知り合いの話(二例)です。
平成初期の頃、十年以上経つ車を所有していた知人のAさん。確か昭和五十年代半ばのマーク2かクレスタのターボでした。
ここにいる人みたいな【車好き】という程ではありませんが、愛車は気に入っていたらしく、乗り換えようとはしませんでした。
でも、タバコを吸うので、かなりヤニ臭い。車内も汚く、外観もあまり綺麗にはしていない。
当時、小学生だったAさんの子供は、こんな事を嘆いていた。
「友達の○○ちゃんのお父さんは新しい車を買ったのに、なんでうちは買い換えないの?」と。
子供にも古さが分かるんですね。「可哀想だな」と思いましたよ。
しかし、Aさんはマイカーが好きなのだから仕方がない。これは子供には解らないだろう。
これとはまた違う話。今度は知り合いのBさん。この人も十年以上経った車を乗っていました。
ただ、この人は車に愛着があるのではなく、「車は動けばいい」と割り切っていた。
この人は車より株取引に熱中していたんです。まだバブルが終わる前だったので、いい思いもしていたはず。
だけどそうした稼ぎは生活や贅沢品に使わず、何か目的があって蓄財していたらしい。
だから車を買い替えるという考えもなかった。
そこの子も小学生で、やはり家の車が古いことにガッカリしていた。
そのBさんがある時車を買い替えました。マーク2です。但し、安い方のグレードでした。
前の車が出先で突然壊れ、さすがにダメだと観念したそうだ。
で、買い替えはしたけど、パワーウインドがついていればいいという事で、低グレードで充分だと。カセットもなく、ラジオだけ。
でもそこの子は新車なので非常に喜んだらしい。
先のAさんも車を乗り換え、子供さんが喜んだとか。Aさんの車も壊れたからだけどね。
旧い車を愛するなら、家族にもそのこだわりを分かって貰いたいですな。
だから日頃の手入れは肝心。旧くてもピカピカにしておけば、子供にも分かるでしょう。
お父さん仲間から一目置かれるかも?

Posted at 2010/10/07 10:19:49 | |
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