2016年01月16日
県警は16日、死亡した14人のうち、当時の運転手を除く13人の死因について発表した。
脳の損傷など頭蓋内損傷が8人、首の骨折など頸椎(けいつい)損傷が4人、多発性外傷が1人で、ほとんどが頭や首への強い衝撃で死亡したとみられる。当時の運転手については、県警が健康上の問題など運転に支障がなかったかどうか司法解剖して調べている。
バスの車体は、転落時の衝撃などでくの字形に大きく曲がり、屋根がつぶれていた。県警はバスが転落した際、乗客の多くが就寝中で、無防備のため防御できず頭に直接強い衝撃が加わり、座席にぶつけるなどして死亡した可能性があるとみて調べている。
県警によると、亡くなった人の一部は車外に投げ出されて見つかっており、シートベルトを着用しなかった乗客もいた可能性がある。
2008年6月施行の改正道交法で、高速バスなどの乗客についてもシートベルトの着用が義務づけられた。乗客が高速道路でシートベルトを着用しなかった場合、運転手が罰則の対象になる。だが今回、乗客の一人は取材に対し「運転手からの指示はなかった」と証言している。
********************************************************************* Yahoo! ニュース 読売新聞 2016/01/20 ****
まだ原因がわかっておりませんので何ともいえませんが、単純にスピードオーバーか、あるいはブレーキの異常とか運転士の体調の急変なのではないかと思いますがどうでしょうか?
バイクでもそうですが、峠道は下りの方が怖いです。スピードオーバーと気づいたときにはもう曲がれません。いくらなんでも6速のまま排気&フットブレーキで降りてきたのではないと思いますが、ベテランバス運転士でもこういう道に慣れておりませんとスピードが出すぎてしまうことがあります。後から慣れているトラックなどが来ていてプレッシャーを感じてもお構いなしに辛抱強く30km/h以下走行しないといけません。
なんで碓氷バイパスを通ったのかは謎ですが、手前のICに入りそびれてしまったんじゃないでしょうかね。
色々な人が論評しておりますが、バス会社の杜撰さが明らかになっています。っちうか、こういうツアーですからこういう零細新免業者のバスが受けるのも、そういう会社は得てして杜撰な「管理」とというのはだいたい予想がつきますよね。(新免会社が全て悪くて従来からある会社はみんな優秀というわけではありませんけどね)
なんだか「点呼簿に終業印が捺してある」とか色々と出ておりますが、
「点呼簿をきっちり書けば」「厳正な点呼をすれば」事故は起きないのでしょうか??
そういう「通達」が監督官庁やら協会やら親会社(?)や本社から出てくると思いますが、体裁をキレイにすれば事故が起きないのではなく、ジブンたちの責任は回避出来すべて「運転士の業務命令違反(キリッ」ということで決着出来るからなのでしょうな。
点呼時に健康状態「異常あり」と申告出来る乗務員さん、いるでしょうか??
よほど大きなバス会社でも「予備員」を常時置いているところは少ないでしょう。体調悪くても出てきているのは暗黙の了解、運行管理者としては「オレは聞かなかったことにしてくれ」でしょうな。
ルートが指定されていなかったとか、勝手に変更したとか言われていますが、路線バスではありませんし、途中経路は事細かく指示されるものなのでしょうか?? ワタクシのやっていた頃はある程度おまかせでしたけどね。
この運行に限らず日々の「無理な運行」をなくすようにするのが一番の対策だと思いますがいかがでしょうか??
「無理な運行」をしないと会社がもたない・乗務員が満足な給料にならないという構造を見直さないと、若い人がますますこの仕事に就かず、年金受給者か中高年フリーター崩れか「走っていればこの世は天国」なバスヲタwくらいしかいなくなります。
亡くなった方や負傷された方は大変お気の毒です。
コレを教訓に「激安にはリスク有り」「誰かに言われなくてもシートベルトは必ずする」を肝に銘じましょう!!
しっかしまぁ、なんですな。
シュプール号とか夜行の臨時列車がひところありましたが、採算が取れないとか新幹線が出来て在来線が別会社になって調整が出来ないとかあるのでしょうかね?
トラック輸送もそうですが、国の政策として徹夜での輸送は鉄道とフェリーにシフトするようにしないといかんのではないでしょうかねぇ…。
Posted at 2016/01/16 16:49:33 |
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