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澤 圭太のブログ一覧

2023年12月31日 イイね!

ドラサポを解析してみました【6レベル別、今するべき事とは?】

ドラサポを解析してみました【6レベル別、今するべき事とは?】年末大晦日を迎え、1年を振り返るタイミングですが先日のブログでワンスマと澤圭太の活動は振り返りました。



こちら



Facebookのほうでは家族の名場面とワンスマの名場面をフォトギャラにて公開しました



こちら こちら

今日は2023年最後のブログとしてワンスマの屋台骨を支える一つである『ドラサポ』を掘り下げたいと思います。

年間で103日、145台、45車種をdriveしましたが区分けすると以下の感じ。

ハイパワー系やレース車両:
720S、765LT、488challenge evo、M2CS、Nゼロ86、991Cup、720S GT3、
Vita、vGranz、AMG GT4、

ミッドシップスポーツやPORSCHE系
Exige、111R、Erise、993、991GT3RS、992GT3、991GT3、
981ボクスター、718ケイマン、GT4RS、996GT3、992カレラS、

FRスポーツ
NAロド、ND、ZN86、BRZ、E46M3、NDロド(AT)、FD RX-7、

4輪駆動系
ランエボ9、35GT-R、TTRS、GRヤリス、WRX、C63AMG、AMG CSL45S、
レガシィワゴン、Sti、AMG45S、ABARTH695、Golf 7.5R、

FFや小排気量系
アルトワークス、NISSANノート、32/33Swift

そしてドラサポの中での澤が出すタイムとの差を集計してみました。

途中で雨が降ってきたり、乾いていく等コンディションが大きく変わってしまった場合など集計に入れない方が良いサンプルは除いて全部で130例を解析してみました。

当然ながらレースweekなどでは私が中古タイヤでのタイム、オーナーさんが新品タイヤでのタイム、、、と言うケースもあるし、同乗でのタイムと単独のオーナーさんのタイムって事もありますがその辺はザックリです。

まず私のタイムより速かったのが2例(2%)でどちらもNDロドC2000(レース出場者で真夏の中古タイヤでのタイムだったのでタイヤもエンジンも熱ダレが大きい状況)、それから0.9秒以内差が8例(6%)でした。

そこから1.0~1.9秒差が13例(10%)、2.0~2.9秒差が24例(18%)、3.0~3.9秒差が22例(17%)、4.0~4.9秒差が18例(14%)、5.0~5.9秒差が19例(15%)

そんな具合で6秒台差が5例、7秒台差が2例、8秒台差が5例、9秒台差が2例、10秒台差以上が8例(6%)でした。

ここから何が言えるか?と言うと、、、

1 超速い”プロ泣かせ”の方(笑)(1秒以内含む)プロ級の方 → 全体の7%
2 1秒以上2秒以内のエキスパートな方 → 全体のが10%
3 2秒以上4秒以内のお上手な方 → 全体の35%
4 4秒以上6秒以内の”もうすぐいい所”の方 → 全体の28%
5 6秒以上10秒以内の”コース攻略と基本操作をもう少し”の方 → 全体の11%
6 10秒以上の差の方 → 全体の6%

そんな分布でした。

6個にレベル分けるとレベル1の方ってごく僅かですね(ゴルフで言えば70台でラウンドされる方、たまにアンダーで廻れちゃう感じ、そりゃプロ顔負けだわ 笑)

レベル2までの全体合計の17%以内の方は公式戦のレースに出てもいい所に行ける可能性があります、あとはレースならではの結果を出す為の実戦的な走りが出来るかどうか?がこの先の大切な事ですね。
(レベル2はゴルフで言えば80台アベレージの方、上手い人の中でも上位な感じ)

レベル3は「まずは皆さんここを目指しましょう!」の領域です。
レベル別の中でも一番比率が高くワンスマでドラサポを実施しても約3人に1人がこのレベルって事です。(ゴルフで言えば90台でプレーできる人)

コース攻略も基本操作もハイスピードドライビングも全てにおいてある程度は出来ているけど苦手な部分や自分では気づいていない癖があって、なかなか治せないで壁を感じている方も多いゾーンと言えます。

レベル4は「レベル3予備軍」とも言えます。
ゴルフで言うと100台の方で「まずはタイムロスが大きなミスを抑えるだけでレベル3になれます」って方が大半、基礎をしっかり固めるとか出来ている基礎をRコースでも出来る率を上げていくだけ、、、

レベル5の方はゴルフで言うと110台とか120台の方でしょうか?
ほとんどの場合、コースを知らなかったり、コース幅をまだ使えてなかったり、ノビシロしかない方々なので「まずは広場トレーニングで基礎固めをしつつ、見様見真似でいいからレコードラインを走ってみて下さい」です。

レベルの方はまずサーキットで無くても一般道でも必要な基本操作をまずはしっかり理解する事、広場トレーニングでタイヤが鳴く位の走行が出来る様になることが先決ですね!

