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2015年7月に「阿吽」のセカンドブランドとして開店し、県内に“鮮魚系”という新風をもたらした「拉麺 空」。現在も人気を保ち続けていましたが、本日2/28を以って閉店されることになりました。当初は3月での閉店を示唆していましたが1ヵ月早まり、ちょうど仕事がお休みだったこともあってお昼に訪ねてきました。





11:00開店だったか11:30開店だったかうろ覚えだったことから「11時には着こう」と10:50の現着でポールポジションでしたが、開店は結局11:30でした(笑)。



開店と同時にカウンター端に座り岩井店主とご挨拶。オーダーはお目当てだった木曜限定の“肉拉麺(850円)”です。



燻製チャーシューといった雰囲気を持つ独特な風味のチャーシューが8枚乗る豪華なビジュアル。未食だったこともあり、一面のチャーシューにテンションが上がります。スープは旨みが溢れる鶏がベース。そこにチャーシューから染み出た香ばしい肉の旨みがプラスされて絶品な仕上がり具合。お互いの持つ良さが一緒に作用して1+1以上の効果を発揮しています。ベーコンのようなカチッとした食感、そして仄かリピリッとする黒胡椒の風味、絶対ビールに合います(笑)。



しなやかな麺、箸休めに丁度良い量の小松菜など、非常にまとまりの良い満足いく1杯。

…と言いながら、最後なのでと看板メニューの“あら塩拉麺(790円)”を追加オーダー。



以前はベビーホタテやアサリなどの貝類がトッピングされていましたが無くなったみたいですね。鮮魚のアラを煮出した上品な出汁の様なスープ。魚感が鮮烈ながら臭みの一切ないキレのあるこの味は傑出。



2杯いただいても正午前でしたが店内は既にほぼ満席の状態。常連客も多い様子で、店主はいろんな方にご挨拶しながら忙しそうでした。その合間に「『熊人』さんの影響で製粉機入れたんです(要約)」など、気さくに声をおかけいただきました。「今度は『阿吽』で」と再訪を約束して退店。同じく人気真っ只中だった「阿吽 松本店」に続いての閉店ではありますが、進化のための決断。今後の「阿吽」への期待も自然と高まります。

諸事情で僅か3ヵ月で閉店してしまった「麺心 やす葉」の跡に、今月8日オープンしたお店です。



「寸八」堀江氏のプロデュースとのことですが、「丸山中華蕎麦」、「トリソバノミコト」と矢継ぎ早に出店されていますね。得意の豚骨醤油ではなく最近の流れ通り、こちらも無化調あっさり系。



店内に入って正面に食券機。左から豪華バージョンが並ぶのは狙いでしょうね。つけそばは現在提供なし。今回は最上段の中から、チャーシューの評価が事前に高かったので“チャーシュー麺(950円)”を選んでみました。「寸八グループ」と書かれた前掛けを着けたスタッフに食券を渡して着席。



待っている間に店内を見ると「やす葉」とはレイアウトがガラリと変わり、外に向いたカウンターが7席と、テーブルが1卓。他にお客さんがいなかったこともあってか、提供までは5分とかからず。



スープは鶏をベースとした動物系＋仄かに煮干し。そこに数種類ブレンドしたであろう濃いめの醤油ダレが加わります。見た目通り味は濃い目ですが、塩分濃度は適度で味わいは複雑。先日「しろがね」でいただいた3周年限定の“醤シャモ”にも通じるものを感じましたが、そちらはスペシャル感満載だったのに対し、こちらの方がクセがない感じ。とはいえ、押しはしっかりとあり、無化調ながら厚みのある味。

麺は断面が正方形のほぼストレートで茹で時間は90秒。一口すすっての第一印象は温かいそうめん（温麺）。麺のぬめり感に醤油の効いたスープの雰囲気も重なって、ラーメンとは異なる懐かしさを覚えました。



注目のチャーシューは「大石家」にも似た、繊維質で味付けは濃いめのもの。厚いところで2センチ近くはあろう厚さもあって、噛み応えはバッチリ。5枚入っていましたが、かなりのボリューム。1200円の“Wチャーシュー麺”になると10枚近く乗るのでしょうか…。他には刻み玉葱、三つ葉、海苔と、見えづらいですが穂先メンマも。

食後にお店の方から「どちらで知ったのですか？」など、声をかけていただきました。その流れで逆に「どこかのお店で修業されたのですか？」と尋ねると「オーナーが…」と若干濁した返答。駐車スペースが横に2台分＋正面に1台分と厳しいですが、空いている時を狙って他のメニューもいただいてみたいと思います。




【2020.6閉店しました】

松本市宮渕１丁目２−３
11:00～14:00、17:30～20:30
火曜日定休

2016年2月14日にオープンということで、本日は3周年。1日限りの限定が提供されていましたので伺ってきました。休日でしたが午前中に予定があったため午後の訪店。12:45頃に到着したものの予想通り駐車場の空きがないため一旦離脱し、13時過ぎたころに再度訪れてみました。



