今季WECはポルシェ勢のハイパーカー・GT3両クラス優勝で開幕！

先週末にカタール（ルサイル国際サーキット）で開幕した今シーズンのFIA WEC世界耐久選手権。

その開幕戦はポルシェ勢がハイパーカー・LMGT3両クラスともに躍動し、前者の963はワークス6号車が優勝、2位に12号車カスタマーチーム・JOTA、3位に予選P.P.のワークス5号車と表彰台を独占する結果になり、今季から従来のGTEカテゴリーに代わり導入されたLMGT3でも992型911GT3Rの92号車マンタイがクラス優勝を飾りました。

963は1月末に行われた米・IMSA選手権開幕戦のデイトナ24時間総合優勝もそうですが、開幕数日前のWEC公式テスト2Daysで最速タイムを次々マークしたほどの好調ぶりも追い風になり、レースウィーク通した圧倒的強さに繋がったのではと思います。これにはトヨタ7号車の小林可夢偉選手も、公式テスト時のインタビューで自らのチームに苦言を呈しながら前向きなコメントを残すとともに、ポルシェの勝利に向かう姿勢を「どう考えても早い」「（カスタマーチームまで）幅広く走らせているぶん、間違いなく優勝候補筆頭なので彼らに挑むのはとても困難だろう」とライバルの立場から客観的に見てお手上げ状態だったそうですからね。

LMDh車両による初のハイパーカー1-2-3フィニッシュも新生GT3クラス優勝も、関連メディアに報じられた（複数メーカー参戦で）今季の勢力図が目まぐるしく変わりそうだとの前評判は確かに感じたし、かつて“耐久王”と呼ばれたポルシェの面目躍如が光るレースでもあったように思っています。