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澤 圭太のブログ一覧

2023年09月23日 イイね!

VITAでWETでコソ練(オーポリ)【1Lap当たりのコストの話】

VITAでWETでコソ練(オーポリ)【1Lap当たりのコストの話】本日は年に数回の九州オートポリスでのドラサポ。

KCCという大分にあるアルテロッソさん主催のレース形式走行会の中のフリー走行枠で同乗ドラサポを3名実施しました。

Exisi の方は脚を替えて今までの同乗でのベストは昨年末の2分8秒台でしたが、今日は気温でまだ15度以上暖かい中で2分7秒台が出たし、バランスも良い!

御本人も自己ベストが12秒台(最初は20秒を切るのもやっとだったけど数回の同乗ドラサポと自身の自習練の成果)で、今日は13秒台で少し残念そうでしたがデータを見ると11秒台(自己ベスト更新の可能性)は出そうなので、ここからは考え方もupdateさせてこの冬に向けて10秒切りを目指したい!

ランエボWRXの方は前回の同乗ドラサポで2分16秒台、今回は15秒台と同乗タイム更新、ご本人は自己ベスト22秒台だったけど昨日自習練でWetの中で走行したらしく、その滑る感覚が残っていてDryモードにスイッチしきれなかった模様、データ解析で問題点の洗い出しをして再度午後の走行に向かってもらいました。

GRヤリスの方はこの車両でのオーポリでのフリー走行は初とのことで、まずはクルマが変われど変わらない基本の部分から丁寧に同乗で感じて貰って同乗タイムが2分16秒台、ご本人もまだまだこれからなので同乗後に無理せずに徐々に徐々に、、、と伝えて32秒台、データ見る限り30びょを切るのは難しくなさそうなので、まずは同乗タイムの10秒以内である26-7秒で走れるまでの頑張り方を具体的に伝授して、今後自習練をして頂く事となりました。

私は今日の同乗ドラサポを前に昨日前日入りしてコソ練の為にコース入りしてました。

車両はVITA、Wet路面ではありましたが、最低限のWetセットにして貰って走行15分前に到着!すぐにスポーツ走行券買って(手元にあった無料券を活用!)、どんどん雨脚が増えていく中コースインし計測9Lap走り込みしました。

VITAはWetになると、車両は軽いし、タイヤはDryに振ったラジアルタイヤだからレーシングカーのWet専用タイヤと違って凄く難しい、、、それが返って練習になると思ったのでWet大歓迎!って感じでした。

簡単に振り返ると、、、
out lap / BBL(ブレーキバランス)1.5T(回転) R(リア)へ
DryでVITAをAPで走らせた経験を元にシフトポイントなど確認
他にもVITAが数台とSFJやF4なども数台、合計10台ほどのコース

L1 まずはDryラインのままで”抑え”として2分32秒4
(T1でシフトミスする等あり、Dryラインで著しく滑るコーナーや川の位置確認)

L2 L1の経験を元にペースアップし31秒0
ジェットコースター進入ブレーキでF(フロント)ロック、BBLを更に0.5T Rへ

L3 L1とL2の経験を元にタイヤも熱が入ってきたので1回目のDryラインでの纏め
29秒8(L1より2秒6速く、L2より1秒2速い)

L4 Dryラインの限界を感じ、徐々に雨ラインへと以降
T1(1コーナー)でInを外した雨ラインを使いだして脱出が速くなった為にT3(3コーナー)への到達速度が上がり、ブレーキ自体も少し奥に行き過ぎてしまってブレーキでFロックしコース飛び出し → グラベルから芝生を抜けてコース復帰、このLapは”捨てLap”になるので、他にも各コーナーで思いつくアイディアを試しつつのLapにする

L5 雨ラインがある程度纏まったのでL1~L3での車の操作のポイントを抑えつつ、雨ラインでの纏め1回目で27秒0(最終コーナーでF4に引っ掛かる)
→ 雨ラインなだけで恐らく2~3秒速いと判断

L6 雨の量が増えたことでコース上の水の量(特に100R出口の川など)が危険水域に近づいてくる中でL5の雨ラインにもう少しアレンジを加えて27秒6
→ ヘアピン1を3速ではなく2速にしてみたり、ギアポジションなども試す
→ 100R出口で川に乗ってスピンしたかも?の車両ありで黄旗

L7 色々とアイディアを試して「ここはこう」っていうのがある程度固まってきた中で、コンディションは一番きつい時間帯だったのでタイムは28秒8に留まる。
→ 100R出口の川で挙動見出しタイムロス、ジェットコースターの出口から次の登りの右区間で後方からのF4車両を抜かさせる為にもタイムロスあり

L8 雨が小康状態になって100R出口以外のコース水の量は減り出したので、ここでもうそろそろチェッカーだと思って最後の仕上げ走行として27秒5
→ 登りのセクションのブリッジ手前のW右コーナー手前の左で他車のラインを参考に更に良いライン見つける

L9 L8で終わりかと思ったらラインを通過後にチェッカーを振っているのが見えたので、最後のオマケLapと思い、仕上げ中の仕上げのラップ(L8で発見した事も加えて、最後の集中!コースの雨量もL6~L7の頃に比べて減ってきた中で26秒1(自己ベスト)で終了

In Lap → ヘア1の走り方がもう1個いい方法をTryするの忘れていて、それをやってみたら良かった!100Rの川をどうやったら一番影響なく行けるか?この時に試したことが意外と良かった!

こんな流れでした。

ドラサポの時って自分が乗る時間をなるべく短くしてオーナーさんのDrive時間を確保する為にある程度予想される良いラインと走り方を最初から纏めて計測1もしくは2Lapで終えて帰ってくるのが通常です。

今回の走行で言えばout lapでやる事は一緒だけど、L1~L3はもうタイム出ないの予想が出来るので飛ばしてL4とかL5の走らせ方がL1になってしまうし、その先にある最後の数%の部分を削り取るべく雨量が増えたL6~L7で各所で確認する事とか、最後L8~L9で絞り出すタイムとかっていうのも普段は出来ないので、良いトレーニングになるんですよね。

In-Lapもまだ試していた事あったので、例えばこれがもう1回インターバル後に走行が出来れば、車側でできる雨セットをもう少し進めてキャンバーやスタビ、車高やエア圧、ウィング角度、ショックの仕様変更など(VITAはWetグリップが低いので古き良き時代のWetセット変更のようなものが必要)やるべきことをやってあと0.5秒以上は速いだろうし、In Lapで見つけたヘアピン1と100Rの走り方もデータ見るとそれぞれコンマ1-2秒づつ位速そうなので、走らせ方も更に精度上げて全部で1秒程度の伸びシロあれば26秒1だったのが25秒前半が見えるので4.8km程度の全長でWet路面グリップが低い舗装特性のオートポリスでDryで2分8-9秒のVITAで16-17秒落ちのWetタイムというのは悪い感じじゃないハズ、、、
in Lap ヘア1良い走り方見つける

