似たような記事が続いて出ていました。
ネット上に「マナーポリス」が横行するわけ(Jcastニュース)
他の乗客にいきなり説教... 電車・バスに「困った正義の味方」があふれる理由とは?(東洋経済オンライン)
詳細はリンク先をご覧いただくとして、ニュースサイトのコメントなんかには正義のベキベキマンが「(殺人事件でもないのに)極刑で」とか「法改正すベキベキ」などと持論を展開していらっしゃいますが、
電車やバス内などで突然キレる人がいることについて、専門家はどのように見ているのか。怒りとどう付き合うかについての啓発活動をしている日本アンガーマネジメント協会のコンサルタント小尻美奈さんは5月21日、J-CASTニュースの取材に対し、こんな見方を示した。
「電車内などでイラ立つケースは、通勤時間が8割ぐらいを占めています。通勤時間は、自分と向き合う時間が多く、家庭や職場でのイライラを引きずりやすくなります。会社に間に合わなさそうで焦ったり、密室に押し込められた状態で不快感が募ったりして、先のような満たされない思いが形を変えて、怒りとなって表れます。また、他の乗客とは利害関係がありませんので、不満をぶつけるはけ口にしやすいことです。例えば、職場の人には言えないが、見ず知らずの人には、言ってもなんてことはないと考えてしまいます」
キレる人は、以前からいたが、最近目立っている理由については、こう指摘した。
「パワハラや虐待が問題になり、暴力や暴言に対して社会の目は厳しくなっています。その結果、以前のように、職場で暴言を吐くことなどが難しい状況があるでしょう。また、夫婦共働きが増えるなど忙しい時代になっており、ストレスを抱えながら満たされない思いをいっぱい持つ人が多くいます。社会がスピード化して、何かを待つなどの忍耐力が低下していることもありますね」(「困った正義の味方」記事より)
多くの「マナー」が、日本独特のタテ社会の常識の下に培われたものだ。目上、目下という順列を守るための規則集という側面もある。それが文化であり、慣習であり、伝統であるとされる場合、打ち破るのは極めて難しい。そうした「旧説」がアップデートされないままに、「新説」まで加わって、合理性もなく、説明することもできない「ゴーストルール」が蓄積されていく。
「マナー」の怖さは、知っている者がエラく、知らない人は常識がないと単純化し、遊びも余白も自分なりの解釈も許されないところにあり、それが時に、排他性に結びつくところではないだろうか。本来は相手が不快に思ったり感じたりしないようにするための行儀・作法という意味だが、その決まり事は国や時代、人などによってまったく異なるわけで、「真実」とも「常識」とも違う。(「マナーポリス」記事より)
ってな感じで、不満のはけ口になっているんデショな!?
一見、間違っていることを言っているわけではないのでご本人も安心ですし反論もされにくいんです。
また、みんなと同じ意見でいることに安心感を持つというこの極東の島国のナサケナイ国民性も露呈しています。ニュースのコメントも最初に付いた意見から流れができ、多数派の意見に追従するみたいな現象がよく見られます。同じニュースでもコメントの付き方が違うこともよくありますね。
ゲーノー人だか自称ご意見番だかという方も、必ずと言っていいほど、世の中の流れをしっかり確認して、「安全ヨシ!」を呼称してから安全なコメントをお垂れあそばされています。
まぁ、ネットのコメントでストレス解消くらいで済めば見なきゃいいんだけなんですが、これが司法ですとか法改正なんかに及んだらまるで某国のように感情優先になっちまいますな。
「社会の風紀委員たる「マナーポリス」を正式設置、唾吐き暴言即罰金!! 反日行為は直ちに監獄送り!! 不快な輩は厳罰で徹底駆除!! みんなでキマリを守って明るい国家バンザーイ!!」
なんて大昔の中学校みたいな政策をぶち上げた候補者や党が大躍進したら悪夢どころか暗黒の時代がやってきますわね!?
「国家権力に燃料を与えること」になんの危機感も感じないって…大丈夫なのかこの国…って思いませんかみなさんww??
Posted at 2019/05/28 15:18:53 |
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