【独自】「新車は全て電動」軽自動車も対象…政府目標、コストはガソリン車並みに
2020/12/23 10:18
政府が脱炭素社会に向けて年内にまとめる実行計画で、重点分野の一つとなる「自動車産業・蓄電池」の取り組み方針の全容が22日、わかった。
2030年代半ばまでに新車販売を全て電動車とする目標に関し、軽自動車も対象に含める。さらに電気自動車(EV)の購入や利用、維持で必要になるトータルのコストを30年までにガソリン車並みまで引き下げることも打ち出す。
国内の乗用車の新車販売約430万台(19年)のうち、34%に当たる147万台を占める軽自動車の電動化を進めれば、自動車による排ガスの実質ゼロ実現に弾みがつくと判断した。
これに加え、乗用車より排ガス量が多いトラックなどの商用車についても、電動車化を目指す時期を21年夏までに明確に示す方針だ。
乗用車よりも安価な軽自動車は、公共交通機関が整っていない地域を中心に「地方の足」となっている。
蓄電池は100万円近くするため、EVによる電動車化を進めれば車体価格が上昇して消費者の負担が増える懸念もある。
そのため、政府は軽自動車を含めた電動車化に並行して、EV価格の3割を占める蓄電池のコスト低下に向けた取り組みを進める。
具体的には、メーカーへの補助金や技術支援などを通じて国内の生産体制を早急に整備する。
あわせて充電容量が多く小型・軽量化が図れる革新型電池の開発も急ぎ、将来の電動車市場で日本の蓄電池のシェア(占有率)拡大を目指す。
生産コストが低下し、車体価格の引き下げが期待できる。
一方、EVを生産したり廃棄したりする過程では、二酸化炭素(CO2)を排出する課題が指摘されている。
政府はこの排出分を含めて、50年に自動車分野全体で脱炭素化することを目指し、ルール整備を視野に入れることも実行計画に盛り込む。
さらに蓄電池のほかに工場から排出されるCO2を活用した次世代燃料の開発を後押しする。
電動車普及に向けた規制緩和や充電拠点の拡充、投資促進など包括的な措置も講じる。部品メーカーなど中小企業の事業転換も後押しする方針だ。
◆電動車=電気を使ってモーターで走行する自動車。EVのほか、モーターとエンジンを両方積んだハイブリッド車(HV)、充電もできるプラグインハイブリッド車(PHV)、水素から生んだ電気を使う燃料電池車(FCV)なども含まれる。
追記:
軽自動車値上がり懸念=メーカーはHV化推進―脱ガソリン 32
2020年12月24日 09:01 時事通信社
時事通信社
写真ホンダの軽自動車「N―BOX」(写真左、ホンダ提供)とスズキの同「スペーシア」(スズキ提供)
「脱ガソリン車」の対象に軽自動車も含まれることで、国内メーカーは軽の電動化を加速させる。当面はガソリンエンジンと電気モーターを併用するハイブリッド車(HV)の割合を増やす構えだが、価格上昇などへの懸念が根強い。
国内の軽メーカー上位3社のうち、ダイハツ工業とホンダは電動車がない。スズキはHVを手掛けるが、モーターを補助的に使う簡易型だ。新たな政府方針を受け、ダイハツは「『脱ガソリン車』に向けた開発を加速させ、まずはHVを急ぐ」としている。
ただ、軽以外の登録車に比べ、軽の電動化は難点が多い。現状、エンジンに加えてモーターやバッテリーを搭載すると車両価格は数十万円程度上昇する。特に、軽が日常生活に欠かせず「一人一台」とも言われる地方では、価格上昇は家計負担増に直結する。政府は実行計画でガソリン車並みまでのコスト引き下げを促すが、「相当厳しい」(業界関係者)との見方が多い。
また電動化により、車体重量が増えて燃費が悪化したり、車内空間が狭くなったり、軽の利点が損なわれる可能性もある。「政府の目的はCO2削減なのか、モーターを載せることなのか、分からない」(メーカー)との声が出ている。
次にクルマを買うとしたら、おそらく電気自動車になるのだろうなぁ。
秋篠宮様の即位の礼には、きっと電気自動車だろう。
もし、そうなったらコスモのマイカーリースはどうなるのかな?
GSだけ辞めて、電気自動車のリース会社になったりしてw
いや、中古車の価値が上がったりするんだろうなぁ。
最近はレストア業に参入して部品を再び作ったりしている会社もあるし。
昔のガソリン車に乗りたいなら、コスモのマイカーリース!とかw
さて、どうなるのでしょう。
Posted at 2020/12/23 14:01:52 | |
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