バイクに乗らない人には、(乗っている方も(;^_^A)退屈かもしれませんが、秘伝のタレは不特定多数には開示できませんので、「これこれこうです」という巻物は持っていますが、公開しません。
今回、GSX-Rを買った本当の目的は、若い時、、と言っても29歳の時に自著としてまとめた「ライディング」の本を書いたのですが、それのバージョンアップ改定版を仕上げたい、と思ったからです。あれから増えた知見もあるし、少し違ったこと(Aだと思った代用特性が、実はゲインが低く、その隣のBが実は核心だった、とか(;^_^Aの気づきがあるため)
私が墓穴を掘りながら(;^_^Aも10年掛けて体得してきたコツ、要領を息子には、教えましたが、これも魚を与えるのではなく、釣り方を教えたわけで、免許取ってからOJTが出来たのはわずか半年ぐらいですが、その種を自分で磨いて大体5年ぐらいで、バイクの操り方としては私の1/2の経験時間で同等に追いつきましたね。今は私が減衰し、向こうはまだ伸び代も有って、もう先が見えているコーナでは勝てませんが(;^_^A。
しかし、これを教えるのには、そのタイミングが非常に大事で、例えば子供に自転車の乗り方を教える場合、「普通に走れて、ペダルが漕げる子供」ならば、小学生以下でも、約15分~30分も有れば、乗れるように指導できます。しかし、それをやったら補助輪の取れた自転車に親は走って追いつきません。ブレーキのかけ方、公道の走り方、危険のかわし方を身に着け、自転車走行における周りの危険をイメージできなければ、その子は長生きできません。だから、ご両親がどのぐらい真剣にそれらを教え、付き合えるのか、そう言った資質や教え方の段階まで踏まえてフォローできなければ、教えられません。そういう意味では、わざと親の歩く速度プラスアルファでよちよち散歩しながら、交通リスクを教えて行く段階も、時間がかかってもそれも大事な順番ということですから、こちらから、そういう練習をしているご家族を見ても、あえて声は掛けません。
バイクも同じで、多くのライダーは既に免許を持って走っているわけで、旅先で出会って、しばしルートを随伴する機会は多いわけです。後ろからフォームとラインと速度変化を見ていると、大体「操縦技術」という技量の部分と、公道の「危険予知」の部分が分かってきます。その比率と軽重は千差万別。その中で、操縦技術の面で、固いというか、ぎこちない方も結構多い。しかし、私の20代、RRブームの時代のような、ハングオンバリバリ、のフォームで走る若い人はほとんど見かけません。SSに乗っていてもです。それは結構安心材料です。一方で同じぐらいの年齢の方で、キレ切れの走りで抜いて行かれる方もいます。その時、3つのパターンに感想が分かれます。
①板についたフォームでまさに「速いライダー」であるパターン。ただし、交通ルール上いかがなものか、というポイントとラインで、抜いて行くのは、なんだかなぁと。(人のことは言えない部分は大いにあるのですが、私の場合は「場所と速度」は最重要ポイントなので、そこで息が合わないと一緒に走るのは難しい部分です。
②突っ込み速度は出ているのですが、ブラインドコーナでそれはホントに大丈夫?と思うパターン。こちらは残念ながらリターンライダーかな?と思い込み(;^_^A?
