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2月に入ったころからお店の前に「つけ麺はじめました」という幟が出ていて、気になっていました。



期間限定のようですが、いつまで提供なのかは分かりません。



麺1玉の"油そばつけ麺（並）(780円)"を選んでみました。ポスターは“つけ麺”でしたが、食券機では“つけめん”と平仮名で表記。小さな文字もよく見ると「トリプルスープ」になっていて表現がポスターと異なっています。



席に着くと新型コロナ対策として連絡先を記入する紙が渡されました。つい先日、別のお店でも同じような紙が渡されたものの、その取扱いについての説明がなく、当ブログで疑問を呈しました。こちらのお店では最下段にきちんと明記。細かいことですが個人情報を扱うなら大事なことかと思います。もちろんしっかり守られるのが大前提。



油そば専門店でいただくつけ麺。



具材は鶏のささ身、ネギ、メンマ、刻み海苔。温かい麺の下に醤油ダレはありません。



見た目よりあっさりとした柚子香る豚骨魚介。麺量に対してつけ汁の量は結構ギリギリ。若干物足りなくも感じましたが、麺に卓上のラー油と酢を入れて全体を混ぜ、それをつけ汁に浸すと途端に“油そばっぽさ”が出てきて面白い変化。「味変」というプラスアルファ前提の構成かも。



「スープ割できます」とあったので、麺を食べ終えたあとにお願いしました。5分ほど待たされ、ポットで提供。一般的な鶏ガラスープかなと思いましたが、こちらのスープ割は昆布出汁。温かく、昆布水とはまた違ったぬめりと風味が加わって、こちらも面白い〆に。

2022/2/18にオープンした、金・土・日曜日のみ営業というお店。



場所は大町温泉郷にある「ゲストルーム ふる里村工芸館」内。



今年は雪が多いですね。玄関の「らーめん」の赤い幟が目印。



館内には多数の浮世絵や伝統工芸などが展示されていて、異国情緒たっぷり。分かる人には分かるものばかりなのだとか。



玄関には「ありがとう製麺」からの開店祝いの花が置かれていました。





お店は宴会場向かいの食堂スペース。



客席は6人掛けのテーブルが4つ。ただ、現在は対面に座る状態を避けるために1卓3人までとなっています。注文カウンターの向こうが厨房。注文口の右手にメニューが貼られています。





先に注文と会計を済ませ、それから空いている席へ。ご夫婦2人で営業されているので、タイミングを見て注文。会計は現金のみ。お水は紙コップでセルフ。


※海外某店の前で写る腕組みした店主の写真が店内に飾られていますが、店主曰く「無関係の店」とSNSで発信されていたので、誤解を与えないよう画像を一部加工いたしました。（2022/2/27追記）

メニューの横にこのような写真が飾られていました。お店を取り上げた新聞などによると、店主は神奈川県出身で、海外に留学後は「ラーメンを世界に広げたい」とアメリカや東南アジア、ドイツなどを渡り歩きながらラーメン店を営んでいたとか。そのドイツで当時仕事をしていた「ふる里村工芸館」のオーナーがファンになり声をかけたことが縁。帰国後、この大町市でお店を出すことになったそうです。なかなかドラマティック。



なにはともあれ筆頭を。“中華そば（醤油）(390円)”です。ハイ、本当に390円！



こちらのラーメンは『地産地消』と『医食同源』がテーマ。大町市の美味しい水と周辺で生産された食材を中心に使っているとか。鶏と豚を主体とした無化調スープは、水が軟らかだからか口当たりがとても滑らかで醤油の風味が優しく主張。浮いた背脂が程よいコク感。麺は細く加水低め。素朴な見た目ですが、雑味のないクリアで奥深い味。これで390円は破格です。



せっかくなので混雑する前に2杯目を追加オーダー。迷いましたが“辛い胡麻そば(590円)”を選んでみました。こちらは自家製の辣油と芝麻醤を使ったもの。辣油は辛さよりも風味がメイン。見た目の印象よりも辛さ控えめ。芝麻醤も胡麻の風味を出しながらドロリとした感じではなく、あっさりした担々麺という感じ。花椒の爽やかな痺れ感の方が強め。ちなみに“辛さなし”のオーダーも可能。



