
掲示板で「新型は失敗」だと。「安っぽくて狭くてダメ」だと。「こんなの売れっこない」と目にします。
New Targetのキャッチフレーズと共に「大きな変化」を遂げた新型が、「今までのユーザーを裏切った」と見られているのです。
そもそもDWデミオはバブル景気に浮かれたマツダの5チャンネル体制が崩壊し、起死回生を目指し知恵を絞って開発した車なのでありました。
当時のワゴンブーム真っ盛りの中、小型車でも広大な荷物室をシートアレンジで確保できるという珍しい車でもあり、隙間(ニッチ)需要も開拓しHITいたしました。尚且つマツダ伝統の「走りの良さ」も備えた、スポーティーな小型ワゴンで、明確なキャラが受けたと言っても過言ではないでしょう。
初代の特に前期のモデルは、苦しい台所事情からか内装質感も「道具」としての体をなしていました。息を吹き返してきたマツダと共に徐々に改良され、内装も外装も質感が上がっていきました。
2002年のDY型デビューし、これもまた先代の様にラゲッジスペース確保に知恵を絞り、アレンジが簡単にできるように考えられていた。質感も走りも向上した。
しかし、今回はそれらを止めて、方向転換を図った。
今回のモデルには確かダッシュボードにシボが入っていない。それが安っぽさに見えるのかもしれない。欧州基準の品質に仕上げたなら、それで納得がいきます。
先代DYにはメタルっぽい質感のプラスティック板が貼られていたけど、傷つきやすくとても質感が高いとはいえない。
だけど、「先代のほうが高級に見えた」という意見が多いのである。
あのクラスで高級を求めるのは間違ってないかな?VWゴルフはVになってすぐの頃、「高級感がなくなった」と書かれていたけど、本国じゃカローラクラスなんだ。しかも、日本では「外車」で200万以上のタグが付く。外車=高級という妄想を抱く日本人には受け入れ難いだろうが、ベーシックなグレードなんだからいいんだよ、ソレで。ベーシックに高級を求める方がおかしくない?
今はワゴンブームでもないし、いつまでも同じコンセプトでやっていくのはメーカーとしても辛いはずだ。
そうした事情を弁えずに、「自分の思っていたモデルとはほど遠かった」「裏切られた」と怒るのは、如何なものか?ミニバンみたいにキープコンセプトでやっていける車種では無いのだから。
Posted at 2007/07/12 12:58:47 | |
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デミオ | 日記