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2022年02月21日

スズキDT8 801S 昭和60年モデルを早速バラしてみる!? ギアケース編

分解作業に入りました昭和60年製のDT8ですが、エンジン本体の次に厄介なギアケースをバラします。
外し方ですが、まずはクラッチアジャスターホールのカバーを開けて。
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開けた丸穴から10mmのボルトを回し、クラッチシャフトのロッドを抑えるステンレス製コネクタを緩めます。
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さすればクラッチが分離します。


次にドライブシャフトハウジング(図面1)とを止めるM12ボルト4本を外します。
比較的強度がありますが長期保管のジャンク品や水没機は取り外しハラハラドキドキ(笑)。
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見よこの錆び具合www。



とりあえず無事剥がれたギアケース。
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色付きの○は、コメント返信用に変更。




オイルはべっとり、猫の毛たっぷり付着しとるし、あちこちに内部腐食よる浮き錆多数。
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シフトロッドのブーツも経年使用による変形が酷い。
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唯一付いているジンクアノードはこの有様。
まるで熟成チーズのカビみたいwww。
ちなみにこの年代の下周り、アノードがこれしか付いておりません。
で、腐食の進行が酷かったんでしょうね。
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キャビーテーションの部分、このモデルには何にもありませんが.....
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後期モデルにはちゃんとアノードが付属。
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ついでにクランプブラケットもこの当時は何もありませんが.....
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後期モデルのはアノードが付属されています。
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そしてまぁ普通に外せたら奇跡?のフラッシング用ドレン。
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過去チャレンジされたのでしょう。
ネジ山半分潰れていますね。



ここは真鍮のネジなのでアルミ本体より柔らかいためエクストラクターで大抵取れます。
まずはドリルでセンター穴を開けます。
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エクストラクターをプラハンで突っ込んで.....
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真鍮なので間違ってもエクスラクターが折れることは無いと思いますが、一応じっくりと力をかけていきます。
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無事撤去。
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ここはオイルドレンと同じネジです。
消耗部品と割り切りネジとパッキンは新しいモノに取り替えましょう。
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さてまずはインペラチェック。
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ここは問題なく綺麗にナットが回りました。
恐らく何度もメンテナンスしているからでしょう。
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インペラも外装からは疑うほど綺麗で弾力もあります。
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問題はその下ですよ!!
ここの台座(ベアリングケース)を皆さん外さないんよね。
まぁここを浮かすにはギアケース本体全部ばらさないといけないのですが、出来ればギアオイル交換時にここを少しでも浮かせてあげるだけで長持ちします。
ガスケットも高くないですし。
しかしお決まりの塩の結晶みたいな汚れが酷いわ.....
そして当然の事、わたしゃぁ外しますよwww。
こんなの怖くて放置出来ません。
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少し触ると....alt
湧き出る塩の固まりみたいな不純物。



さてこの台座を外すにはプロップシャフトカバーから分解。
その前にオイルを抜いておきましょう。
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プロップシャフト部M10ボルト2本抜いたら、プラハンマーで矢印方向にコンコン優しく叩いて回転させます。
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ボルト貫通の部分が出たら今度は外す方向に同じくプラハンマーで叩けば取り外せます。
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裏面は今回そっとしておこうwww。
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画像ありませんがプロップシャフトを抜けばギアがむき出しに。
そしてここからが大変な作業です。
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台座とギアケースが綺麗におさまっていれば何でもない作業ですが、固着していると少々厄介です。
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タガネ、マイナスの貫通式ドライバー、更には磯用のステンレスピトンまで持ち込みました(笑)。
と言うのもガスケットは外れているのですが、ボルト部分んと穴の部分が歪んで噛んでいるようです。
やはり経年によるこのような歪などが一番タチが悪い。
外すのに3時間ほど掛かりました。
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台座の穴のどこかがボルトと干渉し最後まで浮いてきません。
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ボルト胴体部分に錆の粉が大量に。
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判り辛いですが最後は板を挟んで叩いて浮かせます。
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無事壊すことなく撤去完了。
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本体まだまだ使えそうですがボルト穴はかなり拡大されています。
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ルーターでお掃除。
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ウン!まだ生きとるなwww。
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さてギアケース他の部分。
このような浮き錆は内部腐食の証なので全て削り地金を出して行きます。
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地味にこのアンダーカバーのプラスネジも固着で取れんし.....
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ここは後日の宿題。