麺は“中華そば”よりも太めのもの。2杯とも少し麺量は多めに感じます…感覚的に150gくらいあるのではないでしょうか。そしてゴロっと肉感のある炸醤にコリコリのナッツ類、そしてシャッキリの野菜と賑やかな歯応え。



こちらでの営業は前述通り金土日のみですが、3/2から同市内のシェアキッチン「カフェ キッチンカー」にて、“ごまそば”、“大町担々麺”、“酸辣湯麺”などを出す「坦々麺処 やまびこ（※表記ママ）」を毎週水曜日に出店。さらに本物のキッチンカーでの営業も計画中だとか。そちらの展開も楽しみです。


【2022/3/13追記】
次の営業日となる3/18から営業時間が変更されます。

昼営業は30分ずつ前倒し、夜営業は30分ずつ後ろになります。

【2022/10/30追記】
閉店しました。



大町市平２８６０−１２
12:00〜14:30、17:00〜19:30　※材料がなくなり次第終了
月～木曜定休（金土日のみ営業）

最近登場した新しいメニューをいただきに。



訪れた日の夕方、お店のTwitterで3月6日まで夜営業お休みと発表がありました。





今回のお目当ては黒板メニューの“大葉とゴマ油香るネギつけ麺(950円)”です。数量限定商品。



つけ汁は名前の通りゴマ油が香ばしく味付けは甘め。一味がそれを引き締めてくれます。たっぷりのネギは茹でられていてプルンと甘く、そこにさっぱりとした大葉の風味がアクセント。中には豚バラとメンマも入っています。



利尻昆布水に浸った麺はモチモチ。動物性油が少ないので最後まであっさりといただけます。



麺を食べ終えたら昆布水でスープ割。つけ汁が濃いのでもう少し薄めたいところではありますが、温度が下がっても油が固まらないので意外とスルリと飲めてしまいます。

ちなみにお店に着いたのは13時少し前で店内は少し空いていましたが、このあと何故か続々と来客があり、あっという間に混雑。これは私の勘ですが、北京五輪のカーリング女子決勝が終わってお昼を食べに来た人なのかなーと(笑)。

2022/2/16から価格と一部食材の分量が変更されました。値上げは去年6月以来。今回は概ね20〜30円のアップ。中には一気に50円もアップしたものも…。





ここ最近だと2019/6/17・2019/10/1・2021/6/16にも値上げを行っていますが、「食材分量変更」まで踏み込んだのは今回が初めてかもしれません。2年前と比較すると全体的に100円近い値上げになります。

状況が状況なので仕方ないところですが『早くて安い』というメリットからは少しずつ遠ざかりつつあります。物価に比例して賃金も上がれば文句ないのですが(笑)



この日はさっぱりしたものが食べたくてオーダーは“バンバンチーメン(620円)”。1年中注文できる冷たい麺です。冬期は細切りキュウリが茹でキャベツに変更。

お店の前を先日通りかかった際、窓に限定メニューのポスターが貼られていて気になったので久々に訪れました。



そのポスターがこちら。2月の限定麺“汁なし豚骨ハルピン(935円)”です。細麺か太麺が選べるとのこと。今回は細麺でオーダー。



パッと見のビジュアルは、豚骨ラーメンにハルピンのアイデンティティである「寝かせダレ」を乗せた感じ。メニュー名は汁なしですが、麺の下にはニンニクがほんのり香る豚骨スープが張られています。全体をよく混ぜていただくと、豚骨の風味は隠れてピリ辛ニンニクダレが味を支配。どことなく焼きラーメンっぽさも感じられます。



麺は極細でネットリ。混ぜる段階でずっしりと重量感があるので聞いてみると、“つけ麺・並盛”と同量との200gあるのだとか。見た目で油断しましたが意外ににボリューミー。カチッとしたチャーシューや刻んだキクラゲの食感が良いアクセント。遠くに豚骨は感じつつ、やはり「ハルピン」の味。





レギュラーメニューを久しくいただいていない…そろそろ食べたい(笑)。