虎猫飯店.jpのブログ一覧

一台目のファミリアには、サンルーフ
は有ったがエアコンが無かった（当時
当たり前）。パワーウィンドも無かっ
た（これも当たり前）。パワステも
無かった（これも・・・）。

高速を走ると会話が出来ないくらいう
るさかった。こういう時にサンルーフ
を開けると、騒音が逃げるのである。
エアコンがないので、雨の日は窓の曇り
との闘いだった・・・。


「夏は暑くて大変」と家族の意見が一致したので、念願の新車
購入が決まる。
私はかねてからスタイルにゾッコンであったファミリア・ア
スティナしか眼中になかった。

いや、本当はジェミニイルムシャーとかなり悩んだのだが、
いすゞの応対があまりにも小ばかにしていたので、踏ん切りが
ついた。
当時まだ若かった私を「金の無い冷やかしの小僧」と踏ん
でいたようである。後で態度を改めたが、もう遅い。

エンジンを回して愉しめるＤＯＨＣ搭載グレードで当然ＭＴ。
ここで１６００か１５００か？という選択肢にぶち当たった。
当時の小型排気量でスポーティグレードは１６００。
通称「テンロク」である。
僅か１００c.c.であるが、この差は意外に大きかった。
レビン＆トレノ１６００（４ＡーＧ）に憧れていた私は、
１６００搭載のファミリアに乗りたかった。

しかし、当時の雑誌の評価で、１５００ＤＯＨＣの方がスムー
ズに回ると判った。しかもテンロクはハイオク指定で、金銭的
に余裕の無い私には、積極的に選べない。
加えて車両価格もかなり高くなっていた為、親も許さなかった。
（親のすねかじりではなく、半分近くを負担。親には「高い車
は贅沢！」という概念があった。戦前生まれの特徴である）

納車になって、あちこち出かけた。
シフトフィーリングは、ＦＦらしい節度の無いものでストロー
クも長い。でも前の車よりは随分マシに思えた。クラッチも
とても軽い。

やがてカメラードのクイックシフトが登場したので、すぐに
注文し取り付けた。これが絶品で短い動作でコクッと入る
イイ感じのシフトフィールを得られた。

この車に乗る時が一番愉しかった。

５年半ほど乗ったが、家族から「狭い」と不満が出たので、
買い替える事になる。

次に買う車は、当時流行り始めたレガシィにするつもりでい
た。二代目のレガシィデビュー時といえば時期がお判りにな
るだろう。
レガシィはＭＴ車の人気が低く、下取りも５０万ほど差が出
ると聞いたので、買い替えを重視する私には手が出ない。
丁度３３スカイラインもデビューし、セダンの３３ならＭＴ
を選択肢になる。
「もうＭＴは卒業かな？憧れだったスカイラインならＭＴで
いいかな？」随分悩んだ。


しかし、この悩みを吹き飛ばす出来事が起きた。
父親が友人に勧められたウィンダムに決めてしまったのだ。
ツーリングワゴンはライトバン（商業車）にしか見えないので
イヤだと父。しかも、前のファミリアでの狭さを我慢し続けた
ので、「息子の選ぶ車ではダメだ」と思っていたのだ。

資金も貯めていたのに好きな車を買えないという現実に打ちひ
しがれ、精神的にもかなり不安定になった。


「このままではダメだ・・・」


そして「ある決意」をする。

昨年１２月初旬のブログでも書いたが、
自分には１０年ぶりにＭＴ車であるＲ。


思い起こせば、私が免許を取得した昭
和５０年代の後半は、車といえばＭＴ車
であった。
若い世代で「ＡＴが欲しい」とでも言え
ば、「お前は情けないヤツだ」とか「男
ならＭＴだろ？女じゃ有るまいし※」とい
う罵詈雑言が飛んできた（苦笑）。
※女性蔑視的表現ですみません


また、ＡＴへの信頼性が不足していた頃であった。
「寿命は１０万まで」「壊れたら牽引できない」「エンスト
したら押し掛けできない」という理由で敬遠されていたので
ある。

であるから自分の最初の車も当然ＭＴであった。
教習所では「超」が付くヘタくそだったので、「ＡＴが
いいんだけどなぁ・・・」と内心では思ったものだ。

最初の車【ファミリアＸＧ１５００】５速
ちなみにＭＴでも５速というのは高級な部類でもあった。
普通は４速で充分とされた。ＡＴなら高級車以外は３速が
当たり前。
「５速なんていらないじゃん」
当時よく言われた話である。

ファミリアＸＧのクラッチは、何故だか異様に反発力が
強く、踏み外すと痛い目に遭った。お陰で左足だけ筋肉が
発達したのであった。（笑）

シフトフィールを語るような車ではないが、あれはあれで
面白かった。
友人達が「車はＭＴに限る」という理由も分かった。
次第に運転の愉しみを知り、いつしか「一生ＭＴに乗る！」
というワケの分からぬ誓いを立てた。

リップも同色に塗ってあるのが
イマイチ・・・。
素のままの方が良かったんだけ
どなぁ。