車両レンタル(メカさんの人件費含む)と使用燃料とスポーツ走行合わせて35000円/30分1本だからOut-In入れて11Lapとしても3000~4000円/Lapの計算。
(Dryだったら周回数がちょっと増えるハズなのでより3000円/Lapに近づく)

これは凄くコスパ良いです。

その計算方法が正しいかどうかは考え方次第だけど、例えばこれがVITAではなく、、、

① 車両車両価格2000万円で年間の償却
(例えば1年後に1500万円で売れるとすれば償却500万円と考えて)

② ブレーキ関係やタイヤやメンテなどに必要な費用が月2回走行で年間24回
(30分×2本として約100km=2400kmのコストが800万円

③ 走行に必要な実費(移動費、宿泊費、食費、走行券、参加費、燃料、人件費など)10万円×年間24回で240万円

④ 車両によって、保管状況次第ではサーキット保険やガレージ代、走るだけでは済まなく走行前後にしっかりガレージメンテが必要な車両ならガレージメンテ代 → ここは時価

①~③で年間1500万とすると24回で割って1回が60万円、平均5kmのコースなら100km=20Lapだから1Lapあたりの値段は今回のVITAの10倍(かそれ以上)の3万円前後になります。

3万円を1分40秒~2分くらいの5kmのコース1Lapで使っていると考えると、3万円あれば美味しいウィスキー買えるし、美味しい焼肉とかお寿司とか行けるし、大阪新幹線で往復できるし、TDLやUSJでデートもできる、、、(考え方が庶民的ですが 笑)

プロゴルフツアーで明日最終日を最終組で廻る事になった上位陣の土曜日プレー後のインタビューでは必ずと言っていいほど、、、「明日の最終日は結果は考え過ぎず、1打1打に集中して自分のプレーが出来れば自ずと結果はついてくると思います、、、」みたいな事を言うハズ、、、サーキットも1Lap1Lap(1ホールホール)もしくは1打1打(1コーナー1コーナー)に集中して自分の出来る事を精度高く積み重ねれば最終コーナー立ち上がってコントロールラインを切る時に結果は自ずと付いてくるハズ、、、1Lap3万円となればそれがIn Lapだろうが、Out Lapだろうが、何ならサーキットへ向かう行きしなや終えての帰りしな、乗り込むまでやピット出口で待っている時間など、やらねばならない事や考えなければいけない事もっとあるのでは?」って意識が高まるハズ。

1Lapあたりのコストを考えるに当たってのポイントは、、、
車両が安かったり、リセールが良い(レーシングカーはそこが利点、ロードカーは車体価格が高ければ高いほどそこが弱点)のが大切

それから消耗品がロングライフだったり交換パーツが安かったりするのが利点なので、やっぱりレーシングカーは交換する事が前提だから安めで利点であり、逆に車体価格が高い = 性能が高いので、消耗サイクルが短いか、ロードカーなら交換パーツのコストも高いので弱点、もしものクラッシュや故障の際もロードカーを治すとなるとレーシングカーを治すのとは違う考え方でやるので時間もコストも掛かってしまって治るまで長い期間走れない、、、なんてこともザラなのがロードカー(特に高級車系)は怖い部分

実費の部分は抑えられる部分はケチればいいけど、どうしてもどんな車を走らせようと掛かる部分もあるし、ロードカーなら基本自分ひとりで大丈夫な事が多いので抑えやすいけど、レースカーは運搬と現場のメンテも考えると人件費を削るのは限度がありますね

レースに参戦するとなると纏まった日数で纏まった人が動くし、転戦シリーズとなると運搬費も掛かるし、使用タイヤセット数の中でタイヤもケチれる所もあれば、使うかどうか分からないけどWetを用意しておくとか、何に付けてもコスト増につながる事ばかり、、、

その辺を考えると世の中のレンタカーサービスの料金のリーズン(理由)が分かり、リーズナブル(安い、ではなく理由が明確かどうか?)もより判別し易いです。

1Lap当たりの料金比較は①~③までで④は含んでないけど、特に高級な車両になればなるほど手が掛かるし保険料も高騰したり、レースカー保険だと補償が効かない修理部分もあったりするので、そこら辺も事前に把握が必要だし、更なるコスト増やリスク像になる事を忘れてはいけません。

そういった事も考えたうえで自分の予算感や目指す方向に適した車両と走る環境で腕を磨くのがベターだと考えますし、練習はコスパと効果を重視し(当然ながら車両の選定などは考える必要あり)、その成果を試す「公式記録会」の位置づけとしてちょっとコスパは悪いけど気持ちよくタイムが出る車両と環境でタイムアタックする、、、もしくはレース参戦を考えるのがステップの積み方として賢い方法。

そういう事を走る側だけでなく走らせる側でも見てきているので、見た目の価格だけで安いとか高いとか簡単に言っている人居ると、「甘いな~」と心の中でニヤニヤしちゃう自分が居ます(笑)

お金の事ばかり考えたらサーキット走行なんて怖くて出来なくなってしまうかもしれませんが(苦笑)、良い環境で良い走行をする(今回のVITAコソ練のような密度を目指して)、、、これを皆さんも意識してみてください!というお話でした。
Posted at 2023/09/23 18:01:34 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2023年09月18日 イイね!

SUGOのアクシデントは本当に魔物仕業なのか?

SUGOのアクシデントは本当に魔物仕業なのか?Twitterでちょっと話題になったので魔物の部分を解説したいと思います。

魔物で済ませられるのはアクシデントが重大でなかったり、ファンの方の慰め的な表現なら仕方ないけど、もしもこれが重大な事になっていたら?自分のチームだったら、、、となると『魔物』では片づけられないし、内側から発信する側は『魔物』のフレーズに甘えちゃいけないとも思うので、批判ではなく警鐘という意味での投稿でした。

まずGT500の選手が現状深刻ではなかった事がラッキーでした。
そしてGT300の選手が課せられたペナルティが事の大きさの割には軽いな、という印象でした。

→ と、いう事は、、、?と言う部分がキーなのですけど

ラッキーな面として
もしガードレールに当たってコースにほぼモノコックだけになってしまったドライバーを乗せたままモノコックが跳ね返ってきていたら、、、

あの場所はSUGOの特性で前方の視界が悪いので2次被害を起こす可能性も考えられましたからね。

ペナルティが軽めなのは判断として、、、
私も事象を断定はできないけど映像など見た限り、、、きっと事象に対して情状酌量的判断も作用していて、今回のアクシデントを回避する方法は非常に少なかったのだろうと思います。

