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澤 圭太のブログ一覧

2025年06月08日 イイね!

シム→リアル リアル→シム 両方を考察で来た2日間

シム→リアル リアル→シム 両方を考察で来た2日間シムのExpertと言える方たちが実際にクルマで広場トレをやってみたらどうなるか?

昨日、HC GARRELYさんが東京オートサロンで開催した『頂上決戦』シムでの対決に出場した上位入賞者への特典としてご招待された広場トレーニングの運営の1日でした。

結果的に言うと28名の参加者、全員うまいっ!!の一言でした。

でも個々にタイプがあるな~というのが印象で、最初からうまい人、最初は慎重で段々うまくなっていく人、色々とインストラクターや同じ参加者とコミュ取って情報交換の中からヒント得て上達していく人など様々。。。

以前に広場トレ / 8ersで参加者が上手くなるポイントをじっくり観察していた事があるんですが、今回の広場に置き換えると、、、

①見本走行 → ②最初の走行 → ③同乗走行 → ④自習走行(4本) → ⑤講義 → ⑥まとめ走行(2本/逆回り、車両入替可)というそろぞれのポイントありました。

最初からうまい人が全体のやく1/3、でもその人たちも②の最初の走行のコースインしてからのペースの上げ方や探り方が様々で興味深い、ほか2/3の人たちも通常の広場トレーニング参加が初めての人のレベルからすると高い所からスタートしている人がほとんどっていうのも驚きでした。

最初から上手いのはやっぱり日頃、シムでタイムを追いかけているマインドが習慣として植え付けられているのが大きいし、既にサーキット走行を実際したり、レース活動をしている人も中には居て、リアルとバーチャルの行き来によって効果を上げて居たり、それぞれ使い分けが既に出来ている人もいるから当然と言えば当然です。

次、同乗走行も上手くなるポイントとしては効果的で、ここが一番シムとは違う”体感できる”という部分、シムは人の運転を間近で見れるメリットあるし、正解の映像を運転席に座って見れるけど、やっぱり実際に走って体に掛かるGとか景色の流れや挙動とのリンクという意味では同乗や今回はやらなかったけど逆同乗が特効薬なのは間違えないです。

最初の③までで、ある程度自分で正解を知ってあとは自分にどう落とし込むか?の部分を④の自習練で取り組む、、、

個々の方々にアドバイスをする事もありましたが、特性で言うと、、、

絶対的な速度が足りなくてペースがあがっていかない、という人は皆無
→ シムをやっているとそこを越えた所から始められるメリット大きい

INに寄るのが早かったり、出口の外側が余っている
→ 一部の参加者でその傾向見えたが指摘すると直ぐに修正してくるのは流石

駆動方式の違いにアジャストしきれてない
→ FF車でのレース経験者で入口のリア挙動は怖くないけど、FR特有の出口のリア挙動が予想して修正する部分がまだ、指摘する事で意識が向いて改善の兆し

運転姿勢や目線の改善点
→ 修正早く、それによって走行も改善される感覚を実体感、シムにも生かせるかも?とのこと

操作に対して(ステア入力)の粗さを指摘
→ 意識は向かうが、積み重ねた癖でなかなか修正に至らず

こういった事象が起きてました。

シムによってスピードセンスは磨かれすぐに実際の走行にも活きるのは実証され、何か空間認識の問題あってもすぐに修正できる順応性や調整能力の高さも証明されたと思われる反面、駆動方式の違いなどはシムの中ではやはり分かり辛いのかもしれないし、姿勢や目線などもシムでは問題が走りやタイムに現れ辛いのかもしれないし、操作の癖を改善するという部分はシムだからこそ走り込んでしまっているとなかなか治らなかったり、そういう操作のほうがシムの中ではタイムが出てしまう事もあるのかもしれない、とも感じました。

操作で言うと特にハンドルの切り始め、最大舵、ブレーキの終え方やアクセルの踏み始めを見ているとシムレーサーとリアルレーサーの違いは顕著に出る傾向があると思います。

そういった事、つまり個々の上手くなる感覚の軸を把握していたり、自分のいまの立ち位置によって今は何をすると上手くなるタイミングか?を探るのも大切!