(技量違いで、ご本人は楽勝ペースなのかもしれませんが、、、。バイクは旋回中に加減速は極力避けたい心理が働きますが、公道では躊躇無く外乱に対応する判断が必要ですが、特に小排気量で張り合っているときは、無理をしがちです)
③アベレージは高いものの、ぎこちない?。フォームが派手ですが、速度のメリハリが違うかな?、と言う感じでこれもリターンライダーだろう、と勝手な思い込み?。
②と③は醸し出す雰囲気から、こちらが勝手に思い込んでるだけかもしれませんが、大体、抜かれるケースではこの3パターンのどれかなんですよね。
一口に「リターンライダー」と言いますが、若い時に乗り始めて、十分な技量を磨いたのちに、結婚やら家族やらの事情で降りて、復活した場合と、若い時にちょっと乗って、長期間乗っておらずに高齢でのリターン。また、そもそも40~50ぐらいで始めて、一度乗って、ちょっと降りて、また始めるのリターン、、などなど様々なわけですし、それぞれのリスクもまた千差万別ですよね。それに個々人の個性、技量もファクターとして有るわけで、ひとくくりにすることはできません。
なので、そういう背景と技量の位置を見極めることは大変ですので、そう言った違いは有ると知りつつ、単純な「判別フィルター」を使います。
それは、普通に他の交通の流れに乗って走っていて、観光地とかのツーリングで
A:晴れたワインディングで・・
B:雨の峠道、下りの光っている道路・・・
C:夜の山越えで真っ暗なワインディングで・・・・
D:少し速いペースのグループで、前に付いて行ってる時に、ちょっと無理して・・・
というような、難易度は異なりますが、そう言った場面で、
「心とバイクの曲がり方が違って・・・結果【怖い】という思いをしているかどうか。
そこを自己分析してもらって、「それが有るのか、無いのか?」で必要な「秘孔のポイント」が大きく異なります。
同時に、全く別な切り口ですが、他の車両との関係で「怖い」思いをすると言う別の怖さ(;^_^A これもまた大事な指標で、これが多い方は、バイクの位置取りや予知が足りないということは有ると思います。これもまた別な「秘孔」を知る必要が有ります。
色々な種類の「怖さ」が有りますが、それらがいろんな場面での「怖い」と言う心のブレーキで走りのバランスが釣り合っている?場合には「乗り方」を教えて「それ」が消えると、自然と速く走れるようになりますし、そして走ってしまいます、だって楽しいもんね(;^_^A。
ところがはっきり言って、バイクから見た公道の交通機関は、同じバイクも含めて危険が一杯。そうなると、「予知して動く」という、本来のバイクとライダーの入力と出力の順序をライダー側が主導出来ているときは良いのですが、とっさの場合、この順序が守れないのです、なぜなら人間の本能が邪魔するから。
だから、身体の反射を本能に逆らって行う動作については、普通とは違う「反射」を起こすように、鍛錬が必要になります。これには長い習熟期間が必要で、反復練習しかありません。なので、これが有る程度身に付く前に、「操縦技術」だけが向上すると、まずいのです。また、これは運動神経が機敏な若い時に磨いておかないと、なかなか加齢してから始める場合は時間がかかります。
そういうわけで、必要なことではあるものの、それを手ほどきするのは、タイミングが難しい。いつも一緒にツーリングできるとかでは無い限り、相手の適切な「段階」を見極めて伝達しないと、それが仇花となってしまうので、私はそれを安易に開示しません。
息子の場合も、当然本人はうまくなりたいから、不思議と親父の話をよく聞くけれども、「狙いと結果の感覚」の因果関係が分かるようになるまでを伝えて、あとは練習有るのみと任せます。それで短期間に要点を抑えて上達します。けれども交通環境の機微を読んで、リスク管理できる時間には殆ど近道が有りません。耳と頭でわかっても、実際の痛みを伴うまで行ってしまうことで、わかることも有ります。
だから目の届かない関東の大学に通う足に、SB250(KLX250)を有無を言わさず中古を買って、定期券替わりに持たせました。車検要らずでトラクションを操るには単発、軽量そして、挙動のゲインが低いモタード車としました。そして上達度合いを見て、次は650の単発に。これもトップスピードを抑えるためと、回避動作や視界性に優れるライポジのバイクに強制的に。
まぁ、うまく行ったかどうかはわかりませんが、2回飛んで、骨は折ったけど、かろうじて26歳頃を境に峠は越えたように思います(;^_^A 「有り得ないとか、見落とした!」結果の重大性がちゃんとイメージ出来て、釣り合いの取れない速度は出さなくなったことが成果です。そう言う武道で言う「心技体」の成長バランスを取りながらでないと、一つだけ、突出しても危ないのです。
私が前提として伝えたかったことは、この2回で書いた、大きくは技と心の両方に着目して、順序としては、技の先行は危ない、、と言うことでした・・・で、
終わろうと思ったのですが、少しばかりフォローとして道案内的な、あくまでヒントしか書きませんので、つまらないかもしれませんが、ちょっと先まで続けようと思います(;^_^A。
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Posted at
2022/09/30 22:46:14