2013年11月02日
つい先日、群馬県で部活の朝練を禁止するというニュースが報道されていた。学力優先のいやーなムードと捉えた人も多いのではないかと思う。しかし、僕は正直「それもありだよな」と思った。
日本の部活熱は常軌を逸している。これも自分たちが育った環境が当たり前だと思っているひとたちからしてみるとにわかには受け入れがたい発想だとは思うのだが、日本の中高生では、1週間の総授業時間よりも部活時間のほうが長いということもざらだ。2003年、OECDのPISA調査では、日本の15歳の自主学習時間は世界最低であるという結果も出ている。
日本の部活は、一度入部したら最後、極限まで練習し、部活一筋になることを要求されることが多い。ひと言で言えば軍隊式だ。海外のように、複数のスポーツを並行してやったり、学期によって変えたりという柔軟性がない。
少しでも時間があれば練習する。どんなに疲れていても、休養より練習を優先する。チームのために、自己を犠牲にすることが美徳とされる。
冷静に考えてみると、これっていわゆるブラック企業の構造と同じなのだ。長時間労働や自己犠牲的な労働観を刷り込み、誰のための勝利だからわからない勝利のために邁進する集団をつくる構造。
ブラック企業が跋扈する原因の一つに、中高時代の部活で植え付けられた非理性的信念があるだろうと僕は思っている。(おおたとしまさ)
*************************************************************************************エキサイトニュース 2013/10/29****
このコラムの「群馬県」はたぶん「長野県」の事だとおもいます。
拙ブロクでも取り上げておりまして、控えめに(サービス残業への耐性を養う会社人間養成所かよ?)にとどめておきましたwが、ここでは「ブラック企業の構造と同じ」と言っておりますな。
全部の部活がそういうわけぢゃないとか、ひとそれぞれとかいつものように泣いて怒る方もいらっしゃるとおもいます。ご自身が信心して打ち込んでいたモノを今になって否定されるのは不愉快でしょう、わかります。
「センパイやセンセイやカントクに理不尽なことをされてもそれに耐え鍛えられたから今日の自分がある、世の中に出れば理不尽なことだらけダー」って言う人は結構いますね。ブラックに限らず一般的に会社としても使いやすいので「運動やってたヤツなら・・」という考えで採用するところもいまだにあるでしょう。
こんなの通用するのは一部の国だけでしょうな。いつもはクチを開けばやたら<ぐろーばる>っていうのにこういうのはそれに反していないんでスカねw?? いわゆる「ご都合グローバル」ってぇヤツですなwwww。
「軍隊式」と言っていますが、軍隊でもこんななら実戦になればまた負けます。必敗必至ですわ・・。なんで戦争に負けたのかについて議論していないからこういう組織がはびこっているんですな。
やる・やらないはあくまで生徒個人の判断。全員強制とか、やらないと内申書に響くとか、途中でやめたりしたら戦犯・落伍者・裏切り者扱いとかいうのははナシ。
入試云々言うなら、学外の活動でも自己PRとして取り入れられるような仕組みにすべきでしょうね。
<熱血! 合唱先生>のところでピアノ伴奏をしてくれる卒業生ってのがいたのですが、その子は中学に入って運動部に行ったそうです。そこでモノになっている(失礼)かどうかは存じませんが、ただでさえ忙しいのに「半(?)必修」だからと無理に部活をやらなくても「出身小学校の合唱団の指導を手伝っている」ということでも充分評価に値する有意義な活動ですよねぇ。
ホントのアスリート養成要員でなければ、学業や家庭や地域の活動、その年代特有の過ごし方(?)などともバランスを取ったあり方にすべきという方向については本来どなたも異論はないと思うのですが・・どうしてそうならないのでしょうかねぇ??
地域に受け皿がないとか、非行に走ったら困るとかそういうおとなの事情なんデショかね?
Posted at 2013/11/02 14:26:30 |
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