映像や座学で知識を増やすのか?走行量を増やすのか?正解の動きをするのか?基本操作を習得するのか?上手い人との違いを把握するのか?限界領域を探ったり引き出せるようにしたりするのか?シムを活用して練習量を確保したりリアルでは出来ない手法で鍛錬するのか?

シムスタート→リアル走行の方を昨日は見てましたが、その逆のリアル走行スタート→シムを活用したトレのプログラムを一昨日にやっていたので、その両方のアプローチで”うまくなりたい!速くなりたい!”の方々を集中的に見させて頂いて、凄く興味深い数日でした。

やっぱり練習の仕方は大切、練習量が確保しづらいスポーツだからこそそこで差が出るとも言えますよ!
Posted at 2025/06/08 11:33:48 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2025年05月24日 イイね!

フリーモータージャーナリスト小倉茂徳さんを偲ぶ

フリーモータージャーナリスト小倉茂徳さんを偲ぶ「皆さんに悲しいお知らせ」

フリーモータージャーナリスト、小倉茂徳さん(Sid Shigeaki Ogura)さんが去る14日に他界されました。

詳しくは画像(訃報 小倉茂徳さん逝去のお知らせ)参照ください。



「松戸市民栄誉賞を澤さんにも!」

「FSWを地元にしているチームは多けれどオフィスがパドックの中に唯一あるんだからABSSAが1番の地元!」

など、様々に絡んで下さった小倉さん

ここに謹んでお悔やみ申し上げます。

+++++++++++++++++++++++++

数日前に小倉さんとも共通の仕事関係の方から訃報を聞いていました。ご家族のご意向や承諾ありきの為、不用意にこの事に触れる事は出来ず、関係者やファンの皆さんはヤキモキされていた事と思います。

小倉さんの古くからの友人であり仕事でもご一緒されていたと言う方が先頭に立つ形で関係各所の取り纏めや訃報を発表するタイミング、また小倉さんのご家族から「各メディアでの訃報発表に対しての承諾を得る」ことなど尽力頂きました。

そして10日経ってしまいましたが、ここにやっと私も小倉さんのこと書ける事になりました。

一昨日、同じ松戸市民でもある小倉さんの地元仲間、仕事仲間として、他限られた関係者と共に荼毘に付され骨壷に収骨されるまでの小倉さんの最後を見届けて参りました。

最後に直接お会いしたのはGWのSGT富士の現場、それから直後のJ SportsさんでのWECイモラ戦、香盤の関係で解説席では約1時間の相席でしたがお互いの休憩の際には控室でも他愛のない話をしました。

私は実際に自分でやってきたプレーヤー目線での解説なので全くアプローチの違う小倉さん、取材者であり昔はF-1ホンダのチーム側の広報だったと言う古くからの情報網とその人柄とユニークな観点も武器に、解説席の合間にレースの現地にも繁く通い、自分の足で仕入れた本来あるべきの取材力によって「何処からそのネタ仕入れたの?」っていつも驚かされる解説、語学にも堪能、そして何より用意周到にルールや事情も常に最新にアップデートされてる影の努力を感じさせる、、、そんな”プロジャーナリスト”でした。

15年にBSフジさんでマカオGPの番組でサッシャさんと共にご一緒したのがお仕事で一緒になった最初と記憶してますが、その後WECやLe Mans24での活動を経て取材される側としてのお付き合いが当初は多く、最近は私も解説系のお仕事も沢山頂くようになり、同じ地元なのでご飯でも行きましょう!なんて誘うと「取材する側と取材される側だから食事とかはちょっと気が引けて、、、」って「真面目か?!」って思わせる一面も(笑)、でもプライベートの家族の話とかは聞いたことなかったなぁ〜、「プライベートを切り売りしている」私とは一線を画する生き方を邁進されていました。

それでも「仕事抜きで地元のよしみで」と説き伏せて地元で焼鳥やお鮨をご一緒し、レースの話は全然しないで鉄道の話で盛り上がり、ワンスマABSSAの恒例の新年活動報告会にも列席、ご挨拶をして頂いた事もありました。

