この記事は、
『教習所の思い出』を投稿してください。 について書いています。
昭和の思い出です。198X年としておきます。
あの頃は地元の車校へ行くか、雑誌「ぴあ」などによく載っていた「合宿免許」で取るか?もしくは大学通いながら東京のドライビングスクールに通う選択肢がありました。
しかし、私は自動車学校へは行ってないんです。
私は個人教習所というシステムを利用しました。
個人教習所というシステムについてお話しましょう。
これは「試験場実技一発受け」と言いまして、実技試験に受かるテクニックだけを教えるシステムです。自動車学校のように学科の講義は一切なし。
筆記試験は勿論ありますから、各自勉強します。
県内の運転免許センター併設の自動車学校があります。そこのコースを借りて練習をするため、各個人教習所の先生たちがマイカー兼教習車に生徒を乗せて集まってきます。
生徒は様々。私みたいな学生もいれば、飲み屋のママや元ヤンのお兄ちゃんなど。
昼は自動車学校が使うので、個人の教習所は朝か夜なんです。
朝は4時半に起きて先生の家に行き、それから各地で生徒を拾いながら教習所に行く。
大体6時から9時時まで練習した記憶があります。
朝は辛いという人は、夕方から教習。6時から3時間くらいでしたね。
生徒は時間の関係もあり、多くて三人。少なくて一人。中には休む生徒もいますから。
特に朝早い教習は、起きられない生徒さんが多かった。
「おい、あいつは休むから、今日はお前一人だ。みっちり教えてやっからな!」
私の先生は、私と同じ村に住むおじさん。この人はパンチパーマで西部警察の団長みたいなサングラスかけており、筋のの方?と思うような容姿。あの頃で40歳くらいだったかな?顔も怖いけど、教え方も厳しい。スパルタです。
個人教習所は学科が無い分、実技に受かれば早く免許が取れるのがメリット。
まーそんな上手くはいかないんですよね。
実技試験が非常に厳しいんですよ。自動車学校はそこの教官が試験官ですが、試験場は警察官が直々に試験官をするので、全く甘くない。仮免を一発で取れる人は100人中数人という厳しさです。
大体最低でも3回以上受けないとダメですね。
私は7回目で受かりました。一般の自動車学校上がりの人に、「仮免7回目で受かった」と言えば、「お前はどういうやつなんだ?ド下手なのか?」と驚かれます。でもそれが普通だから。
一緒に通ってたおばさんは15回掛かってましたから。
しかし、ここで鍛えられると路上検定は大体1~2回で受かります。私は1度落ちたけど、2回目で受かりました。その代わり学科の試験で落ちて、先生に怒られました。勉強嫌いだったんです。w
学科で落ちる人はあまりいないので恥ずかしかった。w
結局春休みと夏休みを費やして、ようやく普通免許が取れました。
私はシャイで内気で引っ込み思案な性格なので、それが運転スタイルにも表れていました。思いっきり行かなくてはいけないところで行けなくて、よく怒られましたわ。試験官にも思いっきりが足りないと言われましたし。
同時期に通っていた私の姉は逆に度胸一発!みたいな運転で、先生に「お前も姉ちゃんのような運転をしろ」とよく言われたな。
こんな調子なので、教習所通いがだんだん嫌になっていきましたが、高い金を親が出しているので休めない。だから一人教習は本当に嫌だった。先生とも口を利きたくはなかった。教習所から自宅までは1時間ほどの道のりですが、この時間も憂鬱だったなぁ。
それでも愉しい事もあったんです。先に出た元ヤン風のお兄さんが実に優しくて、よく教習所そばの喫茶店でお茶をごちそうしてくれました。色んな話をしてくれたりね。飲み屋のママも親切だった。
「年下は得だな」と思いました。
最後になりますが、先生の車はローレルで乗り心地も良く、室内も広い。エンジンはLPG使用。
所が試験に使う車はディーゼルなんです。ディーゼル車とLPG車は挙動が全然違うんです。
振動がすごい。スピードも出ない。試験開始直後に60kmまで加速する直線があるの。そこでスピードが乗りきらなくて、即試験終了になったこともありあます。
先生はディーゼル車を買えばいいのに、「ディーゼルは振動がでたり、煩いからいやだ」とLPGにしたんですよ。殆どガソリン車と同じですからね。仮免に何回も落ちたのは、実はディーゼル車に馴れなかったということもありました。
ディーゼルはあれ以来一度も乗ってないです。
教習所は、もう二度とお世話になりたくはないですね~~。(笑)
S字と坂道発進が特に苦手でした・・・・。
Posted at 2010/05/20 01:10:13 | |
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