「月販目標台数」改め「月販基準台数」へ。

開発陣にプレッシャを高める狙いか！

　トヨタの「ノア・ヴォクシー」の公式ニュースリリースを読んで、従来は「月販目標台数」と表記されていた項目が、このモデルでは「月販基準台数」と改められているのに気付きました。　通常は企画書（開発計画書）には、企画をする上でのベースとなる「企画台数」が示されます。　実際の開発現場では "目標" と表現される生易しさは無く、正にすべての企画書内容の "基準" となる重みのある台数です。　わざわざ文言を変えてきたのは、新型車に対するトヨタの意志をより明確に表現する意図と、開発陣にプレッシャを強める狙いかあるのかもしれません＜汗＞。　そう考えると「ノア」の月販基準台数が８,１００台、「ヴォクシー」の月販基準台数が５,４００台と言う台数は本物の「企画台数」そのものかもしないと思っています。
　「ノア・ヴォクシー」のようなＭサイズミニバン市場はＳＵＶ市場の拡大で一時期に比べて縮小傾向に今はあるように思います。　そんな逆風の中で上記の月販基準台数をコンスタントに販売して行くのはとても大変な事だと思います。　今回のトヨタが持てるものを全て注ぎ込んだ「ノア・ヴォクシー」のフルモデルチェンジは、ＳＵＶ市場に埋没させられてしまったセダンの二の舞にさせないための、トヨタの覚悟みたいなものを私は感じます。　モデルイャー末期の２０３０年でも輝き続けているクルマにこれからも育って行って欲しいと願っています。