62歳ですって、早すぎます。

もう会えないのは寂しいのですが、それより、、、

「小倉さんが居ないとこれからのレース解説業界は各メディア大変だぞ!どうするんだ!!」って言葉をご縁への感謝と共に昨日のお見送りの際に最後掛けてきました。

思い起こせば31年前の94年、F-1がセナを失いモナコマイスター不在の空虚感なモナコGPがありました。

今年の日本のF-1ファン、レースファン、業界関係者はあの31年前の時に似た「小倉さんを失った空虚感の中でF-1モナコGPを迎える事になるのでしよう」、改めて小倉茂徳さんの業界への多大なる貢献に尊敬の念を、そして心より哀悼の意を表し、ご冥福をお祈りします。

小倉さんとの絡みの過去の投稿もFacebookなどでご紹介します。

突然の別れになってしまったけどありがとう、さようなら、小倉さん。

残されたもので業界をより良いものにしていかないと!です。

レースドライバー / ワンスマ主宰 / ABSSA MS 代表
小倉さんを愛する有志の1人

澤圭太
Posted at 2025/05/24 19:31:02 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2025年05月22日 イイね!

先日の車載映像の答え合わせ

先日 X(旧 Twitter)に公開した車載映像についての答え合わせです。

元映像はこちら ↓ ↓ ↓



ADVAN 050のMコンのほぼ新品
チューニングしっかりしたEXIGE 410 SPORTS

だから通常のノーマルより4秒位速いはずなので同乗走行(助手席に90kgくらいの重り)でも、クリア取れればある程度は出るであろう、、、と推測はしてました。

車は本当によくできてました、でも特にご覧頂きたいのですが100Rや最終コーナーは少し挙動が唐突。

具体的にはリアが軽くなった時(ブレーキング時やステアを加えた時)が少しオーバー傾向って事です。

アクセルを踏んでからは一方少しアンダー。
でも順番として入口を治す必要があり!

新品に近いグリップが入力される、それもプロがしっかりタイヤを潰して、尚且つ重量増の状態というのを考慮する必要あります。

私が単独でこの車両でタイムを出す必要があれば、やったほうが良いセットアップ変更ですが、オーナーさんが54秒アベレージから53秒、うまく行ったら52秒に!という領域であれば、このままでも十分完成されているとも言えます。

強くブレーキをすれば当然フロントは沈み、リアは起きますからオーバーは出る方向で、それを抑えるにはスプリングレートを上げるか?減衰ではフロントは縮み側を固くするか、リアだったら伸び側を固くするのがセオリーです。

もしそれで治ればOK、そうすると自然と出口のアクセルON時のアンダーも入口のオーバーが治った事でステアを切って向きが返られる量が増える分治ってしまう事もあります。

でもこの時はアクセルオンでのリアの沈み(特に最終のような上り坂では顕著)とフロントの浮きによるアンダー傾向が強かったのでフロント側は伸びも固く、リア側は縮み固くってどんどん固くなっていく、、、

前後共に伸びも縮も固くってなる時はだいたい大元のスプリングレートが足りてない事が多いが、新品とか予選とかアタックの時は固めてタイヤが中古になったら今のままで減衰で微調整するだけでも良いと思われるレベルとも思います。

1Lapで色々なコーナーがあるので、100Rや最終はタイムを考えると挙動は思い通りにしておいた方がいいけど、全部のコーナーを全部アンダーもオーバーも出ないようなセットアップはないので、どこは自分で何とかして、ここだけはクルマがこうならない様になってくれればタイムに繫がる!というセットアップに拘り過ぎない精神も必要。

他のアイテムでやるとしたらフロントのスタビを固めにして車の捲れ上がりを抑えるのもいいし、それならブレーキングももっと良くなるかもしれない、アライメントで治すならリアのトーインを少し足してあげるのもあり、車高ならフロント上げるか?リア下げるか?もありだけど、逆にアンダー系に転じてしまう危険性も考慮しないといけない、、、

その辺を考えながらセットアップを進めないといけないってお話でした。
Posted at 2025/05/22 13:44:37 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2025年05月17日 イイね!

