2014年07月10日
日本人女性が変わらない限り、日本の少子化は決して止まらない
長岡享氏によるアゴラの記事です。全文リンクはこちら。またはこちらへ。
タイトルだけで拒否反応を示す方々が多かろうと思いますが、「日本人男性が変わらない限り、日本の少子化は決して止まらない」という記事が過去にあったそうなのでそれにあわせているようです。
以下引用**
むしろ日本の低出生率改善の鍵を握っているのは女性であり、「日本人女性が変わらない限り、日本の少子化は決して止まらない」と考えている。そこで、ここではあえて「男性目線」で日本の低出生率問題を考えてみたい。ただし、人口減少を肯定するか否かという論点は、出生率向上の方策を検討することとは別問題と考え、ひとまず考察から除外する。
(中略)
ありていにいえば、未婚男女に向かってする「早く結婚しなさい」「早く子どもを作りなさい」がよしんば"余計なおせっかい"であったとしても、それ自体をタブーにしてはいけない。むしろ、科学的知見は知らずとも、自然のうちに理にかなった"忠告"だったということだ。「結婚を先延ばしにすると、子どもを授かりにくくなる」という事実に基づいた発言を、社会も受け止める側(特に女性)も鷹揚に受け止めることが肝要である。
結婚から初産までの期間としておおむね1年から2年程度を見込む。逆算すれば26~27歳までには結婚していなければならないことになる。そこで、26~27歳に至るまでのライフイベントを考えてみる。中学卒業(15歳)、高校卒業(18歳)、短大卒業(20歳)、大学卒業(22歳)、就職(15、18、20、22歳)といったところだろうか。すると、大卒を前提とした場合には、26~27歳の結婚適齢期までにいたる5年前後のうちに、キャリアなり資格取得で"武装"しておく必要がある。だが、冷静に考えてそんなことが可能だろうか。結婚・妊娠・出産のあと再び第一線に戻っていくためのキャリアを27歳までに形成していくことがいかに困難か。その困難さは晩婚化・晩産化という事実そのものが証明しているのではないだろうか。もし、「女性の社会進出」が「男性なみに女性が働く」意味を暗に含んでいるとすれば、これほど低出生率改善とかけ離れたものはない。
また、もし「女性の社会進出」が女性の優遇を当然としているとすれば、それは結局、男性の労働強化〔女性の分まで働く〕や競争力の下方化〔男性の仕事を女性並みにする、男女夫婦が同条件の優遇を受ける〕、"女性の特権"の剥奪〔女性ができる仕事を男性もする、女性の仕事を男性が奪う〕になる。生産性向上〔労働の対費用効果の向上〕が容易でない以上、当然そうなる。「女性の社会進出」は、効果不明な公費投入を生むだけであり得策ではない。
そこで、男性と伍した形ではなく、女性の特性を織り込んだかたちで女性の仕事を考えたらどうか。結婚・出産を経験しながら、フレキシブルに拘束時間をコントロールできる就業形態を前提としたロードマップを用意する。こうした視点から、あらためて見てみれば、26~27歳に至るまでのライフイベントの過半は学習・教育期である事実に目がいく。この時期を活かさない手はない。つまり、中学校から短大にいたるまでの期間に、女性が「結婚-出産-育児-仕事」が一体化した教育をすることだ。
これは近未来の低出生率対策であるとともに、現役の子育て女性についてもあてはめられる。現在、人手不足と言われている分野に関連する職業訓練や資格付与を、働かざるをえない子育て女性優先で行なえばよい。また、前者にあきたらない人はくわえてさらにキャリアを積む。女性は潜在能力が高いから不可能ではないだろう。教育機関に身につけるスキルの具体的内容については、筆者がここで書かずとも、子育てしながら働いている現役ママから聞き取ってみればよい。きっと有益な情報が得られるだろう。専業主婦志望の女性が、諸事情で働かざるを得なくなったときの”セーフティー・ネット”としての活用も期待される。
(後略)
***引用終わり
よく読めばわかると思いますが、「女性が変わらないと」というタイトルではありますが、社会がそうなるようにということなんだと思います。でも「なんかやだ。全て女性のせいにされてる感じが」というコメントが来てしまうんですね。こういうテーマはとにかく拒否反応が強いんですね。
「もし、『女性の社会進出』が『男性なみに女性が働く』意味を暗に含んでいるとすれば、これほど低出生率改善とかけ離れたものはない。」
とありますが、ごもっともで、「かけ離れた」どころか真反対かも知れませんな。
子育ては女性のみがすべきとは思いませんので、どちらかの親が仕事を一時的に離れてもしくは軽減してたとえば就学までの間育児に専念できるような仕組みを作るべき・・と考えますがそういう主張をする人はあまりおられないようです。
以前ここで書きましたがもう一度:
子どもを産めるのは一定範囲の女性しかないんです。
「装置の数は限られているので一人あたりの稼働率を高めるように云々・・」
のようなことを言ってひどく叩かれた代議士さんがいましたが、生産技術の職業病のようなwたとえ方はともかく実際問題そういうことだと思います。なのでそういう環境整備が必要なんですね。もちろん「適齢の女性は結婚して子どもを産むべきダー」などと強制するわけぢゃないんですが、過敏に反応される方が結構おられるようで。
あ、少子化対策というとすぐ「保育所の増設」の話になりますが、それより「就学までは(どちらかの)親が育児に専念できる」物心両面の体制の方がイイと思うんですわ。余人を以て代え難い重要な任務に就いている方はどれほどおられるか存じませんがw、物心つく前から・文字も読めぬ頃から保育園育ちってのは、ホントにお子様にとってよいことなのでしょうか??
「(親に)子育てをされたことのない人は(親になっても)子育てができない&高齢になった親の面倒を見ない」
という説を唱えるセンセイはいないのでしょうか?? もし言ったら大問題になるんデショか??
「そんなこと言っても既に人手不足ガー」という声もあろうと思いますが、
・多様な働き方の推進・・ッテずっと言っているんですがあまり進んでないような・・
・衰退産業からの転職推進、永く勤めないと損なシステムの見直し、退職給与引当金の個人口座&ポータブル化
・定年者の活用、元気な高齢者の社会参加促進、年金を減らされない短時間勤務の設定
・高等教育の見直し、ろくに勉強もしない高校生は要らない。大学や高校(特に普通科)の削減&産業教育(実業高校や高等専門学校)への転換、15歳で社会に出ることが異常でないことの再認識、改めて勉強したいと思ったときに学校に戻れるよう社会人の就学機会の拡充
・優良外国人の就労支援、使い捨てでなくきちんと管理して将来の帰化前提
・ニートを叩き起こす政策、生活保護受給者の社会復帰促進
などなど検討する政策はあると思いますが如何デショかね??
※正義感溢れるご意見はご辞退いたします。トラバはご自由にどうぞ!!
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Posted at
2014/07/10 12:18:56
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