駐車場は空いていたものの、店内は満席＋8人ほどのウェイト。更に後客も次々と。ただ、どうやら限定を狙ってきたという雰囲気ではなく、周りはレギュラーメニューを頼む方がほとんどだったので、昼間はいつもこんな感じなのかもしれませんね。



本日限定は2種類…ということで、迷うことなく店内連食(笑)。Twitterで見かけた鯛めしは、残念ながら開店1時間で終了だったとのこと。まずは筆頭の“黄金の鯛(800円)”から。



鯛のアラと信州黄金シャモを使ったスープは濁りの無いクリアな、まさに黄金色に輝くもの。臭みは一切なく、鯛の上品な出汁感と鶏の旨味が感じられるスッキリした仕上がり。塩気はキレを感じる角もありつつ丸みを併せ持ったバランスで好み。チャーシューは豚と鶏の2種類ですが、鶏チャーシューの相性がとても良く感じました。お麩が乗るのは新宿の有名店「灯花」っぽいですね。オニオンスライスは邪魔にならず、適度な箸休めに。三つ葉の香りも〇。



鯛が提供されたタイミングで“醤(ひしお)シャモ(800円)”を追加オーダー。白坂店主がチラチラ見ながら、ちょうど1杯目の麺を食べ終えたくらいのタイミングで麺を茹で始めていました。程なくサーブ。今度は「え、2杯目？」という隣席からの視線がチラチラ(笑)。



こちらは醤油が主役。複数の醤油を使用しているそうですが、正直私はそちらの方は疎いです…が、溜り醤油のようなとても厚みのある旨味とコク。甘みを感じつつキレもある、厚みのある醤油ダレはかなりのインパクト。旨味はとても濃いのにしょっぱさはありません。凝縮された旨味は食後しばらく余韻が続きました。



そしてなにより、麺の食感が共に素晴らしい。大阪の「junk story」というお店のものとのこと。平打ちのストレート麺はしっとりとした独特な歯応え。醤シャモの方が若干硬めの茹で加減に感じられました。

2つともいただいて個人的にはシャモの方が好みに合いましたが、いずれも800円は破格ともいえる設定。1日だけでは非常に勿体ない…次なる限定にも期待が高まります。

ようやく味噌を食べることが出来ました。



カエシが変わったということで豚骨醤油狙いで暖簾をくぐったのですが、食券機を見ると“とんこつ味噌(750円)”が提供されていたため方針変更。ちなみに“鶏ガラ味噌”はありませんでした。余談ですが、この食券機のメニューのフォントが「刻明朝」という、ひらがな・カタカナが半角に近いデザインのユニークなもの。個人的に重宝している好きなフォントですが、メニュー表記に使われているのは初めて見ました。



さて、提供されたラーメンはなかなかのボリューム感。喉に引っかかるくらい濃厚な甘めの味噌ダレで、辛みはタレではなくラー油で補っています。茹でたモヤシとキャベツの山に加えて、刻み玉葱やニラ、ほうれん草も乗ります。粘度は高めながら豚骨の濃度はほどほどに思えるほど味噌が強いです。この味噌との相性が良く感じたのが炭焼チャーシュー。香ばしさがマッチします。個人的な印象ですが、手間はかかるものの野菜が炒めたものなら全体が更に馴染みそうな雰囲気。



辛さが足りなければ豆板醤、ガツンと行きたければおろしニンニク…と、卓上の調味料で味変も楽しめそう。週末はとても混んでいますが、平日夜は比較的空いているので狙うならこの時間帯ですね。

本日お昼にお邪魔してきました。



予定ではもう少し早い時間に着く予定でしたが、雪のせいかノロノロの車に引っかかり正午ピッタリの到着。カウンターに滑り込みました。忙しそうな厨房の岩井店主と軽くご挨拶。



期せずして金曜日限定メニューがあったので、その“中華そば～青竹手打麺STyle～(790円)”を。併せて“チャーシュー丼(250円)”もオーダー。



スープはまず煮干しの酸味、そして鶏の甘みが立て続けに訪れてきます。煮干しはガツンと効かせるのではなく、程よく上品に、且つ存在感はしっかり出されています。そこにシャキシャキの刻み玉葱と小松菜がアシスト。飽きさせない構成はさすが。



注目の麺はブリンブリンで暴れます。長さが稼げないのは致し方ないのかもしれませんが、もっとゴワゴワしたものかと予想していたものの、もっちりとした食感。不規則な縮れがこのスープとよく合います。



チャーシュー丼は、胡麻油香る炙りチャーシューと黒胡椒が組み合わされます。見た目通りワイルドな味で、ある意味「空」らしくないですが最強サイドメニュー(笑)。



オーダー後には続々とお客さんが入り、店主の母親と2人だけで回していていたため今回はあまり話す時間はありませんでしたが、「またゆっくり来ます」と挨拶して退店。そのころには限定メニューのフライヤーも外されるほど人気のメニューだったのだと改めて実感。3月の閉店を前にメインの鮮魚系も久々に食べたくなりました。


長野市早苗町41-4
11:00～15:00、17:30～21:00(いずれもL.O.は15分前)
月・火曜日定休