運転がヘタよりも練習の仕方がヘタなほうが命取りです

運転がヘタよりも練習の仕方がヘタなほうが命取りですSuper GTのFSWラウンドのレポートを支援者の皆さんに配信しました。
(こちらの画像にも貼付けておきます)

さて、今日は『練習方法』についてお話しします。

元々、練習時間が取り辛い、そしてミスの代償が大きいのがモータースポーツです。
だからより速く走れる様になる、より安全に走れる様になるのに時間が掛かるし、速く安全に走ったり、それをレースという限定された環境で結果として出すのは”至難の業”と言えます。

サーキット走行を始め1年で公式戦に出る事を決意し、最初からGTレースに出れる様にまずは競技ライセンス取得、GTレースに出れる様なライセンスグレードにする為にレース経験&完走記録を蓄積する所から始めた昨年、そしてGT4カテゴリーの公式レースは2イベント4レースのみでしたが、いまのまだまだ結果を出しには足りない部分を痛感し、今年のGT3カテゴリー参戦を目前に控えた方の練習の仕方を紹介したいと思います。

キーポイントは
効果測定、巡回トレーニング、一貫性のある体制、練習走行の時間とコストを見越しておく、集中トレのタイミング、、です。

昨年のGT4レースを終えたのが6月、7月には今年のレースに出場する車両を購入しまずは定説どおり『広場トレーニング』での車両慣熟からスタートしました。
一番走り込んでいるホームコースのFSWでまずはスポーツ走行内でドラサポ実施、鈴鹿は元々走行機会がなかなか取れないのでプライベート貸切をされている仲間の枠にJOINTして走行、それから特別プログラムとして構築していた『エビスサーキットでのダートトレーニング』にもご参加頂き、それらの経験を経て車の動かし方やGT3車両の慣熟の序章を経て改めてFSWスポーツ走行でドラサポ実施、、、ここまでが昨年の9月頃までの動きでした。

10月になると再度鈴鹿を少数のレース系車両のみで走れる走行会があり参加、8月に走った時からの進化を体感、スポーツ走行は車速域が高くなるとどうしても周りとのコミュニケーションが難しかったりリスクがあって良い状況で走り辛いので、なるべく少数で走れる環境をコスト面では高くなるが”効果とコスパ”を重視してチョイス、ワンスマの15台枠走行会なども活用頂きつつ、まだ適宜広場トレーニングでもGT3車両を持ち込んでの基礎確認トレーニングも織り交ぜつつ、でした。

12月になると今年一緒に組むドライバーも確定し練習走行は基本2人で時間をシェアして走行する機会がほとんどになりました。
(12月も15台走行枠があったり、ここで相方ドライバーさん/アマ、も車両慣熟)

1月は気温が低すぎてスリックタイヤでの走行は控え、2月になったらタイヤウォーマーを活用して実走行トレーニングを再開、タイヤも参戦するレースで指定のタイヤではなくもう少し柔らかくて初動の良いタイヤを敢えてチョイスして安全性を最低限確保もしました。

レースカー中心の走行会や合間の広場トレーニングも継続、3月には鈴鹿CCMCでの走行も(鈴鹿はやはり走行機会が少ないのであんるべく走れる時は走っておく)、今年参戦するGTワールドチャレンジの公式テストが3月末に開催され、そこでそれまでの約半年の成果を確認し現状どのくらい他のジェントルマンDrの中で戦えるか見積もれる内容でした。

4月になるとタイヤウォーマーは使わず、本来レースで使うタイヤを投入し、開幕戦の菅生、ホームコースのFSW、8月開催の岡山、最終9月開催の鈴鹿と内輪での貸切走行を中心に(コストは掛かるが効果は大きい)、開催サーキットを全部網羅して最後の集中走行月間となりました。

今月になってエビスのダートトレーニングを昨年の9月に引き続いて参加、15台のFSW走行枠や菅生でのプライベート占有もありましたが、ここまで来るとスキルの上乗せによるタイムアップよりも実戦的な走行(予選シム、決勝シム、Dr交代練習、Pit-in/outランなど)が中心、そして2名のジェントルマンDrでの構成なので個々に足りない事や事前にやっておきたい事に対してこの日はAドラだけ走行、逆にこちらはBドラだけなど、局地的なプランも実施してきた月間でした。

