性格はパサートセダンとアルテオンの良いとこ取りな気が…(ID.7市販版ついにデビュー！)

すでに市販プロトタイプは公開済みだったID.シリーズの旗艦モデルにして、パサートセダンの実質的後継とも言われるID.7が上海ショーでついにお披露目されました。

主な寸法は全長で約4960mm、全幅で約1860mm、ホイールベースは2970mm近くあり、リフトバックスタイルに後席空間の案件も含めて考えれば、性格上はパサートとアルテオンの良いとこ取りでキャラが立っているなと思いました。

インパネはもちろん他のID.シリーズに通ずる意匠としつつ、センターディスプレイの大きさがとにかく目立つ！それもそのはず15インチらしく、この点は海外発の記事含めてライバル車として引き合いに出されていたテスラ（モデル3）をも意識して造り込んだのかな？というのが第一印象ですかね。

肝心のモーターはID.4等々に積まれたのとは異なり新開発だそうですが、トルクは550Nmと一般的なV8エンジンに近いパワーでありながら、286hpを絞り出した点は（現行のガソリンエンジンでいう）2.0TSIに匹敵するスペックではありますね。

動力性能に加え、Cd値0.23のボディ形状も相まった効果で航続可能距離700kmを達成したことから、メルセデスEQS並みの…とお考えになられた方のために補足しておきますと、ID.7のはあくまでも本国測定値であり、EQSが日本仕様で叩き出した700kmとはテスト環境含めて測定方法が異なるため、もし仮にID.7の国内導入が叶った場合はその値どおりになるとは限らないはずです。従って走行データが得られるなら、良くても600km台半ば～後半あたりが限界でしょうか。

昨今のSUVブームも追い風を受けたID.4が大好評、さらにID.Buzzも来年後半以降に導入が決まったところで国内デビューは…一体どうなるんでしょう？？とにかく今はVGJの判断を待ちたいところです。