これはワンスマのドラサポに限らず、サーキットを愛車で走る事を趣味にしている方々の全体の分布にも近いと思います。

ただし、この解析には各サーキットの全長は関係ないし、レース車両が履くスリックタイヤの難しさやパワーがある車両の難しさも反映されてません、コンディション変化やセットアップ変化への順応も、、、です。

TC2000や袖森から始めてFSWや茂木やSUGO、岡国の難しさにステージがあがり、鈴鹿やオートポリスはやはりコースの特性からして難易度も高い(オーポリのほうが若干全長が短い分有利)

逆に4輪駆動やFF車両でローパワーで全長の短いサーキットはタイム差が出辛い傾向です。

パワーあってタイヤがスリックでコンディションが難しくて(例えばwetコンディションの中でスポーツラジアルとか)となっていくと差が出やすいって事ですね。

自分の今のクルマでホームコースでのタイム、プロが乗ったら何秒位なのか?これを知っておくのは非常に重要、ゴルフはどこ行ってもパー72だから計算簡単だけどサーキットはサーキットごと、車ごとにパー72が変わるので自分のレベルが分かり辛い分、無駄なリスクを背負ってしまったり治したら絶対に良くなるのに気づかずにそのままにしてしまっている方が多い気がします。

2024年の皆さんのサーキットライフがより楽しく、より安全に、そしてより充実したものになるようにワンスマも私も駆け込み寺的存在としてお手本的存在で居なければ、、、と気持ちを新たにする大晦日でした。

皆さんも良いお年をお迎えください!!
Posted at 2023/12/31 17:51:23 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2023年12月27日 イイね!

ワンスマと澤圭太の2023年活動を数字で振り返る

ワンスマと澤圭太の2023年活動を数字で振り返る今年2023年を恒例の数字で振り返る、、、をしたいと思います。

まず澤圭太は2023年に全国各地(主にFSW、袖森、そしてちょっと鈴鹿、たまにSUGO、岡国、AP、茂木っていうのが比率、今年はTC2000も多かった)で218日間の何かしらの業務、プログラム、コーチをしていました。

その中で延べ(広場トレーニングなどでの同乗逆同乗も含む)367台の車両をDriveしました。

ドラサポに話を絞ると、、、
レース帯同も含めて103日間で143台の車両をDrive、車種で言うと42車種でした。

Exige、111R、720S、ND、488challenge evo、ZN86、ランエボ9、M2CS、35GT-R、TTRS、Nゼロ86、BRZ、991GT3RS、992GT3、991Cup、991GT3、981ボクスター、765LT、アルトワークス、720S GT3、E46M3、GRヤリス、Vita、WRX、C63AMG、vGranz、AMG CSL45S、レガシィワゴン、Sti、718ケイマン、GT4RS、AMG45S、AMG GT4、996GT3、992カレラS、Erise、ND(AT)、FD RX-7、ABARTH695、Golf 7.5R、NISSANノート、Swift

あちゃーっていう意味で印象深いのもあるし、興味深いデータだなあ、レース帯同は難しいな、、という意味で印象深いのもある。

何がどう印象深いか?はドラサポを掘り下げる編として改めて、、、

488Challenge Evoは相当乗ったし、86系は良い教材だし、M2CSは沢山走って沢山泣いた(苦笑)、PORSCHEは相変わらずというか更によく出来ているし、vGranzは今年一番一生懸命走ったかも?だし、ローパワーやFF系でチューニングしている車両も違う難しさある。

ここからは、ワンスマコンテンツ軸で振り返りたいと思います。

メインとも言える広場トレーニングは年間で41回の開催。

当然ワンスマの一般募集のものが多いけど個人さんが主軸となって友達だけなどで実施するグループ広場、8ers / エイターズ、走り込み系の広場、ARD Driving Lessonとの共催、エンジン レーシングレッスン、JoyFastさん広場、Spinning Garageさんとの共催、PC東京中央さんとの共催、クレフMSさん広場、そしてHC SHARINGさん系も多くてTMP静岡さんや岐阜さん、Tipoさんのイベントの中での広場トレなど多岐に渡りました。