回避するには
GT300の選手がピットインを諦めるか?白線を跨いででも14号車に続く100号車を右から抜かさせてからPitインするしかなかったと思う。

ウィンカーを出していたかどうか?は映像ではわからなかったけど、ウィンカーを出すのはルールではなくマナーというか、出せるなら出した方が自分も周りもより安全ってレベル、走行会の際に私が良く言うのはウィンカーも大事だけど自車の動かし方で後方に意思表示できることが大事、という事です。

最終は当然大きくコース左まで使って立ち上がった方が速いし、SUGOのピットインはそうしてもまだ普段ならピットインできる空間がある、でも今回はGT500が2台後方から迫っている事は見えていただろうし、もう1台GT-Rがコース左を走行していたから、タイムロスが最小限の範囲でGT300は頑張って『自分がピットインする意思を動きで示してた』と感じます、それでも左にもう1台居るので14号車は100号車にも抜かれまいと左から追い越した、、、まだ14号車に抜かれてもピットインできる可能性は残っていたので一瞬14号車にスペースを残す動きをした直後に再度ピットインを試みたら100号車も同じ方向に来てしまった、、、というのが起きた事だと思います。

争っている14号車と違う方向(もう1台左に居る)に進路を変えるほうがイレギュラーな度合いが強いと思えるタイミングかつ判断だし、GT300がピットに入るかどうか?を予見していたかどうか?に関しても予見ゼロではなかっただろうけどそれでも14号車がいけそうだからついて行った方がGT300のドライバーもスペースコントロールできるのでは?という期待にも似た心理が一瞬働いたのか?14号車を行かせた後にそれでも何とか白線を踏まずにピットインする為には、通常はアクセル全開区間で想定外のブレーキランプが点いてしまいほど、抜くための右か左か?ではなく追突しない為の選択しか瞬間的にできなかったとしたらピットロード入口への導入の為に舗装部分が広がっている事にいわば賭けての左へ、だとしたら100号車の心理もわからなくもないかな?とも思います。

その位、絶妙のタイミングでクラス違いのマシン2台同士(合計4台)がコース幅の狭いSUGOのあの場所で遭遇してしまった、、、そういう環境を与えてしまったのが『魔物である』とするなら、そういう考え方もあるかも?です。

しかし、これは今話している『人』の部分ではなく、何かが起きた時の”人、環境、車の3大要因”の中では環境の部分(コースの形状)なので後ほどに、、、

人の心理としては、自分だったらどうするか?と考えても非常に難しい判断、ピットを1Lap先送りにするのが無難だと思うけど、それはそれで問題が起きる(ガス欠とかピット作業を終えてコースインした時渋滞に巻き込まれるなど)ので、瞬間的にドライバーの判断でチームの指示から外れた行為をするのは、もしもの時のことを考えるとやっぱり難しいと思いますね。

GT300の選手に対して、もっと手前から減速を徐々にしていればとか、ウィンカーを出していれば(出していたかどうかは不明)とか、もっとInベタで立ち上がれば、というのは簡単ですが、速さと順位を競っている競技の中で安全の為としてもそれに反する方向のドライビングをするのは評価される立場のドライバーは若手であればあるほど厳しいというのも分かって欲しい。

そして大前提としてそれがクラス違いや周回遅れであっても『その瞬間前を走ってる車に優先権がある』というモノも忘れてはいけないので、ピットロード侵入の為の急激な進路変更とも見られかねない今回のケースはその判断が難しいけど、あの瞬間確実に14号車は抜けれたけど(14号車とGT300が当たっていた可能性だってある)100号車よりもまだ前を走行していたので100号車がGT300の動きを読んでケアしてあげる必要がゼロではなかったもいえます。

(GT500がGT300を抜く際に接触や相手:GT300がスピンなどしてしまうとGT500のほうに重めのペナルティが出る事多いですよね、それのことです)

人の次は環境(すなわちコースの事)です。

コースが魔物と言われる要因はいくつかあるのですが、まずは今回のレースは環境としてSUGOな上に300km決勝(短距離)である点も大きな要因だったと思います。

短距離だと後方からじっくり硬めのタイヤで作戦の幅を持たせながら戦って、最終的にはレース特有の不確定要素を味方に上位でゴール!と言う戦略の成功率は低い、だから予選で柔らかいタイヤで前に出て、決勝も序盤は柔らかめのタイヤのまま短めのスティントで上位をキープ、残り周回数やその時の路面のラバーグリップ、その後の路温、燃料搭載量からの給油時間、ドライバー交代とタイヤ交換の時間、ピットアウトした時のトラフィックの無い場所に出たい、、、など色々な係数が混ざっての究極で最高なピットタイミングが求められます。

順位が中断以降でGT500との位置関係などやピット作業の遅れなどが合いまったら、1Lap 1分12秒前後のGT500だけでなく1分20秒切るくらいのペースのGT300でさえも(次にラップタイムが短い開催サーキットの岡国よりも両クラス共に5秒~8秒くらいは更にラップタイムが短い)致命的となる『周回遅れ』となってしまう可能性がある。

実際、今回のアクシデントで赤旗になり、レース再開後のGT500はトップと同一周回は最終的に3台にまで絞られてしまっていた(事実上の周回遅れも含む)ので、勝負権がその3台以外は赤旗のタイミングでほぼ消滅してしまったという事もありましたし、過去のレースでもSCのタイミングでのピットインなどでピットが狭いSUGOというもの加味して大混乱になった事ありました、ピットロードが全長/ラップタイムに対して相対的に長いというのも魔物と言われる一つ。

だから先に書いた『ドライバーの瞬間的な判断でPitを1Lap先送りにする』のは本当に難しい。

GT300のトップ車両が(たぶん)ガス欠で2位になって、結局は再車検でその車両が失格になってやっぱり優勝!みたいな事が起きるのも、スプリントの300kmレースだから燃料も攻めているからだろうし、赤旗によって計算が少し狂ったからかもしれないし、最終コーナーが縦横Gが強く掛かるコーナーだからガス欠症状が早く出てしまったのかもしれない、、、(やはり環境の部分が要因として考えられる、という事)です。

ピットロードの入口や白線に関しても、、、

今回のケースは逆に白線が無かった方がGT300の選手は14号車のあとに100号車も抜かせた後にもピットロードに進入できた可能性は高まったと想定します、ただ、白線が無いピットロード入口は通常のレースや走行ではやはり危険の確立が高くなる(例:ピットの指示で突然ピット進入する車両との交錯やチェッカーが見えて慌てて急減速してのピットインなどの可能性)のでその流れはないし、もっと白線を伸ばして最終コーナーまで、、、って考えると、特にSGTの決勝はライン外のマーブルが増えて行ってライン1本になっていくので『暗黙の常識』としてGT500は入口は待って、並走せずに登りになって出口が見えててGT300が孕みだしたら(コース左側に寄って行ったら)その車両の右側から(In側を抜けて立ち上がっていく)というのが一般的なので、白線の伸び方次第でピットインの車両がInベタしか選べなくなると、それはそれでマーブルだらけの外側をピットインするであろう車両と並走で走らないと行けなくなる可能性が高くなってナンセンスだし、サーキットの形状的に更にIN側にピットインルートを作ろう(岡国や筑波2000の様に)にも、カートコースや施設路、バイク用のシケインもあって難しいし、仮に出来ても、ピットロード侵入した車両が何らかの原因でコースに戻ってきたらIn側の視界が登りでもあるから悪いのに更に危ないし、車両トラブルでピットイン試みてる車両がピットロードの上り区間で専用ルートを塞ぐように停車でもしたら、一大事だし、、、やっぱり難しい!