昨日のSUGOプライベート占有を持ってシリーズで規定されているプライベートテスト許可期間での走行は全て終了、あとは6月中旬のSUGO開幕レースWeekを迎えるので車両準備も本戦に向けてメンテ期間に入るとのことです。

実質10カ月のこのテストプログラムでザックリではありますが10回程度の実走行以外(広場トレーニングなど)を実施、実走行は実に15回以上の走行でした。

時間にして実走行が約30時間、距離にして2000km以上だったと思います。
タイヤもTOTALで20set近く使用したでしょう。

それらランニングコストだけでもきっと2500~3000万くらいは掛かっていると思います。
(人件費、運搬費、メンテ費、消耗や修復など)

GT World Challenge / Japan Cupは1Weekで700-800km/7時間くらいを週末で走行しますから4Week8レースで3000km前後/30時間弱の走行時間、、、つまりレースweekに走るのと同距離くらい、練習でも走ったと言えますね。

車の消耗(エンジンやミッション駆動系、ブレーキ系の交換サイクル)など都度の走行にはコストは掛からないが、走行量が増えると交換メンテなどに大き目のコストが掛かるものも当然走行頻度があがると見えない所でコスト増に繫がる。

2名のアマDrが走るとほぼ50:50で個々に走行量を確保したいので、サーキット経験が2-3年でレース経験が1-2年だと、やはりこの位の時間練習をしないと他のジェントルマンDrと対等に戦える土俵には上がれないと言えます。

今回携わっている2名のGentlemanさんは後からJoinした方の方がレース経験はまだ少ないけどしっかり下積みをされてきた方だったので、元々のスピードや順応性の高さにもう片方のGentlemanさんも助けられていた部分があるでしょう。

車両のコストは含まずでGT4やGT3のレースは1Weekで上記位走る転戦系のレースだと1Week 1000万前後は必ず掛かるのでレースに4000万、練習に4000万の合計8000万を2名のドライバーでどうコスト負担するか?っていうのがどこのチームも相場ではないかと。

これらのトレーニングとは別に自分のロードカーでサーキット走行したり、サーキットに通えない時はシムトレーニングをしたりにもコストは掛かっているハズ。

そこまでの時間とリスクとコストの犠牲を伴って、それを最初の3~5年でレース経験も加えてやっていければどんどん練習走行の時間とコストは抑えても、それなりに走れる様には誰でもなっていくものなので、そこまでの最初の1-2年、その先の3-5年は本当に大変だと思います。

Gentlemanの方々はそうやって練習を積み重ねてきた方々が日本のトップ20人くらいに君臨されてますからその仲間入り、もしくはその一つ下のステージに入ろうとしたらどれだけ大変か?分かって貰えるかと思いますし、S耐などの国内主要レースにカートレースなどの経験がない方がGentlemanからプロを目指していこうとしている方々がレースWeek以外はお金が掛かるからサーキット走行の機会が作れない、、、みたいになると『そりゃ上手く成ったり速く成ったりするはずないよね』って思えます。

だからいきなりGTレースって大変だからもっと下のカテゴリーでコストを最小限に抑えて機会を作る努力と実戦経験を積む工夫をすればよく、年齢とか色々な事情で少し急がないと行けない場合ではない限りは、モータースポーツはじっくりステップbyステップで自分が出来る領域(技術面とコスト面の両面で)を見極めながらやるべきです。

冒頭キーポイントでも書きましたが
効果測定 一貫性のある体制の中でメンテもコーチもプロの眼で判断する環境
巡回トレーニング 実走行、基礎トレなどを良い頻度とタイミングで巡回する
練習走行の時間とコスト 効果が得られる環境にはコストをケチらない
集中トレのタイミング 転戦などは特に戦うサーキットの得意不得意が無い様
、、です。

セットアップを進めるか?この環境で走るか否か?など無駄に走ってコスト増になったり、リスクある状況で走らない勇気が持てなかったり、、、第三者的目線で経験値のあるプロがいる事で返ってリスクを避けて無駄なコストを抑えて、掛けたコストがなるべくスキルアップと経験値に繫がる様にアシストするのが我々の役目だと考えています。