シミュレータートレーニングは
支援を頂いているZENKAI Racingさんでの個人レッスン、エンジンさんのシミュトレ(HC Simulatorさんで開催)、金沢ピスタさんでの開催、そして個人宅にシミュをお持ちの方のご自宅へ伺っての個トレもありました。

ドラサポは各所サーキットでの個々の相談に乗っての実施や年間ドラサポ受講者のもの、ほかCCMC(鈴鹿)、KCC(AP)、トレド(FSW)、大沼(FSWやSUGO)、スティング(鈴鹿)、withme(TC2000)、一つ山Rさん(FSW)などの走行会の中での同乗ドラサポ、自社企画運営のMcLaren Free Runやワンスマ走行会、苦手克服プログラム、プレミアムレッスンなどでも冒頭の様な内容で実施しました。

FSW ワンスマラウンジは23年10月から10年目を迎えました。
FSWのRコースでのスポーツ走行は年間180日弱あって、そのうち85日がラウンジOPEN日となり会員さん、ビジター利用さん、ドラサポ利用者などに活用頂いただけでなくFSWで開催のレースの際の参戦ドライバーのベースとなったり、観戦ツアー実施の拠点となったり、、、延べ110名の方にご利用頂きました。

その他、、、袖森フェスティバルは毎回150台以上の参加で今年は2月の40th記念会を皮切りに4月(41st)、10月(42nd)と例年通り3回開催。

こちらもラウンジ同様に2024年に10年目を迎える袖-1GPも袖森フェスティバルに併催の3回と単独開催の3回あわせて合計6ラウンドを開催し、延べ120台(62名)のエントラントの皆さんに参加頂きました。

袖森で言えば定着した感のある「年に1度、年始の無料走行会とドライブスルー走行会」も好評でした。(ドラスーは3月、5月、8月、12月の4回開催)

2月の1泊2日合宿スタイルで恒例となっているプレミアムレッスン(団体様の貸切時間もご提供したり、マセラティMC20の試乗会をディーラー様のプログラムとして企画運営したりもありました)

FSW Rコースでは上記にも出たMcLaren Free Runやワンスマ走行会が3回(2月、5月、10月、苦手克服が12月、通常の走行会が1回(4月)、広場トレとの合体が1回(3月)でした。

ワンスマカートもNSP、CITY KART最終回、APG BBQ付き、そして先日のCity Circuit Tokyo Bayと4回、それ以外にもBOSCHさんやスバル神奈川さんの福利厚生系カート大会の運営もありましたし、有志による「ワンスマカート部」も3回開催。

8月からはAMG GT4車両を使ってのレンタル運用も開始
本格始動の9月からの4か月間で13日間の稼働、試乗プラン利用も含めて延べ10名の方にお乗り頂き、走行距離も当初の想定よりも伸ばして約1600km(FSWを350Lap:11時間分)くらいの走行がされました。

変わり種系では先出のスバル神奈川さんの有志による本庄サーキット貸切走行会の協力をさせて頂いたり、袖ヶ浦市の市民イベントを袖森で開催する際の協力をさせて頂いたり、、、”日ごろの感謝を体で返す系”もあったし、FSWで開催のMaserati Japanさんのイベントでトークショーをやったり(Formula-Eの話がメインでした)、Bentleyよこはまさんのツーリングイベントの先導ドライバーやったりもありましたね。

もう新年のそれが近くなってますがHC GALLERYさんへの協力として東京オートサロン出展協力、支援者の皆さんやワンスマ参加者の皆さんを集めての新年活動報告会&袖-1GP年間表彰式もありました。

今年は特にワンスマを通じてスキルアップし公式戦へデビューする方も多く
フェラーリチャレンジでは3イベント6レースの中で5回のクラス表彰台獲得に立ち会えましたし、M2CSの帯同コーチでもFSWでの表彰台獲得は感慨深かった、その他2024年のレース参戦に向けての経験と実績積みの為のフジチャンでの86戦、A-1Cup、ロド戦に参戦する際のサポートもありました。

