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先日TBSテレビで放送された「マツコの知らない世界」の「中華そばの世界（6/26放送）」を見て、ふと食べたくなったのが「大石家」の中華そば。「大石家」では長野市で9年前に食べたのが最後。石芝のお店は10年以上のご無沙汰です。



正午前でしたが人気ぶりはさすがで、既にウェイト席に数組がいました。ただ、席数が多いため回転も良く、5分ほどの待ちで案内されました。メニューは中華そば一本。何はともあれ筆頭の“中華そば 並盛り(800円)”を。



シンプルながら一見して「大石家」と分かるもの。記憶ではもう少しスープの色が濃かった気もしますが、嫌味のないスッキリとした味わいは昔と変わりません。醤油ダレが美味しいからこそ逆に誤魔化しが利かない点で苦労もあると思われます。チャーシューの脂が滲み出てスープにコクをプラス。個人的に一番の特長と思えるのがチャーシュー。分厚いながら柔らかく、「叉焼」という文字通り表面を焼いた香ばしさも楽しめます。これが3枚も入っていて、量的にはチャーシュー麺のレベル。そして薄味ながらコリコリのメンマ、ナルトの代わりの蒲鉾も昔から変わりません。



以前食べたのは650～750円だった頃なのでかなりの値上がりにちょっと驚きましたが、懐かしい味が今も変わらず、そして人気を保っていることに嬉しく思いました。



自宅で作れる“お持ち帰り”があるのも珍しいですね。



松本市石芝３丁目３−１
11:00～17:00（品切れ次第終了）
火曜日、第1・3月曜日定休

長野市権堂の人気店が松本市に移転、本日（6/20）プレオープンとなりました。



長野市のお店にも向かったことがありましたが休みで逃していたため、近くで食べられるのはとても嬉しいです。ちなみに店名は店主のお名前からで、読みは「じょうねん」ではなく「しょうねん」。


場所は「らーめん 大気見」の居抜き。それを知っていれば早かったのですが、知らずにお店のブログに書かれていた住所を頼りに検索して探していました。実はその住所が間違って記載（現在は修正済み）されていて昼営業時間中に見付けられず…その後、「大気見」跡と情報を得て、夕方まで暇をつぶして伺いました。



18:00オープンで20分ほど前に現着。車内で待っていたところ続々と車が入ってきます。開店5分前には10人ほどの列ができていました。



店内に入ると食券機がありますが、22日まではプレオープン期間中のためいまは使われていません。直接席に着くと「つけ蕎麦と中華そばの2種類で、どのサイズでも500円」とスタッフから言われます。そこで“濃厚つけ蕎麦 大盛(500円・通常980円)”をオーダー。

カウンター席から見ていると、厨房が向かい合う形となっており、正面のシンク類がピカピカなのでカウンター席の他のお客さんの顔が結構見えます(笑)。厨房はやや薄暗く、ちょうどチャーシューを炙る焼き台の上にある1本だけ蛍光灯が点けられています。そのおかげで炙った際の煙が目立ちます。そしてカウンター席にもスポットライトが当たり、手元はとても明るいです。この演出、銀座の有名焼き鳥店「バードランド」が『主役の焼き鳥が目立つように』とするコンセプトと同じなのですが、狙ったものでしょうか。

閑話休題。



オーダーから10分ほどでつけ麺が提供されました。まず見た目の美しさに惹かれます。



つけ汁の表面にはすぐに膜が張るほどで、麺を浸してすするとペタペタと唇に張り付きます。動物系と魚介系のＷスープで、とても粘り気があるものの重さがなく上品。パンチ力のあるインパクト重視のものとは一線を画します。



麺は蕎麦粉を加えているという自家製の太ストレート。表面はなめらかですがコシは強く小麦の風味が豊か。画像では少なく見えますが、大盛は300～350gくらいあるでしょうか、かなりの量があるため並盛でも十分食べ応えがありそうです（後日情報で蕎麦粉は現状入っていないそうです）。



トッピングは麺の上に2種類の炙りチャーシューと味玉。つけ汁の中には極太メンマが2本。そして薬味ネギと紫玉葱が小皿で出されます。全体のまとまり感がとても高く、非常に満足。初日にもかかわらず続々とお客さんが入り、早くも人気店となりそうな予感。ちなみに店内でnelさんと久々にお会いしました。なお、明日明後日のプレオープンは昼営業のみということなのでご注意ください。


松本市南松本１丁目２−２７
11:00～14:00、18:00～21:30(材料無くなり次第終了)
火曜日定休

南信の技巧派店、「蒼空」。現在提供中の限定メニューがとても評判が良いので伺ってきました。お店に入ると「せっかく来ていただいたのに店主はさっき出てしまって…」と。年に一度来るか来ないかなのにスタッフさんが覚えていてくださってて、逆に恐縮。



さてその限定ですが、今月末までの期間限定で出されているのが“はまぐりらぁめん(1,080円)”です。



今の時期旬の蛤を使い、豚と鶏のスープを合わせたもの。香味油にはニンニクとポルチーニ茸（お品書きではボルチーニ茸）と、イタリアンな雰囲気も感じさせます。



しかし実食してみると蛤の旨味が前面に出た上品な味で、香味油は引き立て役。蛤だけでは出ない奥深さを引き出し、互いが見事に嵌まる一体感が見事。豚と鶏の主張も穏やか。食べ始めは個性が強調された印象でしたが、次第に融和して馴染みます。



麺も専用。まず、箸上げ写真を撮ろうと思った時の重量感はこれまでにないもの。しなやかでムチンとした食感。スープとのバランスが取れていて、いくら食べても飽きが来ないのではと思える力強さ溢れる麺です。チャーシュー、箸休めのアスパラも美味しくて弾みたくなるもの。



“〆茶漬けセット(194円)”も追加オーダー。合わないはずがありません(笑)。

「せっかく遠くまで来たし、あわよくば店内連食」と考えていましたが、この1杯でかなり圧倒されてしまい今回は断念。それでも後悔がないほど満足させていただきました。訪店頻度、もう少し上げたいところです。

登場したのは“お茶仕立て 緑のあさり潮(うしお)ラーメン(920円)”という、ネーミングからインパクト抜群なもの。味の想像がつきません… 

静岡県熱海市にある同店が6月限定で出店。



メニューは基本4種類あります。今回は看板メニューであろう“醤油らあめん(800円)”を選択。1杯ずつ丁寧に作っているようで、結構時間がかかりました。



表面には鶏油が厚めに張っていて見た目の印象以上にペタペタ感があります。麺を持ち上げるとその鶏油が絡みついてコッテリ気味に。丸みのある醤油で美味しいのですが鶏油が勝っています。



その麺はやや硬めのパツンとした茹で具合。薄切りチャーシューはローストポークのような肉々しさがあります。細切りにされたメンマの食感もコリッとして、九条ネギと共に存在感があります。ただ個人的に、素材それぞれは良いものの一体感が無いように感じました。スープや麺、個々のトッピングの主張がまとまればかなり化けそうという感想。無休で通し営業なのは嬉しいですね。


11:00～21:00
定休日なし
※6/30までの期間限定出店