色々な人がサーキットを走る方も居るので、うまく進められている人の考えを聞いたりしてみるのが近道ですね、正解は一つではないけど、先生が沢山居る人、助言を色々な人に求めちゃう人って、実は近道のようで遠回りだったり、結局誰も責任ある仕事してくれなくなったりしてしまうので逆効果になっていて、効果が薄いだけならまだいいけど、リスクが高まってしまうのは見ていて”もったいないな~”とか”危ないな~”って感じる事が多々あります。

是非、色々と試行錯誤したりもがいている方こそ、そういった数ある正解の中にある共通点を見つけてほしいと思っています。
Posted at 2025/05/17 14:09:59 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2025年04月06日 イイね!

F-1の凄さを雑感的解説してみる(鈴鹿決勝前編)

F-1の凄さを雑感的解説してみる(鈴鹿決勝前編)F-1鈴鹿が春開催になったのが段々慣れてきた澤圭太です。

本日決勝ですが、そこまでのを観ていて雑感。

まずF-1て速い!
地球上で一番速い乗り物であるのは間違いないんですが、、、
昨日某F-1スポンサー企業の名古屋での会合にシムを展示協力する業務で行ってて、滅多にシムでF-1を走らせる事はないのですが自分でとりあえずやってみたら、速い速い、、、(笑)

良く知っているつもり(ポール獲得も最近は鈴鹿が多いので/2021年S耐鈴鹿のST-Xクラス、2023年GTワーチャレ鈴鹿)だけど、全然走らせ方が違う。

コースの事から書くと、、、
まずT1はもうその先がストレートだったらコーナーじゃなくなっててT2の為の減速をT1のうちから始めているだけ、何ならT1はT2を少しでも奥から回り込む為か?車速高めて車体全体のDF増やした方が速いからか?Inについてない(特に軽タン&新品ソフトでアタックの予選などでは)、S字からDLも考え方が違っててS1は基本全開でS2は出口アウト一杯からS3に向けて少し右にフル程度でコース左半分だけで完結している(ロードカーで鈴鹿走るとS1-S2で頑張りすぎるとS3以降がキツくなる)、S3出口も外側はアウト(右一杯)使い切ってそのまま逆バン、逆バンからDLはDLがコース幅一杯使わなくても全開で行けるF-1の場合は逆バンの出口でコース左端までしっかり使ってDLにコース真ん中から入っていく(DLを全開で行ける分を計算してその手前の速度やコースの使い方を逆算している感じ)。

デグ1は驚速(笑)、Q3のフェルスタッペンの車載見たらシフトダウンしてない感じなのでKカーにハイグリップタイヤを履かせてFSWのAコーナーをちょいブレだけで曲がっている様な感じ(車格、車重、パワー、ダウンフォース、タイヤグリップなどは全然違うけど今のF-1ってきっとそれら5要素のバランスが物凄く高い所で同じ様な感じなんだと思う)

ヘアピンはやっぱりQでは3速を使っている所多いからCPに着く為に車速を落とすくらいならDFも出るしCP外して、まるでWetライン?ってくらいコースの真ん中を走った方が速いのでしょうね、オランダのザンドヴォールトのバンクへアピン、皆で外の壁ギリギリのアウトラインを走っているのと度合いは違えど考え方は一緒!

松ちゃんだってコース左側まで行く必要がない位で全開だし、スプーン1もデグ1同様驚速、、、でもここはギア1個落とすけど7→6、スプ2も6→5だから8速ギアのF-1でスプ2が5速って事はT-2もきっと同速度域だから5速だろうし、コースの中で車速落ちるシケインとヘアピンでさえ一瞬3速だから、どれだけF-1が中高速域のコーナーが速いか?って事、中高速が多い鈴鹿だから余計にそれが目立つ!

