少し話すか
BEATに限らず1980-2000位までのホンダ車のヒンジは、ピンが上下異径の物。
車体側にピンを打ち込み固定し、ドア側にスリーブを設けラジアルベアリングとしていて
スラストベアリングは無い。
それ故にスラスト方向の摩耗と、ラジアル方向の位置ズレによるガタがでる。
最悪はうち込まれたピンが本体金具を削り回ってしまいドアが落ちることになる。
これわずか1mm程度の話よ。
で、軸の径は材質を変え貫通で1mm程細くし、全体にスリーブベアリングが構築できるようにし
ラジアル/スラストベアリングを組み込んだ物がオレの開発品。
ピンだけ売ってくれと言う知能障害者が沸いて面食らったが、根本的にほぼ作り直しの代物。
10setまとめて加工でヒンジ1SET当たり加工コストを2万(税別)まで下げた物。
大体当時断面図まで示していた。
形状が異なる時点で物が違うのくらい解るだろうが。
スリーブに至っては、打ち込み後芯出しにボーリングしそのうえでピン位置込むという
高精度加工と組み立てが居るという代物。
パープリンに扱えるモンじゃネェよ 壊すだけ。
100μで良いかと思ったら±25μ精度が要ることが判明し、幸い製造委託先が
エンジンボーリング屋だからできた話。
そこらの鉄工所レベルじゃ無理。
そーゆーもんよ。
Posted at 2020/10/31 11:20:14 | |
技術放談 | クルマ