• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2019年02月15日

スタートを決めるのは自分自身だが、終わりを決めるのは自分ではない。

スタートを決めるのは自分自身だが、終わりを決めるのは自分ではない。 創造的な意欲が高ければ高いほど、いつまで経っても理想は実力の上を行く。
肉体的なものがそれを支えているのならなおさらに。

一般的に、あらゆる創作活動は、道楽でない限りは費用対効果の経済学で語られる。
なぜなら、命の時間にはコストが掛かる。存在コストより何倍かのリターンが無ければ、吸収と睡眠の時間を加味すると、結局労働時間の8時間で24時間の呼吸を支えなければならない理屈だ。

「これで行こう!」ととある決定権限者か、推進役が仕切らなければ、創作者は何時まででも手を加える。 一方で、創作者は頂点と気が付かず、通り過ぎて振り返ることもある。
「あれ?、なってこったい、そこじゃなかった!」とかね。

工業的なものは、99%が物理的なもので答えは有る。しかし感性的なもの、生物的な創造は、化学的で、あいまいだが再現性のあるもの。にも関わらず、一瞬の交点であるため、引き返せないことが大半だ。人間の心模様と似ている。


車に限らず工業製品の、それも様々な要素部品、装置の集合体となる大規模な機械になれば、良いところも、もう一つのところも、総合的な品質をクリア出来ていれば、一応合格。
しかし、自動車ほど、その機械レベルの高さと一般大衆の嗜好で選別される商品は無いと思う。故に最近問題と思うようになった点を述べてみたい。


<費用対効果>

私の好きな自動車達でも、技術的価値の方向性にはメーカなり、車種なりの方向性がある。しかしその展開される技術には、たまたま優秀な技術者がひらめいた!、という事が有っても、99%はプロジェクトの方針、商品性の方向性に合致したものだけが拾われて、うまく行けば日の目を見て、市場の評価を仰ぐことになる。つまり、世に知られず埋もれているすごいものもたくさんあるはず。

さて、と言っても例外を除けば理論的に費用対効果を必死で見ているのはマーケティングや企画の者であり、市場のユーザ目線で見ている「自動車評論家」は少ない。かく言う私も10年ぐらい前なら、個人的嗜好や、オタク目線でのプライオリティで、評価している点が多々あった。しかしながら、今の自動車が走る(使われる)環境で、重要な優先順位は随分と激変した。そのことを踏まえない評価には、化石ジジイ(それはそれでうるわしいよもやま話は楽しいのだけれど)のたわごとになってしまう。

「走る、曲がる、止まる」の基本的品質で、ここまで出来れば十分カモ、、、と言う車が大衆レベルで実現できたのが私の場合は15年前。レガシィ3.0RのBLEを得た時だ。この車でほぼ、車に私が欲しいと思う90%は叶えられていたように思う。若干の静けさ遮音UPと、後席の乗り心地、一番は燃費と税金w。しかし今、もう一度、ブラッシュアップされた新品が同じ値段で販売されるなら、追従クルコンさえ備えていたらまた買ったと思う。

それぐらい、基礎点では、もう満足していたのだ。そこからの15年間。何が進歩したのか、何が消費者の求めたニーズだったのか?。

①エコエコ燃費。
②衝突安全、運転アシスト
③車内の快適性(リッチな内装?)

この3つにコストを集中して開発されて来た。その出来栄えに対して、市場は評価し、売れ行きが左右されたことは間違いない。その中身に素直な評価としてジャーナリズムは伝えて来ただろうか?。確かに、車の基礎点で順位差はある。自動車評論家として操安に一言いたい個体も有るだろう、しかしそれが「危険」だったり「買うやつはアホだ」と言われるほどの差は無いと思う。その上で、①②③の優劣さを評価しただろうか?。まさにここがユーザがメディア不振に思う評価の差だったと思う。

カタログ燃費に対して、実用燃費の差を実証した記事が有ったかな?。
その燃費力とドライバビリティを対比して評価したかな?。
衝突安全は難しいとしても軽自動車に普通車をぶつけた衝突安全評価があったかな?。



アイサイトが他をリードしていた時、大いにメーカの優劣が付いた時期が有ったが、一番遅れた大手メーカが追い付くまで、喧伝された記事は無かったように思う。
さらに衝突軽減ブレーキの各社の弱点をさらした記事があったかな?。



③は、ユーザの主観的嗜好もあるが、ディーラに行けばばれてしまう所でもあり、余りひいきには書きづらい、オプションやグレード違いでごまかして、「エンドユーザ価」できちんと評価した記事は余りなかったように思う。

コスト無視した輸入車と国産車の「絶対評価」。そのコスト差を分解して、機能割付けした記事が有っただろうか?。3年後の維持費、消耗品予想、サービスパッケージのお得度合いなど、横並びして見るだけでも有難いだろうに。