130Rも松ちゃんと一緒で今のF-1が予選の燃料 + タイヤグリップだとコース幅全部要らない感じ、、、シケイン1個目の飛び込みも感覚としてシケインというよりはロードカーならデグナー2個目くらいの速度感(苦笑)

最終コーナもin側の4脱気にしないといけないのでは?ってくらい壁ギリギリでコントロールラインまで最短距離だし、、、

でもそれらは26秒後半~28秒の予選レベルの状態の話で、これが150litter積んで、予選より90-100kgくらい重たくなった固めのタイヤでの走りになるときっとDryなら最初は33秒くらい、ファステストは決勝後半に燃料が軽くなってきて30秒切るかどうか?って予想だけど、そんなタイムレベルでの車両になるとまた若干ラインや走り方は変わってくるハズ。

次、チーム間の戦闘力について、、、

REDBULLはとにかくダウンフォースが出る中高速になると他チームよりも空気抵抗率が高くなっているのでは?って印象、フェルスタッペンがレコード更新したQ3の松ちゃん見てても他車より大きなライン(ロードカーの様なライン)で距離よりもステアによる抵抗を少しでも下げたいって気持ちが出てたし、でも車速の低い所ではダウンフォースが他車より出てなくて挙動乱すし、下面で出してるダウンフォースが他車よりうまく出てないからウィングで押さえつける事に頼っている部分が多い、ステア舵角も他よりも指1個2個分常に多い気がする = アンダー傾向、でもそのアンダーはダウンフォースアンダー(ボディ下面とかリア周りのダウンフォースが足りなって事)、だから予選はダウンフォースに頼って少しアンダー傾向強くなり、抵抗を気にする必要があるし、アンダーが原因で出口でオーバー傾向にもなるのが挙動が安定してないって言われる部分なんだと思われます。

それでもホンダパワーがあるからまだそれで済んでいるって感じなのでは?と推測、いまはマクラーレンが頭一つ戦闘力的には出てて(2名とも速いって言うのはクルマの性能の高さだから)、でもそれはきっとREDBULLが欲しがっているボディ下面や特にリア周りのDFの出方が綺麗でT-2とかってダウンフォース高くて旋回速度高いのに、相反するはずの加速旋回性も高い感じがするのは、何かレギュ的にギリギリの技術とかまだ誰も気づいてない何かを車に反映できているのでは?とも感じてます、フェラーリとメルセデスは”どっこいどっこい”、サーキットによって特異不得意が多少あるのかな?って、レースの結果は戦略面さえとっ散らからないとフェラーリはメルセデスとは対抗できる(苦笑)

話題の角田選手とフェルスタッペンの差については予選を振り返ってみますが、、、

角田選手は今回本当に突き詰めたQ3がどんなバランスになるか?Q3まで分からなかった(初Jointチームだから当然)、そしてQ2を突破してQ3に行く事が目標だったドライバーとQ3に行く事は当たり前でPPを取るのが目標だったドライバーのQ1からのタイヤの使い方の差がやはり大きかったと思うしQ2での赤旗中断もリズム崩したと思う。

Q1の感じだとQ2のフェルスタッペンの27秒5に対してコンマ3秒以内、Q3のフェルスタッペンの驚異的なタイム見るとQ2のフェルスタッペンは色々と温存していた可能性あるので角田選手はコンマ3秒以内ではなくQ3へ行く為に使えるものはすべて使ってQ1同様にコンマ1-2差くらいで来ないと行けなかったけど、赤旗でタイヤ温めマネージメントがズレたり、今のF-1ってピットロード出口からアウトラップで凄く間を開ける為にペース上げないから、ソフトタイヤでも路温が30度切ってくると計測1ラップ目でタイヤが来てない、、、その辺が今のF-1の予選の(特にまだコース上に15台居るQ2の)難しさと言えます。

あそこでもし27秒7~8が出てQ2突破していたら、また話は全然違ってたと思う、フェルスタッペンはQ3の伸びシロがいつも以上に大きくコンマ5秒以上更新してレコード更新となっていたけど、あれは完全に車の作り方、走り方の合わせこみが全てQ3の最後のアタックの最後のセクター(特にシケインが秀逸だった)に賭けていた感じ、他の選手の様にQ2からQ3で角田選手が更新できていたらQ3のタイムはきっと27秒5とか6だからフェルスタッペンとの差は少なく見積もってコンマ5秒、Positionは6-7番手だったのでは?と推測してます。

