日頃輸入車や国産でもハイパフォーマンスカーに乗られている方はブレーキパッドのダストに悩まれていると思いますが、それを低減する技術が
ブレンボから発表されましたね。
まずはブレーキローターですが、タングステンカーバイドのコーティングにより制動面の摩擦耐性が非常に高くなって、ディスク寿命を大幅に延ばすことに成功したそうです。また、ブレーキダストの発生も抑えられており、耐腐食性も確保しているそうです。ローター表面のブレンボのロゴが消える辺りでローター寿命の目安を示すとか。タングステンカーバイドは高温度での
強硬度の特性等から、超硬切削工具や耐摩工具にも使用されているのでブレーキローターにはもってこいのコーティングのようですね。
動画ではローター寿命は15万Kmのようなので、十分長寿命ですね。このコーティングはドリルドローターや溝入ローターを除いた通常の全機種に施行可能だそうで、期待大ですね。
もう一つはブレーキキャリパーの改良です。ブレーキを開放する時に通常ではキャリパーのピストンが十分戻りきらずにパッドとローターに微妙な接触が残っていた事があったのに対して、新型ではスプリングの改良でそれを低減した、との事です。
新型ではパッドの片減りが低減したり、引きずり抵抗の低減によって燃費が向上したりといった色々なメリットがあるようです。ちょっと部品が変わっただけで?と思ってしまいますが、色々精度を保ちながらだと大変なのでしょうか。こちらの方はローターのコーティングに比べると低コストで全機種が改良出来そうですが、構造上対向ピストンのキャリパーでなければならない所は玉に瑕でしょうか。
これらの改良によってどれだけ燃費やフィーリングが向上するかの数値は不明ですが、取りあえずローター寿命が15万Kmでダストも減るとなれば大歓迎ですね。パッドの片減りも減ってピストンの作動も滑らかになりそうです。当分ローター交換は無さそうですが、その内市販されるブレンボの全機種に採用されるとすれば朗報ですね。交換部品だけではなく、一般車両にもどんどん採用して欲しいですし、他社も追従して欲しいですね。
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くるま | 日記
Posted at
2021/02/03 17:08:31