元々SUGOはピットロード入口より出口に問題があって、2021年の改修以降、試行錯誤があったようですが、今の3コーナーの出口外側に出てくるのは色々なサーキットを走っている経験からしても世界的に危険なピットロード出口の1つな気がする。

またその際の改修でホームストレートが数メートル左にズレているのも違和感があって、最終を立ち上がってコース沿いに走行していると上り区間から平たんになった所でいつの間にかコースの中央部分を走行していしまっている感じになるのが今のSUGO、これは元々狭くて不評だったピットロードを広くする為の苦肉の策だと思うのですが、SGTのようにクラス違いのオーバーテイクが頻発するレースだと抜かれる側はストレートで意識的にコースの左が数メートルずれたら、自車もストレートの途中から左に一台分進路をずらしてその先の1コーナーのブレーキングでしっかりコース左から始められる様にしなければならないので何度走ってもなんかモヤモヤする感じがする。

短くて(全長もラップタイムも)、狭くて、アップダウンがあるから、総じてトリッキーであるのがSUGOの魔物たる所以、そしてこれは三大要素の3つめ『車両』の部分にも関連するけど『縁石まわり』も特異なんです。

SUGOの場合は3コーナー出口、シケインのコブ縁石、ハイポイントのIN側の高い縁石、レインボーの出口外側の縁石より先に外タイヤが行ってしまうと逆傾斜が強くてボディ下面を打ってしまう(茂木のいくつかのコーナー出口の外側縁石も同じ類だけどSUGOは更に縁石の先の舗装の傾斜が問題)、SP1個目と2個目のIn側とその間の外側のギザギザ縁石など、、、特に空力(ダウンフォース)で走るGT500や一部のGT300車両はSUGOの場合あまり縁石踏まない走り方していますよね。

元々縁石乗せない幅も今のスタンダードより狭くて上手に使い続けるのは至難の業、

予選でGT300のLFCが雨上がりで縁石周りがまだ乾ききってなかったかも?のタイミングでSP1の入口で若干ターンインが遅れたのに始まって(馬の背からSP1の侵入はコース右側がわずかに路面がくぼんでいて、切り遅れになり易い)外の縁石の先まで行ってしまって、ステアを左に切って戻ろうとしても路面が滑る路面だったからなのか?ギザギザ縁石に車高の低いからか?LFCが軽い亀の子状態になってしまったのか?グリップする部分まで右タイヤが戻って来れないうちに次のSP2が来てしまって挙動を乱してクラッシュというのもありましたが、あれも路面が濡れている時とか乾きかけのSUGOの難しさやSUGOの特徴的な縁石周りと車高を極限まで低くしたGTカーで走るSGTによっておきた事象(魔物でも何でもない)だと推測。

ダウンフォースで走るから姿勢変化を嫌って縁石を使わないのもあるけど、そもそも縁石の形状が車高レベルとのマッチングが良くないから、ともいえますね。

これは別の話題となっているレース後の上位入賞車の再車検問題にも関係してますが、タイヤの減りでも車高は変わるし、燃料搭載量でも変わる、しかも前後の上がり方や下がり方はそれぞれ違ったり、計測ポイント次第ではリアを上げるとフロントが自動的に下がってしまう事もあるので、ゴール後の状態から逆算してエンジニアは綿密な車高管理をしているはずです。

最低地上高が足りてないのは単純に攻めただけか?ゴール後のタイヤのマーブル拾うのが足りなかっただけか?拾ったのにタイヤ空気圧が想定より低くなってしまったからか?わかりませんが、スキッドボードの違反はちょっと難しい、、、

スキッドボードを傷つけてしまって違反になる可能性もあるので、縁石は触らないで、、、というのも考えられるけど、GT300の不用意な動きを避ける為とか接触によるコースオフなどで想定外に下面を縁石で打ってしまったりする可能性はSUGOのトリッキーな縁石では起きうるし、最終コーナーのように強大なダウンフォースと縦Gによって、ものすごい車高が瞬間的に低くなるようなコーナーがあるSUGOの場合はそれも加味して車高管理をする必要もあるでしょうから、スキッドボード問題は非常に悩ましいと言えます、スキッドボートの厚みとか取付穴の深さ規定はボード自体の数値だから、ゴール後にタイヤマーブルを拾った所で関係ないですからね。

予選の車載を見たけど、GT500の最終コーナーはあの速度域でノーブレーキ(アクセルコントロールのみに見えた)だから、相当速いレベルで、もし瞬間的に何か挙動を乱すことが起きたら、外側のランオフエリアなんて一瞬で横切ってしまうだろうな~と推測、、、スパのオールージュレベルで恐怖のコーナーだと言えます。

人、環境、そして車の部分へと話は移っていきます。

人はいくら安全に留意していてもあの瞬間的な不運な車両同士の位置関係では非常に心理的にも難しかっただろうし、環境的には確かに魔物ではなく科学的な根拠に基づいてSUGOだから起きる可能性が高まったというのは事実だと思う。

でも同様に狭くて短くて色々と起きやすい岡山はどうなのか?鈴鹿や富士なら起きないのか?オーポリや茂木では?なんて起きてみたいと分からないし、だからといってモノコックを強固にするみたいな『アクティブセーフティ(起きてしまった事の被害を最小限に留める対策』だけでは不十分で(今回もまた強固なモノコックである事は昨年のFSW戦、先日の鈴鹿戦に続いて証明は出来たけど)、未然に防ぐ為(パッシブセーフティの部分)にドライバーの安全意識の向上、サーキットなどの施設側の問題やスポーティングレギュレーションによる安全性の確保も大切、そして何よりも最後に残った『くるま』の部分も重要だと感じます。

一言でいうと、、、台数が多すぎて、車が速すぎる、、、が問題の根源と言えます。

昨年のFSWや今年の鈴鹿での重大事故はそういった最新の国際レーシングサーキット(とはいえ、鈴鹿はレイアウト的にはそれが魅力なのは事実だけど安全性には?マークがつくのはS耐のアクシデントでも証明されていると思う)でも起きうるのは何故かと言うと、速度が速くて速度域が違うクラスが混在していて、台数も多いし、ドライバーの技量も広いから、、、だと言えます。