前任のローソン選手は1秒近く離されていたからそれでも優秀!鈴鹿以降マシンを理解してQ2→Q3の戦い方は期待です。

予選に関しては一時期の勢いは衰えててもRedbullは今でもトップ4チームの1つ、そこに対してRBは今年の予選におけるマシン性能は高く、問題はチーム戦略と決勝は他のセカンドチームであるウィリアムズ、ALPINE、ハースなどと戦闘力的には互角になってしまう点、でも全力でQ2突破を目指してくる今のRBは予選では意外と手ごわくRedbullでさえ一発タイムでは脅かされる時があるのは凄い事。

脱線しますが、今のF-1がFSWを走ったらどの位なんでしょうかね?
鈴鹿でSFが予選で35-36秒でF1だと27-28秒だから8秒くらい速いので、SFのFSW予選って20-21秒くらいですよね?って事は、、、鈴鹿とFSWのコース長比率を換算するとSFより6秒位速いハズなので15秒くらいと予測!

F-1の決勝タイムレベルがSFの予選タイムレベルっていうのが今の法則ですね。
2007-08年にFSWでF-1やってた時のPPタイムが18秒台だからやっぱり進化しているし、逆に1990年代に”鈴鹿で夢の36秒台!”って言ってたあの時代のマシンが今のSFの予選の速さっていうのは”あの時代のマシンとドライバーも凄かった”のだとも思います。

今のF-1と昔のF-1の違いはドライバーの若年化とチーム間の差ですね、昔は経験がモノを言う時代だし、いいチームとそうでないチームの差が今以上に大きかった(物の差が大きかった)、今は技術の進歩だけでなく解析の進歩も進みモノの差が少なくなったと言えます。

そんな中でもアストンやザウバーはセカンドチームの中でもちょっと現状はキツめですね、もう2026年以降にアストンはホンダになる事、ザウバーはAudiになる事を待っている状態に見える(苦笑)

最後にこの後行われる決勝の展望です。

フェルスタッペンがそのまま行けるかどうかは極めて”?”です。

今のRedbullは安定した戦略/フェルスタッペンの為の戦略としてもフェラーリ&マクラーレンを抑えるのは簡単ではない、今のF-1は鈴鹿でもDRSがあればオーバーテイクは難しくないので、まずはスタートと1回なのか?2回なのか?のピット戦略なども含めて注目。

全体としてはやはりマクラーレンのどちらか?が最右翼でそこにフェラーリがどれだけ対抗できるか?メルセデスは?って感じは変わらないハズ。

角田選手に関しては望外の場所からスタートになってしまったので、まずはスタートで巻き込まれない事、戦略がRB的にならなければ順当に行けば8位前後までは上がって来れるハズなので、コース上もしくはPit戦略で位置的に前に出ないといけないハジャ、アルボン、ベアマン、ガスリー、サインツ、アロンソ、ローソン達や、もし何か起きてヒュルケンを前に出すと凄く厄介、重量&グリップエフェクトが大きい鈴鹿の場合は後半のタイムレンジが上がった時にはなかなか自分が速くてもコース上で前に出るのは難しいので、周りも自分もきついレース前半でどれだけクリーンエアの場所を走ってアベレージタイムを上げられるか?ピット戦略で前に行けるか?が肝と言えます。

今日、私は珍しく休日OFFなのでじっくりF-1この後見て、答え合わせをしたいと思います(笑)
Posted at 2025/04/06 11:09:51 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
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「シム→リアル リアル→シム 両方を考察で来た2日間 http://cvw.jp/b/145876/48474786/
何シテル?   06/08 11:33
レーシングドライバー 澤 圭太 1976.8.16生(44歳) 千葉県出身 B型 176cm/68kg 15歳でレーシングカートを始め98年4輪レース...
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6月サーキット業務 本日のドラスー袖森で終了【ドラアカTV新映像 / 7月プログラム】 
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2020/06/28 15:30:31
41歳を迎えて・・・幸せを感じたり素敵な時間の総量について考える毎日。 
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2017/08/17 01:36:34
BENTLEY 岡山-FSW戦のPRビデオ公開~!! 
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2015/08/05 10:19:02

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