公式戦でなくても鈴鹿でのRush Cup、FSWでのFuji1GPなども広場、サーキット走行の先にあるレースを感じる序章としての位置づけでワンスマチームとして参戦しました。

ABSSA Motorsportとしてのレース活動は今年は苦難の連続でしたが
GT World Challege Asia / Japan CupでのFSW戦での片山選手とタッグを組んでの参戦も意義ある内容、鈴鹿戦での予選PPは会心のアタックで決勝のトップ快走も計画通り、、、(Pit Stopタイム違反は青天の霹靂だったけど)結果は伴わなかったけど念願の井上選手とのタッグでの参戦は沢山の想いが詰まった挑戦でした。

GWCAへの参戦はこの2イベントのみになったけど、O-OKA選手と一緒に出場の機会を頂いたvGranzでの岡国と茂木戦も非常に自分自身も勉強になりつつ、速く走る事に久々に没頭し、レースの巧みさはまだ衰えてない事を確認でき、でも来年に向けてリベンジしたい気持ちで一杯(笑)

今年のレース参戦を経て、澤圭太の4輪レース通算成績は、、、

公式戦224戦(レース歴 1998年4輪レースデビューから26年目)
表彰台獲得86回目(獲得率38.4%)
優勝回数23 回(優勝率10.3%)
PP獲得14回、ファステストラップ6回

、、、となりました。
(表彰台100回獲得を300戦参戦するまではに達成したい!! 心の叫び)

ほかにも、ドラアカTVの映像は上記の膨大なサーキット走行シーンの中からのネタを掘り下げているので常に新鮮、切り口のその時の最新でありベストを心がけていて、遂に先日の12/23に公開で映像数600本となりました!

映像で言えば、J SportsさんでのWECやGWCAでの解説もあったり、TBS神業チャレンジへの協力もありました、私が生まれ育った千葉県白井市の広報誌にも紹介を頂きました。

来年の3月10日(予定)にワンスマプログムとして開催予定ですが、福島エビスサーキットのダートコースでのスライドコントロールトレーニングを開催する為の施設視察も興味深かった1日でした。

ワンスマは施設を貸切ってのイベントはFSWなら広場含めると50回近く、袖森も10回以上なのでサーキットさんの理解と協力あってのワンスマであるのは絶対。

そしてそんな環境だからこそHPでの一般募集をするプログラムだけでも年間70回以上、個々のドラサポやB to Bの広場トレの参加者も入れると延べ1500~1600名くらいの方々にご愛顧いただいている事になります。

安定安心の事務局高野の影の支え、そして井上(選手)の大きな成長を感じた1年でもありました。

本当に色々な事を沢山やってきて、沢山の素晴らしい機会をワンスマの活動を通じて出来ていることに感謝すると共に、これにおごらず2024年も更に進むべき方向を見定めてパワーアップ&進化しながら邁進したいと思います。
Posted at 2023/12/27 10:12:23 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2023年12月11日 イイね!

執念と奇跡を見た天国と地獄を往復した日

執念と奇跡を見た天国と地獄を往復した日先月のMEC120 岡山戦に続いてMEC120 茂木戦(最終戦)でした。

引き続きG-TECHチーム / OOKA選手とJointしての参戦。

岡山戦では予選でしっかりタイムを出せず、決勝の自分のスティントの内容的にはTopまで上がって行って自分の良い部分が出たけど、黄旗無視やらガス欠でのコース上停止など色々と皆さんのお手本となるべき立場なのに、やらかしてしまった部分もあり、なによりSCによってピットinタイミングを逸してしまってのガス欠という悪夢によって大切な選手権のポイント獲得が出来ずにDNFとなってしまったのが痛かった。

あれから3週間、個々のワンスマ業務をしながら、ずっと悶々とする日が続いてました。

ドライバーはレースの借りはレースでしか返せないので、茂木戦ではああしよう、こうしよう、、、というのが募った状態で茂木を迎える感じでした。

岡山戦の反省点は元々路面のµ(ミュー)が低いコースで非常に低温であった事、そして週末雨(一時は雪)が多くて路面も出来上がらない中で1Dayレースの日曜日を迎え、朝の予選で全車が一斉に新品タイヤを使う急激な路面変化にセットアップもドライビングもアジャストしきれなかった事が要因でした。