もうFSWだから、鈴鹿だからSUGOのような事は起きないとは言えない事実があります。

大人の事情もあるだろうけどやはり車両の速度を制限する事と台数を減らす事とドライバーの技量で絞る事が3大命題。

車両は、特にSGTは車体もエンジンもタイヤもメーカーの技術の競争を許容している限り、絞っても絞ってどんどん速くなっていくのが宿命、台数を減らすのだってピットの数が限られている(コースが狭い岡国とSUGO)からと言って、そこだけでもより台数を絞るのは主催者側だって簡単ではないと思うけど、これは20年前と全体の台数分布は変わらないけどGT500が15台、GT300が25台の全体40台前後で推移しているので時代や経済状況で増えたり減ったりはあっても、今のSGTはエントリーしたくても出来ないくらいの人気(特に300クラス)と聞いているから絶対的な台数は最優先事項ではないのかもしれない、、

大先輩の竹内さんがいつだかのSNSで書いていたけど、GT500をGT3(多分550馬力くらい)にGT300をGT4(多分400馬力くらい)にする、というのは一理あると思っています。

いまのGT300(FIA-GT3)は実は500馬力以上あるし(って事はGT500は600-700馬力あってもおかしくない)

そもそもGT300って300馬力相当っていうのがルールのベースだったので、エンジンパワーも空力もタイヤの性能も10年、20年で大きく飛躍した証拠ですね。

ちょっとデータを紐解いてみましたが、、、

竹内選手とKUMHO太陽セリカで私が助っ人で参戦させてもらって優勝したSGT/ポッカ1000kmの時、夏とはいえGT300でPP獲得した竹内さんのタイムが2分7秒台、決勝のファステストは私の2分9秒台だったと思います。

同年で涼しい季節の別の鈴鹿戦でもGT300のPPは3-4秒台だったようです。

一方の当時のGT500は涼しい季節で1分52秒前後、夏で1分55秒台でGT300とGT500のトップ同士のタイム差は約10~12秒でした。

最近のGT500のタイムはやはり驚異的で先日の鈴鹿戦のPPは44秒台でGT300でさえも2分を切るのは難しくなく1分55秒台!クラス間のタイム差は当時とあまり変わらないけど絶対的なタイムはGT500でもGT300でも最大でやはり約8秒くらい速くなっていると言えます。

ザックリ簡単に言うと今のGT300のタイムが昔のGT500のタイムだったんだから昔のGT500のスピードに戻すためにGT3を使って、12秒もタイム差はないけど実際には約8秒位の違いのGT4車両をGT300にすればいいのでは?というのが竹内さんの見解も頷けます。

SGTが使うような開発による性能向上タイヤを使い分ければGT3とGT4のタイム差を今の約10-12秒差に広げる事も可能かもしれない、、、

ただ、、、問題は世界に誇るGTカーレースの最高峰に見せたいSGTがメーカーの参入を受け入れているのにもかかわらずカスタマーに販売しているGT3やGT4をベースに競争していてその魅力を保持できるのか?という問題がついてきます。

これは最近で言うとドイツDTMがメーカーの競争で人気を博したのにも関わらず、シャシー問題に揺れ、最終的にはGT3車両での競技としてしまった事が衰退の要因の一つになっていることでも明白、、、

安全を担保したいけど、凄いレースを続けたい(見ていたい)という想いの間で良い着地点を見出すのは非常に難しいし、これも竹内選手が言っていたように『選手寿命を延ばす為にも』ワンランク下げるのは有効と言いつつも(私47歳で一応アスリートの端くれですが、GT3だってもう結構体的には辛いですよ)、、、、なんですよね。

車体で抑えられないなら、GT3&GT4戦略は度合い的にやりすぎだとしても、出来たとしてもタイムとして約3秒~5秒程度のスピードを落とすのが許容範囲だとするなら、そこはそこで対策をしつつ、やはり台数を減らすとかドライバーの質を上げる(特にGT300:でも今でも十分に質が高いと思えるので難しいと思う)しかなく、参考までに世界選手権のWECはLMP1時代はSuper Formuraのラップタイムで走る車両とGT500のタイムで走るLMP2と開発タイヤのGT3で走るGTEでがいて、LMP1は多くて6台しかいなくて、LMP2とGTE(GTE Amは更に2-3秒GTEから遅いのはタイヤの性能差が一番の要因)が12-15台づつで全体でも40台は居なかったというクラス分布だったからタイムレベルとクラス別台数分布と全体台数のバランスが絶妙で世界のプロとアマが集うのも相まって比較的安全だったと言えるし、昨今のハイパーカーやLMdhになったWECのトップクラスはよりLMP2にタイムレベルが近くなって、車重とかそもそものプロトタイプかGTカーか?の違いはあれど今のGT500のほうがLMP2よりは確実に速く、LMDhに近いか?条件次第ではGT500のほうがラップタイムは速いという状況が起きている、、、

その位今のGT500はGTカーなのに速いというのが問題になっている訳で、、、せめてGT500はLMP2程度、GT300は今のGTEプロからGTEアマくらいのスピードレンジに抑制できて台数を抑える(コース上の密度を下げる)、環境側(コースとルール)、それからドライバーの質とで複合的により安全性を担保出来ないのでしょうか?

FSWのタイムで言ったら先日のWEC FSW戦でLMdhはPPが27秒台、LMP2が32秒台、GTEが38秒台、一方のSGTはGT500がほぼLMdh同等の27秒台でGT300が36秒台なので、絶対的なタイムのコントロールが難しいなら、GT500はFSWなら30秒を切るようだと危険ゾーンと認識し台数は3メーカー×4台(強制)の12台(今は15台)、GT300はGT500より10秒遅いくらいを目途にしてサーキットによって18~25台を上限とする事で絶対的なタイムとクラス間の差、コース上の総台数と台数分布を適正化する、、、ですよね。

自分に当てはめてみるとFIA-GT3車両でマカオGPに出場しだした2007-8年のマカオ市街地コースのラップタイムは2分24-26秒台で997カップカーが28-30秒だった、15年を経て今のGT3車両は2分14-16秒だから、やっぱり1Lapが長いとはいえ10秒速くなっている、本当に今のGT4で当時のGT3のタイムが出るのだろうと思います。

コースが魔物って部分がゼロではないけど、決してコースのサイズが年々狭くなっているのではなく(当たり前ですが)、車が速くなって相対的にコースが手狭になっていて、それがFSWや鈴鹿のような規模でも見過ごせないレベルになっている、、、という事です。

私は専門家ではないので、明確な対策は出ないのですが、色々と本当に難しいと思います。

でもドライバーは生身の人間でありアスリートですからやっぱり全ての事がレースの魅力だけでなく競技者やチームの安全が常にベースであるという事を逸脱しているのでは?と思われる事象はもう今後見たくない!というのが正直な気持ちです。

本当に重大な何かが起きてしまってからでは手遅れ、今ならまだ間に合うんですからね!!と言いたいです。
Posted at 2023/09/18 16:16:06 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2023年09月17日 イイね!

