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2019年11月10日 イイね!

また走れる日まで 奥武蔵グリーンラインの峠と見所 

また走れる日まで 奥武蔵グリーンラインの峠と見所 
・奥武蔵グリーンラインの生い立ち

奥武蔵グリーン(以後、G)ラインは、江戸時代に秩父と
当時宿場町で繁栄していた越生町を繋ぐ山道であった。

平地の街道は、現在の国道299号のルーツであるが、
河川の氾濫が多く、尾根沿いの道を予備ルートとして
開削したのが始まりである。



戦後、車が通行可能なように道を、拡幅して完成したのが奥武蔵Gラインである。
*本線は34Km程。


今回はフォトギャラ風にまとめました。

フォトギャラの写真8枚では、紹介しきるのは無理なのでブログにしました。
その為、少し長くなりました。

自分が、ここを走り始めたのは30年程前くらいからだが、当時は未舗装部分も多かった。
今は本線は一部を除き、ほぼ鋪装されて一般車両も通行可能である。

本来なら、タイトル写真のような紅葉が始まる時期だが、今年は台風19号で
かつてない程の被害を受けて、林道は各所で寸断されている。



*被害状況を知らせる林野庁のホームページより


1 Gラインの越生・毛呂山町側の起点 

写真の鎌北湖の権現堂線と権現堂支線が本線林道の始まりである。

春の桜、紅葉、雪と四季折々の姿が美しい鎌北湖。昭和初期の恐慌対策として
全国に造られた人造湖。奥蓼科の御鹿池も同時期に同じ趣旨で出来た。





2. 顔降峠から大野峠までは奥武蔵2号線になる。

弁慶と義経が越えたとされる顔降峠。その景色の良さに、思わず顔を振り向けた
と、言う作り話の故事から名付けられた。


峠の直前、林の中に塔が見える。近年出来たお寺のようだ。


*写真は蕎麦屋さん。
Gラインで最も人出が多い顔降峠。蕎麦屋二軒とフレンチレストランまである。
標高は450m程と低いが、眺望が良く富士が眼前に見える。


3. 顔降峠~苅場坂峠~大野峠まで 奥武蔵2号線と名を変える。

林道に突如出現する巨岩。


*この地出身の方が、江戸で天文学を学び、晩年再びこの地に帰り、岩の中に
勉学部屋を造り、天文学を追求したと言う天文岩である。下は若いみんトモさんだ。

4. 高山不動そばにある、かつて繁盛したGライン上最大の茶店。

崖沿いの階下にはBBQ場もあったが、参拝客の減少とともに廃業に追い込まれた。
建物は残っていたが、一昨年の放火で全焼してしまった。心無い輩もいるものだ。



茶店テラスから見る上州の山々。ここも焼け落ち、今は断崖になっている。


5. 関八州見晴台

空気の澄んだ快晴なら、東京湾・房総半島まで見晴らせる関八州見晴台登り口。
360度の大パノラマである。反対側には富士と秩父のシンボル武甲山である。



見晴台山頂。高山不動の奥の院ともなっている。


これが、崖を切り開いて立てられた高山不動尊本殿。春の火祭りは有名である。
国宝・重文も多い。日本の寺院様式とは、少し違うように見える。
ここから見る下への階段は、急すぎて目がくらむ程である。



6. 分岐する林道群  ほんの一部を紹介します。

景色が開けるGライン支線の猿岩線。


標高千m級の飯盛峠、写真のブナ峠が続く。


ブナ峠から出ている砥石線。すさまじい悪路。四駆でもボコボコになる道。
最強の駆動方式は、やはり二足歩行なのである。車通行不可である。


時々、登場する笠山の峠付近から下界を見る。*Gライン本線からは少し離れている。


7. 苅場坂峠ー標高831m

苅場坂峠は、四駆乗りには最も知名度が高い峠 眺望も良い。
平地より大分遅く咲く山桜。4月中旬頃。正丸峠へ出る苅場坂線が分岐している。

苅場坂峠は、かばさか峠と記載されている観光雑誌もある。
字も上の草冠がない標識もあってどれが本当か不明である。
地元の方に聞くと「両方とも正解。」と、これまたわからない回答であった。
私はこの字を使い、読みは「かりばさか」峠と言っている。



峠の正面には堂平山の天文台が見える。近年まで東京天文台として現役だった。
現在は、ときがわ町の観光施設になっている。パラグライダーの発進基地もある。



発進したパラグライダーが、偶然にもフロントガラスに映る。



8. Gライン最終路 ふたつ

大野峠から白石峠までは、奥武蔵1号線と名を変える。
芦ヶ久保に至る丸山林道が、大野峠で分岐している。
標高は千m越えで、奥武蔵では最高所の部類である。

大野峠の眺望は全く開けない。左が丸山林道で、秩父市・芦ヶ久保に至る。
右は白石峠に出て奈田良線に変わる。



(1) 丸山林道途中の県民の森を通り過ぎ、下り道に見える武甲山2枚。


全山石灰岩の武甲山。身を削って日本の発展に尽くして来た。岩肌が痛々しい。


(2)高篠峠・白石峠

Gライン上、最も大きな広場の高篠峠だが、全くなにもない峠だ。
左に秩父の一番寺近くに至る支線林道がある。


こちらにも支線が出ている。


白石峠で、奥武蔵1号線が終わり、定峰峠へ至る田奈良線に変わる。
この上には、先程の天文台やパラグライダー発進基地がある。



田奈良線は、林道とは思えない二車線道路。絶景ポイントがある。


ここも有名な定峰峠。Gラインの終点である。峠唯一の茶屋。



ここで、県道11号線に合流する。熊谷から秩父市を結ぶ県内では最長の県道である。



これが、奥武蔵Gラインの本線である。

本線から分岐している支線を含めると相当な数の林道群であり、これも広義の
奥武蔵Gラインなのである。

これら奥武蔵グリーンラインの、全ての道を走るのに20年もかかった。


この道こそ、我が最愛の車散歩道路なのである。

1日も早い復旧を切望しています。


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