水槽の台を自作するのって結構大変そうですが、実際はそうでもなく楽しい物です。
水槽が好きな人の中には自然観を好む人が多く?既製品のキャビネットのツルリとした無機質感を敬遠して、2×4材を利用した無垢の木の質感たっぷりのDIY、自作の水槽台を使用している事も多いようです。
木工を余りやらない人はネット上から設計図を引っ張ってきて自作するのかな? 私も少しネット上の設計図を見渡しましたが気に入るものが無く、という事でCADを使って幾つか設計図を書いてみたいと思います。
↑ネット上で基本的な水槽台の感じです。
私的な気に入らないポイントは、水槽を安定させる為の天板を台の上に載せているので、前から見た時に天板の断面が見えてしまう。という所です。
今回はココを改善した水槽台を設計したいと思います。
↑一般的な水槽台の木組みの図です。ミカン箱の木組みに梁を入れた様な設計なので強度と効率に優れています。ですがこの構造が元で天板を上に置く事に成ってしまいます。
↑私的な改善後の図面。手前側に1×4材を1枚追加します。これだけだとイメージがわき難いと思います。
↑前斜めから見たイメージです。水槽を載せる梁を天板の厚みの分一段下げて、1×4材を幕板にして天板の断面が隠れるようにします。
↑後ろ斜めから見たイメージです。
↑60CM水槽を載せたイメージです。
幕板を1枚追加する事で天板の断面を隠しているのがポイントです。
このイメージで作成すると矢印の部位に出っ張り? 梁と幕板の高さが同じなので天板の厚さ+αの段差が出来てしまいます。
見た目に悪く見えると言うのがあるのですが、この出っ張りを利用してキャビネットタイプにする事が出来ます。
↑側板を付けて
下段の1×4の幕板は外してしまい扉が入るスペースを設ける事で簡単に扉を付ける事が出来ます。この場合天板の断面は見えてしまいますがキャビネット内になるので大丈夫。
ちょっとイメージが見難いですね。
断面で見てみました。
↑横からの断面
↑前からの断面
こっちの断面の方が分かり易いですね。
断面で確認出来るのもCADならでは。
キャビネットにする場合には都合が良い事がわかりましたが、キャビネットにしない場合には、?
天板の梁になる部位の木材を、高さ方向に約80mm位にカットします。(天板の厚みの分をカットします。)
ホームセンターでは1820mmの材料の段階で縦に1カットしてもらう事に成ります。
これは図が無くてもイメージ出来たでしょうか? 80mmにカットするのは難しそうに感じるかも知れませんが、いつもやって貰えるので大丈夫だと思います。80mmに縦カットしてから材を切り出す感じです。
こうすると天板を載せる面にカットした面を向ける事でTOPが平らになるので、見た目と水槽の安定感の一石二鳥に成ります。
自作水槽台を使う場合にここの天面の凸凹が気になる場合があると思いますが、この構造だとフラットな面に更に天板を置く事に成るので安定感が良く安心して使用する事が出来ると思います。
天板の断面を見せない水槽台、幕板付きバージョンの完成です。
天板ははめ込む感じに成るので-1mmにして組立時の余裕を持たせます。
天板を上に載せる構成の場合に天板を貼る時に気が付くのですが、2×4で作る水槽台って真四角?90度がきちんと出ていない場合が多く、2~3mm平行四辺形型に変形してたりします。天板を嵌め込む構造の場合正方形に補正出来るので精度を高く作り易いと思います。
↓2×4材の木取り図
※3本目の木は157mmを4本切り出し、残りの材を高さ80mmにカットしてから234mmを切り出す。
↓1×4材の木取り図
↓印刷用?
木材カットコーナーでカットしてもらう時には必ず、「耳はカットして下さい」と伝えるのをお忘れ無く。
組み立てる時にはコーススレッドを入れる方向を考えて作ると表面に露出するネジの頭を少なくする事が出来ます。
黒 90mm or 75mm
赤 65mm
水色 51mm
表に露出しないビスは短めのビスを使用して面を合わすことなく深めにねじ込みします。その方が木材同士の接合(抱き付き)が良く成り強度が出ます。
幕板の横からのビスは見た目を考えて省略した方がイイかも。
CADって色を付けないとこんな感じなんですが。↓
イメージ湧かないし、味気が無いですね。
色を付けるとこんな感じ。だいぶ印象が変わります。おにぎりグローも吊るしてみました。
色付けの画面です。右側のフォルダーに色々な材料の色のサンプルが入っています。
試しにWood(solid)→Unfinished→3D Ash Unfinished を使って見ます。
フォルダーを開くとサンプルが入っているので、そのサンプルを色を付けたいパーツにドラッグ&ドロップします。
脚に色を付ける事が出来ました。これだけで色々な材料の色を付ける事が出来ます。
イメージを想像し易くなるので良い機能だと思います。
何だかんだ、お試しください。
CADの練習にお付き合い頂き有難うございましたwww
コレで水槽台造りました〜などメッセージ貰えると嬉しいですが、クレームなどは受け付けられないので自己責任でお願いいたします。
Posted at 2024/05/05 00:33:54 | |
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