スポーツ走行の上手な活用法と高性能 (= 高価)なクルマほど知っておきたい事

スポーツ走行の上手な活用法と高性能 (= 高価)なクルマほど知っておきたい事9月になってまだ暑い日が続いてますが、FSWでは先日 FIA-WEC戦があったり、F-1も今週はシンガポール、そして来週は鈴鹿と『モータースポーツの秋』がやってきています。

FSWは来週末と10月頭ににフジチャン戦があるので、参戦予定の車両が徐々に練習走行としてスポーツ走行を走る機会も増えていて、でもスポーツ走行自体は多いとは言えないから『スポーツ走行が多めに設定されている日』に集中する = 混む傾向が強くなっています。

2.00~2.10の間で走れる車両はS枠でもNS枠でも走れる『黄金ゾーン車両』の場合、自分より速い車両に抜かれながら走るか?自分が抜きながら走るか?その日のSとNS枠で走っている車両の車種や台数でS枠にするかNS枠にするか選べるのがメリット。

私の経験上
S枠は速いクルマだから比較的上手な方が多いから走り易いけど自車がトップスピードではなくコーナーでタイムを稼ぐクルマだと周りからは嫌がられる傾向が多く、たまに見かけるトップスピードは速いけど慣れてなくてテクニカルセクションは引っ掛かってしまう車両は仮にそこで抜いてもストレート区間でまた抜かれてしまう、、、というリズムが掴み辛い所に入ってしまうかも?

NS枠は比較的、慣れてない方が多く、たまに車格的にはS枠なのに、慣らし運転だったり、タイムはまだまだ出ないからとNS枠を走る方と遭遇すると、自分が想定しているラインやブレーキポイントではない走り方をしていて、近くを走るのが怖いって時もある、、、

凡その雰囲気としてその車両を上手な人、プロ級の人が乗ったタイムの5秒以内であればその自分のタイムで嵌る枠を走っても大きな走り辛さを感じる事も周りに与える事もないけど、それ以上だったり、例えば8秒以上タイム差があると、自分のタイムに当て嵌めて走っている枠でも他の車両とのタイミングが取り辛かったり、相手も近くを走るのが怖いな~という印象を与えてしまう事が多い気がします。

ゴルフも120切れないくらいのグループだと後ろの組が渋滞するでしょ?

だからスポーツ走行の日程だけでなくそのサーキットで開催されるレースも勘案して、このWEEKは混みそうとか、あとは天気予報を数日前から見ておいて週末のスポ走でも近くにレースWEEKがなければ予報が悪いと意外と半日しかないような日は”特日”として空いている週末のスポーツ走行という事もあり得る、、、

VITAとか86などのローパワー系の車両は30分のセッションをとにかく最初から最後まで走り続ける(走り続けられる車両という事)傾向が強いので、それらの車両が多い枠はセッションの中盤以降でもコース上の台数が減らないけど、走行している車両の傾向次第では中盤以降のコース走行台数が減る傾向の時も多いので(比較的S枠はそれが多い)、走り方を工夫して空いている時間帯に走行するようにするのも効率がいいと思います。

混んでいる状況になればなるほど、プロはその中でもクリアを取ってロスを最小限に走れるけど、慣れてない人ほど、クリアを探す技術も周りにクルマが居る時に影響されない技術も低いのは仕方ないので、空いている日、空いている環境を探して走るのがベター、、、だから30分7000円で60台走行している枠を『走り辛い、怖い、危ない!』って言いながら14000円かけて練習になっているのかどうか?わからない走行ではなく、30分×2本で60000円(コストは4倍以上だけどピットが使える)だけど15台以下(コース上は1/4)で、慣れている人多くて『走り易い、安全、Pitも付いてる!』という環境、効果効率を重視できる人は10/19(木)のワンスマ McLaren Free Run走行会(McLarenでなくても応相談、スリックタイヤ装着車も可)、もしくは台数上限25台(MAXスポーツ走行の約40%だけど、参加費は1.8倍の25000円)というワンスマ走行会で走るのが良いと思います。(これはPR 笑)

10/19 McLaren Free Run(マクラーレンでなくても応相談です、スリックタイヤ装着車も可)は >>> こちら

同日開催のワンスマ走行会 >>> こちら

速いクルマ、慣れている人ほどその方がコスパ高い、、、
速くないクルマ、慣れてない人ほどその方が安心して集中して走れる、、、
、、、です。

個人的にはスポーツ走行にも先着15台のWeb予約事前決済型の『プレミアムNS/S枠』みたいなものを作って貰って1日に朝と午後に1本づつだけでもそれがあれば、混んでいる一般枠と空いているプレミアム枠で走り方の使い分けが出来る

FSW Rコースは平日1時間が73万だから60台まで走れるので12000円/1台、だからスポーツ走行30分の値段(7000円は割高だけど空いている可能性が高い)が決まっていて、土日祭日になるとそれが95万になるから単純に計算して16000円/1台、だから30分の値段(単純計算だと30分8000円だから実際の7500円は若干割安だけど混んでいる可能性が高い)は『リーズナブル:安いという意味ではなく値段には理由がある、というのが理解できます。

総じて言えるのは、、、
スポーツ走行の場合は『ちょっとラップタイムの割(1分50秒切るか切らないか?)に対してトップスピードは遅くてテクニカル区間が速い、そして上手い人が多いインタープロト車両や、傾向特性は同じでもラップタイプが10秒くらいそこから遅いVIT車両が沢山走っている日、それから(それに加えて)ストレートも速いPORSCHEカップカーやFerrariチャレンジだけど、比較的慣れてない人がDriveしている事も多い、、、この辺が混ざってきて、そこにロードカーが居たり、300km出ちゃうけど慣れてないから1コーナーは250mより手前でアクセル緩めてしまう人も居たり、レースに出る為の練習の人、初めて走る人、経験はあるけどロードカーでレースに出る為に走っている訳じゃない人などが『ごった煮』になると、ピットやワンスマラウンジ内のモニターでコースカメラを追っていても冷や冷やする事が多いって訳です。

ここからは視点を変えて、、、ここからは『パワーのある車を舐めてはいけない』というお話をしたいと思います。

サーキットを走ってみたい!という方には2通りあって、良く下調べをして広場トレーニングやシェアリングなどから始めて徐々にレーシングコースに行く優等生タイプと

昔はそれが普通だったんだけど、結構な高性能車両を買ったのをきっかけに知り合いから誘われた、、、とかでいきなりサーキットデビューを果たす『不良タイプ』(笑)

実は不良タイプの中にも2通りあって、あ!これは危ないからちゃんと練習する機会を設けないと、、、と気づくタイプと、まあ何とかんとか出来るし楽しいからそのまま行っちゃえタイプ、、、

