今年に入り私のTTEは、2JZ-GTEエンジンのオイル漏れ修理しました。
その原因は、3年前に同じ修理したときのクランクシールの取り付け不良という悲しい結果。
その漏れ治すべく今回修理していただいたのがネッツ静浜和田店のWエンジニア。ものすごい2JZへの情熱と、そのお客様目線で一緒に考えてくれる人間力と、しっかりとした技術力に完全なる復活を果たすことができました。
私と同じオイル漏れの悩みを持っていたAKくんのTOM'Sバージョン。
その私のTTEの修理を見て「ここで修理お願いしたい」と熱望。
そして先月よりWエンジニアに修理調査依頼しました。
さてリフトアップすると
やっぱりオイルパンの前部からしっとりと濡れています。
早速取りかかりますよ~。
実は今回私のTTEとは違う症状が出ていました。
それがハンドルを一杯に切ると出る金属音という大きな音の嫌な異音。
診てみるとその原因が判明。
オイル漏れの原因は私と同じクランクシールを疑っていましたが、その前にあるクランクプーリ―。
それが破断して空回りして大きな音が出ていました。
これも大事なパーツで、ベルトで繋がってるところがすべて止まり、冷却水を送るウオーターポンプが止まり、最悪エンジンブロックが歪んでしまうということが起きえない状況でした。
さてその裏側にあるオイル漏れ原因本命のクランクシールです。
いつものように鉄棒で丁寧に外します。
診てみると・・・お!今回は漏れていませんね。
しかしこのクランクオイルシールは真っすぐ平らに装着されていません。
このTOM'Sも3年前に交換しましたが、この装着状態では漏れるかもという懸念がありましたのでこれも交換してしっかりと取り付けします。
では一体どこから漏れているのか???
判明しました。
このクランクシャフト下にあるオイルパンのつなぎ目。
一番下にあるいつも見てる黒いオイルパン(第1オイルパン)ではなく、その上にあるエンジンブロックとその第1オイルパンの間にあるアルミ枠の第2オイルパンのつなぎ目から漏れていました。
実は私はこの第2オイルパンの存在を知りませんでした。
黒いオイルパンとの間に枠があるんですね。
さあ作業開始です。
まずは黒いいつも見える第1オイルパンを下から外します。
外すと下からオイルレベルゲージが見えますね。
さらに外すとクランクシャフトが丸見えになります。
こういう光景もなかなか見れるものじゃないですね。
そしてメインの第2オイルパンの枠を外すんですが、この下側にはクロスメンバーが横たわっています。
黒いものはこのメンバーを交わして外せるようになっていますが、第2オイルパンは直6エンジン全体の下側に装着してるんで長いんですよね。
外すには・・・・エンジンを少し上から吊って浮かしてメンバーとエンジン下側の間に隙間を作ってそこから抜くしかありません。
隙間を作ってやっと外すことができました。
このように長いんですよね。
このシールパッキンが劣化して固くなり、そのひび割れ部分からオイル漏れが発生していました。
きちんと古いシールパッキンをケレン撤去し、新しいシールパッキンを再塗布で完了です。
上を見てみるとクランクシャフトの直6分の長い全部が丸見えです。
次は私も施工しましたバルブステムシールの交換です。
2JZの持病のエンジン始動時の白煙は10万キロ超から起きうる症状ですから、せっかくここまでやりましたのでその先にあるこのシールも交換です。
エンジン内部は走行距離に準じた色具合ですね。
これが交換したバルブステムシールです。
そのシールを外すにはカムシャフトなど上側をすべて外すのですが、
私の傷のあったあのカムシャフトが気になります。。。
Wエンジニアが良く見てみると・・・・・
あ~~~~~、このAKくんの大事な2JZ-GTEのカムシャフトにも!!!
私と全く同じ箇所に傷があります。
カムシャフトオイルシールを外す時にこじって外した跡なんでしょうか??
これ1本5万円するので交換はできませんね。。。。。
でも私のより傷が浅いのでそのまま使用することにしました。
本当に悲しくて残念ですね。。。。
AKくん本人も相当落ち込んでおりました。。。。。
付随してスロットルボディの清掃も実施。
アイドリングが少し低いので綺麗にします。
インタークーラーへのパイプを外してみると、やはりスロットルバタフライの周りにべっとりと汚れが付着。
スッキリ綺麗になりました。
昨日引き取りの日。
Wエンジニアの心のこもった整備で見事に復活しました。
その説明をAKくんが聞き納得の整備です。
Wエンジニアも私の時と同じポーズで決めです!
エンジンを始動して見ると明らかにエンジン音が静かになりました。
またこれで2JZをしっかりと楽しめるとAKくんも大満足。
今回も大変お世話になりました。
その帰り道、AKくんがお世話になりましたと食事を御馳走してくれました。
せっかく浜松ならと行ったことがないということでしたので、浜松餃子の「喜慕里」へ連れて行きました。
私もかなり久しぶりでしたのでワクワク楽しみです。
これが餃子20個の大定食1280円です。
浜松餃子はキャベツメインの野菜餃子ですのでペロッと食べれちゃいます。
やっぱりうまいんですよね~。
AKくんも初めて食べたそうで感動していただきました。
帰りの走りもAKくん大満足。
エンジンが生まれ変わったかのようなスムーズさになりさらに2JZの走りが楽しく安心になりましたね。
その激変した走りに大興奮でした。
2JZ-GTEの組成の良さもあり、こういうオイル漏れをきちんと克服していけば
まだまだ楽しめる走りを復活できるとまた確信できました。
今回もネッツ静浜和田店のWエンジニアには大変お世話になりました。
本当にお疲れ様でした。
そしてありがとうございました。