これらを横に置いて、相変わらず車の「基礎点」にこだわって論評するのも悪いわけではない。しかしもはや一般の試乗程度では差異はわからないだろう。それは不幸かどうかは本人次第。ただ、特定の場面でそれが有るのなら、その条件を提示し、ユーザに取捨させればよい。評論家が言えるのは、「私の好みではない」との主観評価止まりだろう。

一方で、メーカが力をこめて喧伝したい部分は、メーカ間の条件を揃えた比較評価でモノを言うべきだろう。渡された能書きを写すだけなら、バイトでもいい。




ちょっと脱線したけれど、言いたい論旨はこうなのだ。日本のものづくりは基本追及の職人気質が現場には多い。だがそれをそのままにしておくと対ユーザの望む費用対効果の分配が上手く行かない。基礎点は愚直にコツコツ磨いてゆけばいいが、カタログに踊る、分かりやすいセールスポイントには、コストを掛けるべきなのだ。問題はその掛け方がキチンと見返りのある技術に消化されているのか?、中途半端な〇×比較で「同等」とするためだけの装備やオプション化ではないのか?、と評価してもらいたい。

そうでなければ、新興国の自動車や、部品寄せ集めの電気自動車を作るメーカに「表面的な商品力」で同等とみなされ、結果としてメーカの収益を減らし、コツコツと愚直に磨く「基礎点」の高いメーカや車種が滅んでしまうのだ。(間違っても、表面的な目に付きやすい媚びた機能を評価しろと言っているのではありません:某国製みたいな目に付くところは「同等」で安いw)



一番の問題は、消費者にメーカの将来を憂うような「ファン」を囲えているのか、また先導を任せられる論評や核たる評価軸を持った評論家が乏しいことだろう。メーカもまた、キチンと技術を防御し、安易にまねされた時、「同じじゃん!」と言わせない論点をアピールできるように評論家と一緒に真贋を磨く力を持つべきだが、実際はスポンサーのお金には逆らえないのかもしれない。だからこそ。その筆に「揺らぎ」を持たれるような記事は慎重であるべきなのだ。

例えば基礎点の「技術力」はモータスポーツの世界にあった。もちろん直結では無くても、その「性能評価」が出来る人材が有ることは間違いなかった。が、その「走る・曲がる・止まる」の差異が縮まり、一般の外から見える車の技術力の客観評価がわからなくなった。
だから、衝突安全回避能力レースだったり、省燃費ラリーだったり、「速度」に代わる評価軸の可視化を「公平」に出来ないのかと思う。公平と言うのは「コスト」をキチンと評価すること。そうすれば、「ぼったくり」なのか、「コストをかけた場所」なのか、生産技術が下手なのか?違いがわかるだろう。

そして一番危惧するところが、「基礎点」が一般人には差異が付かないほど、車のレベルが上がった事だ。品質管理をかじった人なら、パレート図はよく知っているでしょう。
BをAレベルの目標品質に上げる場合、最初の3,4点の改善で80%ぐらいが達成できる。しかしそこからの10%は倍の改善が倍のコストが必要になる。 しかし、ユーザはBがAに80%良くなったことは誰でも実感できるが、80から90に上がった10%はわかる人にしかわからない。評価されないのだ。


理想家は、「スタートを決めるのは自分自身だが、終わりを決めるのは自分ではない。」
職人気質、芸術家肌の理想家は素晴らしいが、商業の世界では、破産してしまう。
どこで見切って、何を捨てるか。その決断もまた評価すべき点だ。


真面目な技術と努力をしている企業や車を、キチンとわかるようにアピールし、そうではない部分や、メーカが目をつぶった部分を表に出して、「コストと商品力の配分」に対してユーザが評価できるように解析した記事を書いてほしい。その理由は、そういうメーカが生き残ってほしいからだ。今のままだと、日本のものづくりは危うい。100均の商品と差がわからないプロパガンダまみれとなる。

そういう意味で、ユーザや評価する側の人間が、「ここまでやれば十分だ」というストップもかけてほしい。そして「今、力を入れるべきは○○だ」と言えればいいのだが、そここそがプロパガンダの餌食で、「EVだ」「自動運転だ」と言っている。ホントにそうか?。


今日の文章は、うまくまとまっていない、悪しからず<(_ _)>
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2019/02/15 22:30:50

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

2024年最も信頼性の低い車(ca ...
らっさん(AMR2012)さん

世界のカップヌードル
RS_梅千代さん

本日は……
takeshi.oさん

オイル交換のついでに…
go_to_kazushiさん

朝の一杯 5/21
とも ucf31さん

ビンビン👺ビラビラ(〃ω〃)
ぼー#さん

この記事へのコメント

2019年2月16日 16:43
私の3.0Rが壊れた時,営業さんの2.0iで送ってもらったのですが,200万円の最安価グレードでカヤバのサスでもしっとりした安定した走り.コスパと走りの佳さを改めて感じました.