不良”前者”タイプは広場トレーニングとか参加してみると『これは最初に必要だった!これが出来るようになってもレーシングコースは気を付けよう』ってなるので意外と大丈夫なんですが、危ないのは『生粋の不良 = 不良”後者”』の方々です。

高性能車両って大体2000万円以上するじゃないですか、FSWなら吊るしで2分切って、ちょっと弄ると1分55秒切るか?って感じだったり、吊るしで1分50秒近く、もしくは切ってしまうような車は”超高性能&超高級車”なハズ。

そういう高価な車ほどコーナー出口の内側(広いFSW Rコースでも比較的出口の内側は狭い)で、特にAコーナー、100R、300Rが鬼門、13コーナーやGRスープラ、最終の様にアップダウンやコーナーの入口と出口のRが違ってトリッキーなコーナーも速度域は低めでも出口イン巻は多い、、、

そこで一発壁に当たる様なクラッシュをするとすぐに500万、1000万の修理費は当たり前で、ディーラーメンテの車両だと修理するとしてもパーツが届く、治すなど保険も絡んでくるとより時間が掛かって、1年以上手元にサーキット走れるクルマが無い、、、って事になるのも良くある。

そうすると皆さん何するか?というと、サーキットを離れてしまうか?もう少し練習台になる易しいクルマで練習しておこう!というパターンが多く、そこで86やロードスター系など本気の練習用に行くパターンと、そうは言ってもパワーや見た目も気にしたい!という事でケイマン&ボクスター系に行くパターンに分かれますね。

そういう意味ではサーキットを始めるタイミングだろうと、痛い目にあってしまったタイミングでも、比較的上手くRコースを走れている方のプラスαという意味でも『壊さない為、安全の為』に”広場トレーニングは絶対”と言えます。

練習用マシンという意味では、上記の86、ロド、ボクスター、ケイマンは鉄板。
86やロドならレースもあるから、走ってみてこれはこれで楽しい!ってなって競技志向に移っていく方もチラホラ。

ボクスターやケイマンに行く系の方は、ドライビングを今まで以上に精度高く磨き、車両も少し弄ったりする楽しさやセットアップによる違いを体感したり、その効果を活かしたドライビングに修正したりするのもトレーニングとしていく方も多く、上手くなって元の車両も治ってきた位にはスキルだけでなく考え方も変わっていて、せっかく治ってきたマシンだから腕を磨いた成果は試してみたいけど、また何かあったら色々と大変だから、もっといい方法はないかな~?と考えるのが自然で、そういう方々に向いていると思って用意しているのがAMG(FIA-GT4)車両のレンタルサービスなんです。

ワンスマが運営する Driving Academy TVでも『981ボクスターS@FSW 3秒速くなるまでの取り組みを解説』がいまの最新映像です。

>>> こちら

タイヤをハイグリップに交換、次に脚を変えたらタイムは改善したもののオーバーステア傾向が強くなり、対処しようとセッティングを変えたら逆効果、ならばとセッティングを戻してホイールとタイヤをサイズアップ…という流れ。

最初が6月、そしてセッティングが仕上がったのは8月で、中古タイヤにも関わらず3秒改善なので、冬に新品タイヤを使えば当初の5秒アップぐらいの改善?

そういった一見回り道のように見えても『急がば回れ』がサーキットでは正解の場合も多いって事です。

前編のスポーツ走行の所でも書きましたが、、、
高性能車両ほどプロが乗ったタイムとの差は広がり易く、やはり1分45秒で走れる車両を1分55秒くらいで走っている状態ってタイヤも車も(特に空力)設計上狙った暖まりや動きになってないから、本来の動きではなくかえってフラフラする事も多いです、FSW Rコースで言ったら300Rが全開でいけない車やドライバーは『警戒レベル』を上げておく必要があって、2分切るか切らないかくらい迄の車両なら300Rは”曲がっている直線”ですからね。

私が知っている中だけでも上記の警戒レベル上昇すべきケースで残念ながら何かが起きてしまった方は10人近く居ます。

走らせる環境づくりは非常に重要なので、高価な車両に乗っているんだから変な所は”ケチってはいけない”と思うし、何事も高い車を安全に走らせようとするとコストの面も、時として色々な事が無駄になることもあるけど無理しないで控えておく、止めておく、、、そういったいい意味での”心のリミッター”をコントロールできるかどうか?が重要。

AMG GT4のレンタルサービスも色々な経験をした人は、高性能車両をいい状態で走らせようとするとどれだけのリスク、どれだけのコストが掛かって、どれだけドライバーがちゃんとしてないといけないか?も理解できるのでプランの内容や料金もリーズナブルである事が分かってくれると思います。

リーズナブルって安いって意味ではなく、理由がしっかりしていて妥当、コストパフォーマンスが良い、という意味ですからね。

サーキット走行のレンタカーは最近は充実していますね。
ワンスマが協業をさせて頂いているHC シェアリングさんも利用者、会員がどんどん増えて行っている様子ですし、ワンスマでも活用される方が増えています。

ワンスマでもGT4レースカーのレンタルプランを始めていますが、HCシェアリングさんとはまた違うゾーンのレンタカー運用だと思っています。

街のレンタカーだってKカーやコンパクトカーを1日借りるのとサイズが大きかったり高性能な車を1日借りるのでは2-4倍の価格差がありますが、サーキット走行をするレンタカーも同様、もしくはもっと差があるのは当然。

5倍の車両価格、3倍のメンテに掛かる手間や消耗品のコスト(日数や人工も含む)、2倍の走らせるのに必要な人数、3倍の保険料、、、だとしたら1日に2本走行するコストが(1年に掛かるコストが86を年間40日稼働させたのとGT4を年間20日稼働させたのでは4倍、同じ日数稼働にしたら6倍くらい全体コスト)
が変わるのは当然なので、86だったら6万円(GT4の際に付帯するドラサポサービスetc入れると10万前後)のものがGT4車両になったら60万円になるのは算数が出来る人なら当然理解できるはずです。

サーキットレンタカーは安く借りれるから高級な車両でも気軽に安価で借りれる、、、という考え方は非常に危険な面があって、何かあったらその車両を買い取るなり代わりの車両を提供できる位の覚悟や想定はあるけど、手間や初期費用を考えたら1回1回のコスト抑えて、何もないように無事スキルアップ、はたまた目指すべき方向を見定めておいて、次の本当にやりたい事の為に時間とコストを使える環境を整えておく、、、という考え方が正しいレンタカーの活用法なのだと思います。

因みにカップカーやチャレンジ車両などのワンメーク車両は、速さ的にはもっと速いけど、もう少し車体価格やパーツ値段、エンジンやギアボックス等の使用できるマイレージなどが特殊なのでレンタルしようとするとGT4レベルよりもっと高価になり易いし、GT3車両だって同じ側面があったり、Driving難易度も高くなっていくので、そういう意味でFIA-GT4とかBMW M2CSくらいが色々な意味で”丁度良い”って言えるのだと思います。

それがワンスマがレースカーレンタルサービスとしてGT4車両をチョイスしている理由の一つです。



と、まあ
色々と走る環境面と上手になる方法面とでお話してきましたが、自分の胸に手を当てて自問自答してみたり、今後の方向性に悩んでいる方の参考になれば、でした。
Posted at 2023/09/17 13:45:24 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2023年09月08日 イイね!