さて余っているインペラの台座(左側)、これをギアケースに付けてみた。
何と綺麗に収まります。
と言う事でやはり外したモノは多少の歪が生じているようです。
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とりあえず下周りは相当磨き倒さないといけないけど、何とか使えそうな塩梅です。



併せてその他もある程度までバラシましたが、まだラスボスとしてクランプブラケットが待っておりますwww。
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過去こやつにも散々苦しめられたからなぁ.....
悪夢再び!?
でもカネの掛からない暇つぶしには持って来いのレストア作業、まだまだ続きますwww。
ではでは!
ブログ一覧 | 船外機 SUZUKI | 趣味
Posted at 2022/02/21 14:09:19

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この記事へのコメント

2022年2月21日 18:25
やはり本格的に
サンドブラスタ導入した方が良いのでは?😅
塩錆は特殊ですから
バーナーで炙りで
熱膨張で緩めたりしないと厳しそうですね。
コメントへの返答
2022年2月21日 19:09
サンドブラスター、欲しいっすね~www...
しかしそんなの購入したら、本当に本職みたいになるので、ある意味危険かも(笑)。
室内バーナー危険すので、とりあえずはヒートガンと潤滑剤でラスボス攻撃してみます。
正直なところここまで使えそうな船外機とは思ってなかったので、少し慎重に進めてみます。
2022年2月23日 0:22
意外と使える部品が多そうで良かったですね。
根気よくバラせばもしかしたら生き返らせられるかも?
まあ8馬力で船検通すとなるとオーバーパワー申請して試験航行したりで面倒ですから、ブロックとキャブをDT5に移植ですかね?
ちなみにAFボートは15馬力対応設計らしく、そのせいでやたらと重いです(笑)
予備検無しの2馬力艇にはオーバースペックなので、2馬力専用設計で軽くして欲しいです💦
コメントへの返答
2022年2月23日 11:29
昨晩もクランプブラケットと格闘しておりましたが、とりあえず少しずつ何とかバラせております。
もしかしたら、ある程度まで良い状態まで戻せるかも?と言う期待感も芽生え始めました(笑)。
まだ何も考えていませんが、組上がると実走したくなるので困ったもんですwww。
AFボート、最大搭載15馬力ですか?
面白いですが2馬力では使い難いですね。
2馬力オンリーで極めるなら、センターキール付きの専用軽量モデルですね。
それだけでもスピード変わると思います。
2023年4月8日 6:43
古い記事に失礼します。
インペラケースの横あたり、フラッシュバルブ孔の右上のOILと書いてあるネジは、何のオイル用でしょうか?
ギアオイルのレベル穴なのでしょうか?

調べてもよく分からないので、教えてください。
よろしくお願いします。
コメントへの返答
2023年4月8日 9:57
ギアオイルのドレンボルトの事ですかね?
船外機のギアケースは大抵ギアオイルのドレンボルトが上下2つありますが、上部ドレンは抜いたり入れたりする時の空気を通す役割があります。
ですのでオイル抜くときは、どちらから開放しても問題は無いですが、基本下のドレンを開放してから上のドレンを開放。
オイル抜きの勢いが当然変わります。
反対に新しいオイル注入時ですが、こちらは下からが必須となります。
下から入れることによりギア同士の隙間に残るエアーを抜き取る役割があります。
そう言う意味でオイルレベルと言う推測は正しいかとw!
下から注入し上の孔からオイルが溢れたら、上部ドレンを仮締結してその後素早く下側(注入側)を締結。
最後にどちらも規定トルクで締めます。
この流れはこの機種に限らず大抵のポータブルクラスの船外機におけるギア交換では大体同じだと思います。
※「船外機 ギアオイル交換」で検索すると色々な船外機で作業内容出てくると思いますのでご参考下さい。
是非ギア交換チャレンジしてみて下さいませ。
2023年4月8日 16:04
返信ありがとうございますっ
ほんとに詳しい説明で、感謝感謝です!