その前は,インプレッサスポーツワゴンに乗ってましたが,WRCで鍛えられた足回りもまた素晴しかったです.エンジンパワーと強風時の直進安定性はBLEが上回りましたが.

今やそれらの走りを手に入れるには,当時の倍お金を払わないといけなくなったような気がします.

燃費競争に走った時も,国内ではWLTCモードは採用せず,安全性といってもサイドエアバックは国内では標準にしない,等,カタログスペックを粉飾することにメーカーは腐心し,自動車評論も客観的に数値で出さないのは問題ありましたね.

燃費を試乗で比較出来る形で評価したのはオートックワンの燃費レポートだけだったでしょうか.WLTCの導入で漸く,カタログ燃費が意味がある値になったようですね.
https://autoc-one.jp/nenpi/

コメントへの返答
2019年2月16日 22:35
こんばんは。

仰る通り、原価低減では追い付かないぐらい安全や低燃費の装備コストが掛かってますね。基本性能とコストバランスはリーマン前がピークだったかも。

ただ、世界主要マーケットの給料に対して、日本の給料が上がっていない為に、どんどん高い感じになっていますね。

低燃費とクリーンのコスト、衝突安全と軽量化なしに成り立たない、装備テンコ盛りなどなど。そこらへんのコスト=商品力を中々評論家は言えないのは、忖度無しに生きられない性でしょうかね。

次に来るのは耐久性を抑えたコストダウンですかね。逆に修理して乗れる車が有るのも今の内と言う感じで、生産中止部品の波が来そうです、つまり買い替えサイクルをメーカと税金が決めて行く。
2019年2月17日 21:21
自動車はビジネスなので、行政とマーケットが決めてしまいます。
排気量に対する課税は、まさに昭和の技術。
ブレーキランプがあんなに明るいのも、行政の仕業。
決めた人は後席の住人。 自分でハンドル握って驚いたらしい。
MTが消えていくのは、日本のマーケットの総意。
AT比率世界一なのは、政治家が、年金、少子化、国債償還、老人と若者の犯罪凶悪化、国内産業活性化等、大切なことに取り組まないから。
ドイツは、自動車産業を大切にしているのに、日本の自動車産業は金蔓。
だからトヨタに政権を任せば良い。
面白い車は作れないが、無難な国は必ず作れる。

EV普及させるなら原発の問題解決は必須。
自動運転普及させるなら、さっさと人を引いても、税金で賄う。
池江さんへの失言とか、民主党時代が悪夢とか。
そんなの年給1000万越えの連中500人集めて議論するんじゃ無くて、日本のために政治してくれい。
って、思います。

とりあえず、スポーツセダンは、出てくる気がしない。
○ヨタのは、何ちゃってスポーツばっかりだし。
コメントへの返答
2019年2月18日 21:00
こんばんは。

スポーツセダンは、今後日本から出てくるのはレクサスブランドぐらいになるでしょうね。
唯一、マツダがFRでGTを出してくれるかも、、、と言う感じ。

新型B4は日本では売らない可能性が高いそうで、確かに現行モデルでさえ、売る気全く無しでしたしね。 積極的にレヴォーグとS4へ顧客を流す狙いも有ったんでしょうが、結果数字があれなので(と言う言い訳に使うためだろと言いたいが)、今度は消えそう。

実際は自社のトップモデルを、育てたユーザには売らない、と言うその姿勢がふざけてると思いますけどね。そこは儲けじゃ無いでしょうと。

ま、そう言う事で外車の中古セダンを漁るのが吉かもです。

プロフィール

結構おやじですが、若いつもりです。 バイクとクルマの二股恋愛です。 交流のある方は、基本「見たよ」代わりにイイネ押します。 その他は、文字通り、イイネ...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

掲示板

<< 2024/5 >>

   1234
567891011
121314151617 18
19202122232425
262728293031 

リンク・クリップ

モナコGPでのレッドブルのマシン吊り上げ事件! 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/06/03 17:47:56
HVAYING プロジェクタースタンド 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/01/23 08:02:29
24ヶ月点検 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2022/10/29 18:12:19

愛車一覧

メルセデス・ベンツ Cクラス セダン メル子 (メルセデス・ベンツ Cクラス セダン)
3.0Rに代わる10年をリラックスして過ごせる相棒としてセカンドユースで購入。 ほぼ、同 ...
ハスクバーナ NUDA900R ハスクバーナ NUDA900R
動体視力の衰え?、から速度域を下げて楽しめるマシンに変更しました。 狙い通り、楽しませて ...
スズキ GSX-R750 スズキ GSX-R750
2005年式を2022年に購入。 2オーナ目の方のコンプリートカスタム車を譲ってもらいま ...
日産 ノート e-POWER 日産 ノート e-POWER
奥さんの買い物通勤車として、シトロと入れ替えました。(休日私のお遊び用?)
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation