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2度目の訪店。



オープン直後に訪れた前回と比べて食券機の表示が変化していました。具体的には「つけ麺」と「ラーメン」で表示を切り替えていたものが「あっさり」と「こってり」という、味で画面を切り替える方式に。そしてつけ麺には“小盛”も登場しています。

厳しい残暑でつけ麺日和でしたが、未食の“鴨清湯醤油らーめん(800円)”を。



甘みのある口当たり軟らかなスープ。油浮きは適度ですが、つけ麺の時のような“鴨々しさ”は大人しめ。逆に厚めにスライスされた鴨肉ローストの旨みが引き立ちます。途中で山椒を入れましたが、結構入れてもその風味にスープが負けず、むしろシャープになって全体的に魅力がアップします。

大きめに刻まれたネギはエシャロットのような少しクセのある風味。前回「根曲がり竹」と書きましたが、食券機に「姫竹」とあるメンマは濃い目の味付けがなされるようになって色も濃くなりました。



“鴨白湯つけ麺”と同じものと思われる麺はシコシコとした歯切れの良い食感で、最後までほぼその状態をキープ。

「月の兎影」と情報誌「長野Komachi」11月号ラーメン特集のコラボメニュー。



11/25まで提供されるのが、この“ゴロゴロひとくちステーキポテポタラーメン(1,180円)”。なかなかリッチなお値段ですが、「1000円超えの高級ラーメン」という企画で作られたメニューです。



注文毎に焼き上げるステーキ肉とマッシュポテトの組み合わせ。バランスや食感を考えて、脂身の少ない赤身肉を使用しているとのこと。



スープは生姜が効いてエッジが強く、牛の油も入っているそうですが牛感は仄かで上品。麺はこちらのお店のレギュラーよりもやや幅広でピロピロとした雰囲気。



単体だと味の印象が強いマッシュポテトですが、スープに徐々に溶いていくとポタージュにも似た洋風テイストに変化するという面白い仕掛け。パセリが余計にそう思わせます。底には挽肉も沈んでいるのでよく混ぜて食べた方が良さそう。やりすぎ感はありますが味はしっかり成立していて、楽しめるラーメンでした。

いつか来たいと思いながら、個人的なアクセスの悪さから後回しにしてきて、ようやく初訪の「まるなかや」。富山県の流れを持つおでんも楽しめるお店です。「信州大学」の近くにあったのはかれこれ15年ほど前でしょうか。





初回なので筆頭の“ラーメン(680円)”をオーダー。



天かすのように見えるのは揚げた背脂でコリコリとした食感。挽肉も少し入っているでしょうか。



スープはそのままだと薄味で若干ボヤけているのかと思いきや、縁に付いた生ニンニクおろしを混ぜるとシャキッと尖ります。この変化は面白い。



麺も加水高めで、ちょい太め。よくある中華そばのようでいてかなりの個性派。



町の食堂っぽい佇まいながら茹で麺器も寸胴鍋もピカピカで、ただならぬ雰囲気。そんな店主は調理後、氷水を入れたジョッキ片手にテレビの時代劇にくぎ付け(笑)。次回こそはおでんも一緒にいただきたいと思います。


東筑摩郡朝日村大字西洗馬８２８-２
11:00～14:00、17:30～21:00（土日は11:00～20:00）
月曜日定休（祝日の場合は営業、翌火曜日休み）

「ひづき」「竹中」「あら井」と、松本市内のラーメン店はちょっとした鴨ブームですが、松本エリアで鴨ラーメンといえば…ということで、こちらの「そば処 なご味」へ。



そばとラーメン、どちらも楽しめるお店です。訪店は実に13年ぶり。



民家の様な佇まいでお座敷がメインですが、カウンター席もあるので1人でも入りやすいです。メニュー表はラーメンだけでもかなりのラインナップ。オーダーはもちろん“鴨らーめん(1,050円)”。



白醤油の澄んだスープが綺麗です。表面に浮かぶ鴨油に加え、焦がし葱の香ばしさも食欲を刺激します。麺はふすま入りの自家製で、コシがありつつ歯切れの良さが心地い。鴨と鰹のダブルスープで、あっさり和風ながらしみじみとした奥深い味。見た目よりは動物系がしっかりした印象です。



3枚の鴨肉チャーシューはしっとりとしていて硬くなく、炙られたことで旨味が一層強く感じられます。これは価値ありの一品。写真では見づらいですが鴨入りつくねも。ネギは2種類。鴨とネギの相性は言うまでもありませんね。



卓上には珍しいGABANの七味唐辛子。途中少し入れてみましたが、こちらも鴨との相性はとても良く、更に和風に変化してシャープさが出ます。あっさり…と思いながらも食べ終えるころにはかなりの満足感。豊富なメニュー、クリアしていかないといけませんね(笑)。




松本市里山辺3782-1
11:30〜14:00、17:30〜20:00(L.O.)
日曜日定休（祝日は昼のみ営業）

記録を見ると11ヵ月ぶり。お店に入るなり店主から「久々ですね、コテさんですよね」と、しっかり覚えていてくださいました。





今回の狙いは期間限定の“まぜそば(800円)”のストロングスタイル。テレビ番組「マツコの知らない世界」で紹介されたまぜそばの定義や、発祥の店「麺屋はなび」のレシピを再現したものです。今日から提供開始で私が第1号だったとか。



右下の小皿はご好意でいただいた味変用カレー粉。

底のタレに絡まってねっとりとした麺にネギとニラのパンチとニンニクのジャンク感。特にニラは香りも強く食後もしばらく口の中を支配します。なので、人に会う前はあまりお勧めしません(笑)。挽肉は薄味で、辛くないのが個人的には助かります。油っ気も適度でギトギトせず。



「酢があればいいなぁ…」と思っていたところに、ナイスタイミングで店主が昆布を漬けた昆布酢を出してくださいました。こちらも番組内で紹介されたものを再現。ただの酢では刺激が強そうですが、こちらは結構入れても酸味がマイルド。そしてカレー粉。いやこれ、メチャクチャ合います。頭の中で描いたイメージ通りの味なんですが、それが笑っちゃうほど美味しい。並盛200gでは正直足りません。レギュラー化しても受けそう。

カレー粉以外に隠れメニューとして一味バージョンやチーズバージョンもあるとか…チーズ、絶対美味しそう。追い飯してリゾット風も良さそうですね。