そこでなのですが
ドレンボルトの件なのですが、ギアケース下と、ギアケース上、そしてインペラ横のOILと刻印してある3つのボルトがありますよね。
何故3つ!?と思い、質問させていただきました。

いつもはギアケース上の方から溢れたら注入完了していたのですが、インペラ横の穴から溢れるまで入れるのでしょうか?

量を測って作業すれば済む話なのですが、よろしくお願いします。スミマセン!
コメントへの返答
2023年4月9日 11:21
3つのボルト?と言う疑問の箇所が判らなかったので、実画像2枚目のギアケースに色付きの○を4ヶ所囲んで再アップしております。
赤○2ヶ所がオイルドレンで表示は英語とフランス語の2つあります。
紫色がフラッシング孔ですが、オイルドレンと同じサイズ&ピッチのモノが使われています。
ここも英語とフランス語の2つ文字が記載。
最後の緑○は、ギアシフトの動きを制限する特殊なボルトです。
ここを緩めると当然オイルは出てきますが、オイルチェンジには関係の無い箇所です。
オイルは下の赤○から注入し、上の赤○からオイルが溢れ出たら、上のドレンを仮締めし、上からの気圧を遮断。
※インペラ横の穴?と言う表現が判らなかったのですが、インペラより下ですね。
と言うか更によくよく見るとインペラの台座の飛び出している部分(ベアリング部)が丁度オイルに浸かる格好ですので、台座パーツ横の表現でしたら正しいです。

ちなみに下側オイル注入の口は上のドレン仮締め後撤去して素早く下側ドレンを回す手順です。
ちなみに残存オイルなどもありますから、完全にオイル残しが無い場合以外、エンジンオイルもギアオイルもですが、逆に規定量で入れるほうが危険な場合ありますのでご注意を。
※必要以上に入る場合があります。
2023年4月18日 4:42
返信遅れ申し訳ありません。

私、緑の丸部分からオイルが出て来たら、注入するのを止めてました。
なんとなく少ないなぁとは思っていたのですが、穴が三つあると間違えてしまいますね笑
よく今まで問題なく運行していたもんだと肝が冷えました。
神様、本当にありがとうございます!

それにしても、緑の部分は特殊だということですが、外してみたら只のボルトですし、トランスミッションの関係の作業孔なのでしょうか。。

気になるところですが、本当に助かりました。

ちなみに、私の中華製一体式CDIは元気に運行しております。
1人乗りで、ピッチ170のペラで27km/hくらい出てるので当たりの製品なのでしょうかね♫
コメントへの返答
2023年4月18日 5:51
緑色枠部分のスクリューボルトからのオイルリークですか....
特殊の意味は形状が特殊なボルトと言う意味でして、役割は前後進中立を司るギアチェンジのカム部分が正面向くように固定するボルトです。
作業孔ではありません。
ですのでパーツリストとしては、ギアケースの頁には載っておらず、クラッチレバーの頁にパーツとして掲載されています。
問題はそこからオイルが漏れていることですね。
このボルトに対し当然ガスケットが存在しておりますので交換をお勧め申し上げます。
※品番09168-06004

速度はボートの種類(FRPやゴムボート)によって変わりますが、27kphなら問題もなくアタリの本体かと思います。

DT5~8ですが、純正パーツがどんどんと絶版になりつつありますので、毎回のアノード管理は勿論の事、定期的なメンテナンスでボルト固着等ならない用にしてあげて大切に使ってあげて下さい。

プロフィール

「生存報告と最近ハマっているモノ。 http://cvw.jp/b/1672597/48480086/
何シテル?   07/09 11:07
大阪→名古屋→髙松(香川)→大阪とあちこちに飛ばされ続ける、哀しきサラリーマンのおっさんです。 フォロー/フォロワーについて... 折角興味頂いた方に対...

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