)を担当した高山良策氏の手によって見事に立体化されています。また、この当時のゴモラの頭部は現存しており、僕も今から10年以上前に新潟市新津美術館で開催された展覧会『ウルトラマン創世記展-ウルトラQ誕生からウルトラマン80へ‐』で現物を見る事ができました。
 ちなみにゴモラの着ぐるみはその後、第36話「射つな!アラシ」に登場する変身怪獣ザラガスに改造されました。今回は既に手元にあるザラガスとも並べて撮影してみましたよ。
 やはりシリーズ初期作品に登場する怪獣、宇宙人のデザイン、造形の秀逸さが他のTV作品との違いといいますか、こうして50年以上も世代を超えて愛される大きな要素なんですよね。








右 : 古代怪獣ゴモラ(ウルトラ怪獣シリーズ№02)
左 : 変身怪獣ザラガス(ウルトラ怪獣シリーズ№04)
手と脚なんてまさに一緒ですね(笑)。 
Posted at 2025/03/15 11:37:42 | コメント(0) | トラックバック(0) | 特撮関係 | 趣味

プロフィール

「ブルービート【バンダイ SMP Kit makes pose(キメポーズ) 重甲ビーファイター】 http://cvw.jp/b/424833/47495376/
何シテル?   01/27 11:11
 スズキセル坊です。普段は低所得サラリーマン、自宅に戻れば世を忍ぶ仮の町内会長として「趣味が第一、その他は二の次」、「できるだけ広く、できるだけ深く」を人生の目...
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