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イイね!
2024年04月24日

脳内の記憶を絞り出す(汗)

●お蔵入りになってしまった「ナナイチ」のコト(前編)

先日購入、読破した「ダブワン本」がキッカケとなり、

1960年代を改めて見直しイイなと思った

ソコから記憶が呼び起され溢れ出た脳汁(爆)は「キューニー」

そして今回はコチラです、



先日のブログに載せた画像、記憶の中の1枚、

今はホントにイイ時代になりましたよね、

しつこく検索していたら、かつて読んだ雑誌の写真が出てキタ!!

そしてさらに調べたら「1993年6月号の別冊モーターサイクリスト誌(略して「別モ」)」だというのもワカリマシタ!!

そう、ソノ雑誌、当時購入して、もしかしたら処分しちゃったか(涙)、

まだ実家の倉庫に眠っているか???

まぁソイツはさておき、ソノ画像のバイクは「ナナイチ」、

ホンダCB71、です♪



「ナナイチ」と聞いてマークⅡ三兄弟を思い浮かべたかたのはソコのアナタですね(笑)、

さて、本題の「ナナイチ」、

まず掲載した画像についてですが、

ソノ雑誌に書かれていた記事の内容・・・私の脳内の記憶ですと(笑)、

「CB71用部品を、C71の車体に組み込んだ、CB71レプリカ」

ザックリ書くとこんな内容です、

で、雑誌の記事の詳細については次回(後編?)について書くとして、

今回は「CB71」が誕生してどうなったか?の歴史編、

ベースモデルとなった「C71」とは、
(コノ「C系」のモデル群は250ccクラスの車両になります・例外は「C♯77系(305cc)」です)



アノ「本田宗一郎」氏が「ヒトのマネするな」とデザインに関わったとされる、

「神社仏閣デザイン」の名車(?)、

「C70」に始まりセルモーターが付いたのが「C71」です、
(正式名称はドリームC7♯~・・・アタマに「ドリーム」が付くのですが省略します・)

そしてソレを圧縮比アップさせ、アップマフラーでパワーアップしたのが、
(18馬力から20馬力へパワーアップです)



「CS71」になります、

そんな「神社仏閣ドリームC系」のオートバイが発売されたのは1957(昭和32)年から、

そう、時代は「アサマ」の時代、

メーカーが「浅間火山レース」の為に高性能車を開発・販売していた頃ですね、

ホンダさんも、レース用の車両と、市販車(レースにも使える)をどうにかしたい、

しかし「CS71」だと、車体が重い(約160キロ)のと、チカラ不足、

ソコで、更にパワーアップしたエンジン(推定24馬力)を、

アルミ製のタンクやフェンダーで軽量化した(C71の)車体に、

200ミリ径の大径ドラムブレーキで武装した「ドリームスーパースポーツCB71」を開発します、
(コノ時代の「CB」は「スーパースポーツ」なのです)

コノ手法って、

以前紹介した、「C90→CB90(のちのCB92)」の開発手法に似ているンですね、







「CB90」は以前書いたように、出場予定だったクラスのレースが中止になってしまい、

「オクラ入り」となりますが、

のちに「CB92」として市販された、

今回の「CB71」も、同じように市販される予定でした・・・、

だがしかし、「ナナイチ」は市販されるコトなく、「オクラ入り」となりました(涙)、

時代を再度検証してみると、ソノ当時は多くのメーカーが、

「アサマ」のコースを借りてテスト走行したり、

更には仮ナンバーを付けて一般公道でテストしていたおおらかな時代(笑)、

ホンダさんは他のメーカーに先駆けて「荒川テストコース」を所有していました、



埼玉県に流れる荒川の河川敷を舗装した、約1.5キロの直線路・・・、

こういった場所で「ナナイチ」はテスト走行したと思いますが、
(荒川テストコースは1958年5月開設らしいので、「ナナイチ」も走ったと思われる)

そんなテストした社内ライダーさんから、

「操縦性に問題がある」等々言われたようです、

コノ時代をリードするとされた設計の「プレスフレーム」では、
(ホンダさんは、コノ時代、プレスフレームに絶対の自信がありました)

パワーアップしたエンジンには相性が悪かったらしい・・・、

125ccの「C90→CB90」が、「11.5馬力→15馬力」のアップでしたが、

「神社仏閣デザインのプレスフレーム」でも対応できたので、
(検証できなかったですが、125と250のフレームはサイズが違うので別モノ、と思われます)

250の「CB71」もイケるだろう、

そんな風に考えたのでしょうが、

実際は無理だったようです、

しかし現実は、「浅間火山レース」の開催が迫っているので、

どうにかマシンを造らないとイケナイ、



得意のプレスフレームを諦め、新たにパイプフレームを製作、
(すでにレーサー用としてパイプフレームの製作実績はあったが
「CB71」は「市販車」の位置づけだったので
プレスフレームを使いたかったと思われる)

更にパワーアップしたエンジン(公称馬力は同じだが、より高回転型となる)を載せ、
(カム駆動方式をチェーンからホンダお家芸の「カムギヤトレイン」に変更)

誕生したのが「CR71」です、

ホンダレーサーの称号、「CR」の名前を初めて冠したモデルですね、



本田宗一郎氏が乗車している写真も残っています♪

「CB71」はコノ時点で完全にお蔵入りとなってしまいましたが、

「CR71」で使われたパイプフレームの技術を使い、

更に開発を進め、のちに誕生するのが名車「CB72」となります、



「ナナニイ」は1960(昭和35)年発売、

「トップ(=4速)では、(時速)70キロ以下は走れません」と豪語する、
(180度クランク仕様のエンジンは、最高速向きの設定なので
コノ宣伝文が使われた、と言われています)