岡国戦の午後の決勝はマシンのバランスも良く、OOKA選手も含めて好ペースで走れた事が結果的にはガス欠となりましたが、それまではTOPまで行けた要因。

今回の茂木は決勝のバランスの良さは維持し、気温が前回の岡山戦ほど低くなく、茂木の路面が日頃から岡国ほどは低µではないので、予選の路面変化は岡国程ではないであろうと予測しつつも予選用のセットアップ面も岡国戦の際はMEC120レース自体、そんなに重箱の隅を突く様なセットアップをしてないだろうと悪い意味で楽観視していたのが、全然そんな感じではなく各チーム、各ドライバーがvGranzもVITAもレギュレーションの中で凄く走らせ方を研究しセットアップも追及している雰囲気だったので自分の中での『本気のレースのスイッチ』をしっかりONにして戦わなければ、、、という意識を強く持っての茂木入りでした。

まずは茂木に入ってチームとMTG、前回の岡国戦での自分の非の部分をお詫びし、チームとして今回に向けての課題点や練習走行でのやるべき事を整理していたので伝え、金曜土曜はやるべきことをしっかりと進められたと思います。

自分が『やってしまったなあ』と反省するレースは長くやっていると必ずあるもので、次のレースを迎えるまで凄くなんか嫌な感じなんですよね、でもミスは認め、迷惑をかけた人には声掛けし、レース運営の人たちとも話をし、、、そういう自分の環境づくりの為のコミュニケーションは良い時も悪い時も必要だから、金曜土曜はそちらにも意識を持ちながら週末となりました。

セットアップはリアスタビ、フロントの車高とショックを調整してOOKA選手のフィーリングも確認しながら慎重に進めました、新品タイヤでの予選向けセットの方向も見つけつつ、決勝はOOKA選手がいいリズムで走れることを重視したバランスに設定しました。

OOKA選手はレースを始める前のサーキットデビューの頃から自身の86やポルシェでワンスマのプログラムに通って頂いていて、そこから公式戦(Porsche系のレース、VitaやGranzのレース等)をここ1-2年で多岐に高頻度で参戦されていて、非常に練習熱心、走行の合間もデータや車載を私の隣で一生懸命観ていて、走行毎のアドバイスの時間を確保していても、それ以外でも何かわからない事があれば常に質問を絶やさない、、、いわば上手くなって当然の模範的ジェントルマンDrの1人だと思っていて、昨年の秋にOOKA選手の初の公式戦表彰台獲得となるVita耐久戦がここ茂木で私と組んで出走した時だったので、約1年経ってレース経験も表彰台経験も、優勝経験のしてきて、更に成長したOOKA選手と組んでのvGranz MEC120のこの2戦は私としても非常に意義深く楽しみにしていたレースでした。

しかし、OOKA選手は開幕2戦(FSW、鈴鹿)と自身も走り込んでいるコースであり、一緒に組んだ三宅プロ、佐藤(公也)プロもとてもいい走りをして2連勝でシリーズチャンピオン独走の状態で私がバトンを受ける、、、というプレッシャーが大きかった(笑)

岡国戦は予選はしくじったけど決勝はガス欠さえなければ勝ててたレースだったろうから、あそこで3連勝(少なくとも表彰台の一角にさえ登れていれば)、今回の茂木はプレッシャーフリーで臨めたとも思うんですが、そうはレースの女神さんもさせてくれないのが『レースは人を鍛える』とこのシリーズを見る福山アドバイザーにもそう言わせる所以なのでしょう。

茂木戦での予選はあと最低でもコンマ3~5秒は欲しいとは思いつつ、自分の中で想定して目標としていたタイムは出ていて、3列目6位を獲得できたのは一安心。

しかし全然トップのタイムが見えない(2分00秒1)、結構自分でも色々と研究して今回はセットアップもいい方向になっているハズなのに01秒3、完璧に走れたとしても01秒フラット位だから1個順位が上がるかどうか?あと1秒いったい何をすればいいのだろうか??って感じ。

決勝は午後の季節外れの高い気温(路温)でのスタートだったので想定ラップペースを設定し3列目以内からなら安心のレースがOOKA選手も出来るだろうと送り出しました。

順位もそうですがトップからの差を最初のスティントは40秒以内に設定し、燃費的に大丈夫であれば(残り2stint澤-OOKAの継投を満タンでフルスティント走れる分をキープしておけばOK)早めにPitもあり得る体制でしたが、OOKA選手も序盤の高温&満タンの難しい状況でコンスタントに5秒台を維持し、予定通りのタイミングでPit in / 澤への交代となりましたが、しかしpit-outして計測1Lap目の5コーナーで突然悲劇が起きます。