当時としては超高性能車です、

「CB92」より1年ホド発売が遅れてしまったのは、

プレスフレームが使えず、新規のパイプフレームが必要だった、

そんな理由からですね、



さて、そんな歴史の中へ「オクラ入り」してしまい、

実車も残っておらず廃棄されてしまったとされる「CB71」、

一部のマニア以外はほとんど知られなかった「ナナイチ」を、
(当然ですが、当時の私もコノ記事読むまで全く知りませんでした)

蘇らせたのが冒頭のほうに書いた雑誌「別モ」の記事、

当時はわからなかったですが、

コノ記事がマニアに与えた影響はかなり大きかったようです、

次回はソノ辺をチョット書きたいと思います♪

それではまた次回に!!


※画像はC系マニアのサイトやメーカー史料等よりお借りました
ありがとうございました
ブログ一覧 | オートバイ関連 | 日記
Posted at 2024/04/24 21:26:13

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この記事へのコメント

2024年4月24日 21:41
どのバイクも味ありまくりですこと!
何と言いますか、フェロモンが出ているような…。

3兄弟のハイソカーは独立懸架で乗り心地も良かったですわ。
私はチェイサー乗ってました(^^)
コメントへの返答
2024年4月24日 21:50
コンバンワです
早速のコメント
嬉しいです!!

ソノ「フェロモン」(笑)は
きっと本田宗一郎さんのモノです(爆)
「神社仏閣デザイン」には
相当こだわったそうですョ!!


で、ナント!!
ナナイチチェイサーに
お乗りだったのですね!!

我が家は初代(爆)
亡き父最後の愛車が
チェイサーでした♪

ええ、独立懸架です(笑)。
2024年4月24日 21:44
こんばんわ。
よく調べましたね。
私。この手の古いのってYB-1ぐらいしかわかりません。
2ストマニアだったのでCB系はサッパリです。
でも、こういう試作的マシンって憧れます。
せめて実車が残っていればヨカッタのでしょうが、この時代はタケノコのように新型が出たから致し方ないのかな。
どっかに埋もれてたらいいのにね。
コメントへの返答
2024年4月24日 21:54
コンバンワです
YB-1(爆)
ソレってコノ時代からすると
ずっとあとですョ(笑)
私の(ドリームとかの)時代です♪

調べたのは年式や馬力等の数字類
あとは大抵脳内にあります(爆)
今回の「ナナイチ」については
1993(平成5)年から
ずっと脳内にある
憧れの1台ですね、

で、ホンモノに近い実車がある!!

ソレが件の雑誌の記事なのです
初めて知って読んだ時には
もうコーフンしましたね!!

コノ10数年で
メーカーでも持っていない
ホンダのバイクが2台出ました(驚)
「ナナイチ」のホンモノは
無いと思われますが
画像の1台は
限りなく「ナナイチ」に
近いモノです♪

ホンダはナゾが多いですが
検証していくと
ホントに面白いです(笑)。
2024年4月24日 21:46
こんばんは!
昔まレースと市販車が
今より近い位置ないましたね
レースの為に市販されたり
レースで得たデータが市販車に
活かされたり!
今はその辺が
別物になってますからね・・・
コメントへの返答
2024年4月24日 21:57
コンバンワです
おっしゃるとおり
とてもイイ時代でした、

正に目の前に「アママ」が
迫っている時代ですしね、

そして門外不出とも言える車種が
何らかの理由で
誰かさんが持っていたりも(笑)
そういうコトがコノ10年あまりで
ワカッタコトもあります、

今回の車種は30年くらい前の
記事によるものですが
コレに感化されて
現実のモノとしてしまった
そんな方々も少なからず
おられるようです
・・・イイなぁ♪
2024年4月25日 21:14
操作性が怪しいとなると市販化は難しいでしょうね


もしもの時にそれが原因でとなると会社としてもなんでそんなものを販売したんだと言われてしまいますし(汗)
コメントへの返答
2024年4月27日 9:13
オハヨウゴザイマス
返信遅くなりスミマセン!!


恐らくですが
スイングアーム付け根付近と
ネック~トップチューブ部分の剛性が
(タンク下のフレーム部分をご想像ください)
低かったのかと想定しました、

パイプフレームに変更したのは
ソノ辺が理由と推察しました♪

コノ時代でやたらなクレームや
訴訟問題には発展しないかと
思うのですが(?)
ホンダさん、コノ少し前の時代に
散々やらかしたのがあるので(驚)
かなりナーバスになっていた面も
あったと思いますね。

2024年4月26日 9:53
おはようございます🙂
私的イメージでは、ナナイチと聞くと真っ先に浮かぶのはEP71かと
GX71クレスタが初めての車でしたが😅
 

 
コメントへの返答
2024年4月27日 9:15
オハヨウゴザイマス
返信遅くなりスミマセン♪

トヨタ、ナナイチ名の宝庫ですね!!
そうですかやはり
スターレットが忘れられませんか(涙)。


アノ時代のトヨタ車を思うと
小学生時代の純粋に
クルマが好きだった少年の私を
思い出しますネ!!(爆)

プロフィール

「今週は、お天気悪そうですね(辛) http://cvw.jp/b/770138/47748056/
何シテル?   05/27 21:32
皆さんこんにちは、canonです、 どうぞよろしくお願いします。
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