突然のアクセルワイヤー切れ、、、直ぐに何が起きたか右足のペダルの感覚で分かったので岡国の際の二の舞にならぬ様に芝生にクルマを入れてオフィシャルポストの近くまでアイドリング状態の1速で進んで停車、万事休すかと思ったのですが車には通信用にiPhoneを搭載していたのでチームと通信して車の状況を伝え、何とか車を再始動してピットに戻れる方法がないか?20分ほどクルマと格闘しました(走らせての格闘ではなくアクセルワイヤーとの格闘でした)、途中でマーシャルの方がドライバーをピットまで、と助けに来てくれたんですがそれも状況を説明して丁重に断って、、、シートの裏にあるエンジンのスロットルシステムがハーフスロットルになる様にシートベルトの不要な部分を束ねてシートの裏に入れてある部分を出して、解いて、スロットルのストッパーの部分に挟めないか?目視ではなかなか見えない部分になるので狭い所に手を突っ込んであーでもない、こーでもない、、、格闘し何とかエンジン始動したら高回転を維持できる方法を編み出し、自分で5点シートベルト締め、エンジン再始動、登りで芝生の上だからアイドリングでは1速で発進が出来ないであろう部分をクリアし、無事発進&2速でコース内に戻り、そこからもヘアピンまでは登りが続くので3速では速度が落るので2速維持、下り坂は速度が上がる様にクラッチを切って90度コーナーは後続が来ない事を確認してOut-in-Outでその後のピットイン部分の登りで停まってしまわない様に助走を付けて無事ピットまで戻ってこれました。

何でも自分で出来る事ってこういう時に助けてくれるし、コースを熟知とまでは行かない茂木でもこういう時にアップダウンやレイアウトを理解している、くるまの構造を最低限理解しているって言うのは活きると思いました。

執念によって奇跡の1個目(アクセルワイヤーが切れているクルマでピットまで戻る)は完遂したのですが、そこからメカニックさんがものの10分ほどで切れたアクセルワイヤーを交換するプロの技を見せてくれて、残り45分になる時間だったのでOOKA選手に最後のスティントに行って貰う作戦に変更しました。

チャンピオンを争う9号車は我々が勝負権が無くなると5位以上になればポイント的に逆転できるという計算で、まさしくその5位とか6位辺りを走行していて我々は相手の不幸を望んではいけないのは分かっていても前後の車両とのペース差やギャップの変化を気にしてしまうもの、、、実は9号車はミッションに不具合を感じていた様でペースが上がり辛い状況だった模様、結果的には8位でゴールとなり2連勝の後の2戦ノーポイントながら辛うじてポイントリーダーを維持してG-TECHチームとOOKA選手はシリーズチャンピオンを獲得することになりました。

ピットに戻って修復してチェッカーを受けること自体、チャンピオン獲得には影響ない事ではありましたが、チャンピオンの可能性がある限りは最後まで走る!がレース(耐久レースは特に)ですから、OOKA選手にチェッカーをしっかり受けて貰った意義は私は凄く大きいと思うし、この諦めない戦う姿勢はOOKA選手にとっても凄く今後のレース活動にも活かしてもらいたいと思う部分です。

私個人としてはこの2レースでノーポイントだし、何も役に立ててないと結果的には見えてしまうのが残念なので来年リベンジしたい!(笑)

1年を振り返るとGWCA戦の鈴鹿のPP獲得と土曜日レースのレースリードの前半パートで全ての運を使ってしまったような1年でした。

でも運は自分が撒いてきたものの現れなので受け入れて前に進むしかない。

逆にOOKA選手に代表されるワンスマを通過してジェントルマンDrさんたちがレースで結果を出してくれた1年でもあったのもそれはそれで今の私やワンスマを象徴した1年だったとも言えるので、来年はその両軸が4輪駆動の様に前進させてくれる様にしていきたいと思うレース後の明け、月曜朝でした。

皆さん、茂木戦に限らず1年の御支援ありがとうございました。

写真:平井様 提供
Posted at 2023/12/11 09:30:50 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
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何シテル?   04/25 11:24
レーシングドライバー 澤 圭太 1976.8.16生(44歳) 千葉県出身 B型 176cm/68kg 15歳でレーシングカートを始め98年4輪レース...
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