鈴鹿CCMCでの5台同乗ドラサポの流れ詳細

鈴鹿CCMCでの5台同乗ドラサポの流れ詳細ワンスマでは年間10回ほど遠距離だけど世界の鈴鹿に行くのですが、CCMC走行会やRush Cupでの同乗ドラサポやレース帯同サポートが主で、個人様のドラサポなどで行くのもたまにあるって感じですね。

昨日はF-1開催間近のSUZUKAでCCMC走行会での同乗ドラサポを実施してきました。

9名のドラサポ参加者の中で井上選手と分担し、私が担当する方々は5台、走行直前に雨が降ってきてしまってWet走行スタートになってしまったものの、雨はすぐにやみ、どんどん乾いていって最後はほぼ完全ドライで走行ができるという流れでした。

同乗ドラサポは走行する順番も色々と勘案して決めていて、今日はその流れを振り返る事でどんな事を考えてどんなスキルアップになっているのか?をご紹介したいと思います。

同乗トップバッターは992GT3にお乗りのT様
今年の2月に納車された992GT3で鈴鹿でのタイムアップを狙っていて、先の7月のCCMCの際には井上イントラが2分23秒位、ご本人も自己ベスト更新で26秒台だったので、自己ベスト更に更新!と行きたい所でしたがWetになってしまって逆に純正装着のPirreli CorsaタイヤはDry性能は高いけどWetはちょっと心配なので、慣熟走行から澤はDriveし、Wet路面の確認とご自身の中高速コーナーで止めすぎてしまう傾向の解決方法などを隊列走行の中で安全にできる範囲でお見せしつつ、慣熟終了後のフリー走行スタートも引き続いて同乗走行に流れます。

計測1Lapで37秒台(Dryの17-18秒落ちくらい想定)なので、Wet性能が良くないPorsche GT3系だと今の少な目のWetでもDryタイムの15-20秒落ちだからその位だろうな~というタイム。

既にライン上は乾きだしている所もあるから走行会の時間内に乾くだろうと想定しつつ、でもレースではなくWetからDryへの移行はラインを外した時等危ないから最後の30分までは無理せずに、、、と伝えて降車。

コース前半は乾くの早くて2コーナーもWetラインからDryラインへ移行して良さそう、縁石ももう少ししたら使って良さそうな雰囲気をちょっと触ってみて確認。

S3から逆バンクの所は比較的濡れている部分が残っていて、ダンロップ先の路面舗装が変わる所から先はフルWetの時はグリップが高いけど、WetからDryになると意外と乾くのが遅くてデグナーまで左に旋回しながらのフル加速区間はライン1本しかなく、まだ湿っていて注意が必要、あとはへアピン前の110Rも注意、ヘアピンはまだインに着かない方がいい感じ、松ちゃんもライン1本、スプーンも2個目は相変わらずINは濡れている、130Rからシケインは乾くの早いけどシケインぬけてピットINする付近は注意、、、そんな状況で、Wet性能の高いラジアルタイヤならDryの10秒落ちくらいではもう走れそうな状況でした。

続いて M2CSのH様。
F-1GPのサポートレースで参戦予定なのでその前の最後の練習走行で、8月のCCMCの際にも私が同乗をしたけど、その時は程度の良い中古タイヤで慣熟走行には敢えて出ず、冷えたタイヤでアウトラップ、そして計測という実践的な流れを同乗で感じて頂き、タイムは21秒台、30度以上の高温では程度の良い中古とは言え、恐らく9月末のF-1開催の時より1秒以上は違うだろう、、、と。

だから想定タイムは単独走行で1秒、季節で1秒として19秒台を基本にそこから新品タイヤになる事やF-1のラバーグリップになる事を考えるとプロクラスのトップは18秒台は確実と推測、HIGHジェントルマンは20秒を切るのを目標に、H様の最初の目標は予選シミュ(新品装着)で20秒台でしょうね、、、と目標設定。

今回の同乗はWetからDryになる時のWetタイヤで走らざるを得ない状況での走らせ方、実際のタイムはストップ車両で赤旗が出てしまったので更にその間に路面がDry化して28秒台のタイム(つまりフルDryから7-8秒落ち)だったので、もうWetタイヤではタイヤがブローしてしまう領域、いまレースをするなら確実に最初は気を付けつつのDryですよ、、、という路面の変わり目の話、レースではBMWミニも同時に走行するので今回のCCMCの中でもスローカーの処理の仕方などもお見せしました(実際、慣れてない35GT-Rの方を抜こうと慣れているけどパワーのないNDの方が抜きあぐんでいる場面に遭遇した、絶好のケーススタディーの時間もありました)。

その後、ご本人はDryタイヤに交換して最初は26秒台くらいからスタートして最終的には22秒台までほぼドライで走れていました、データを見ても私の21秒台で同乗した前回と比較してほぼ21秒で走れる要素が揃っていて、区間的に行き過ぎている部分を指摘、CCMCとCCMCの間に一度ワンスマ広場トレーニングに参加されて『M2CSの喜ぶ走らせ方と速い速度で曲がるのではなく短い時間で曲げるを意識』という新テーマをインストールしてもらっての今回の走行は非常に有意義だったと思われます。

Driving側の改善点(とあるコーナー区間のみ)に新品タイヤにした時にいつもの悪い癖が出ないメンタルでの走行が出来れば目標設定した20秒台は既に難しくないと思われ、レースWeekが非常に楽しみです。

続いて、来月のRush Cupに出場される996GT3にお乗りのK様。
先月のFuji-1GPでも降雨の関係で満足に走行が出来ないうっ憤があるのも知っていたので、まずはほぼDryになってきた路面でこの車両で過去に同乗走行した際のベストタイム(2022年3月)A052で20秒台をベースに今回装着のDL Z3タイヤになった分と季節(約3秒)、それから今日の路面の分(完全Dryまであと1-2秒って感じ)だから25秒くらいを目標に、いくぞ~!と思ったら、、、3速が抜けるトラブルが発生、まずは3速シフトノブを抑えてもダメな事、3速以外2速と4速、5速は使える事を確認、過去にもこの車両は同様のトラブルがあったので再発だと想定し、頭を切り替えて3速無しでも工夫して走る、、、同乗に変更。

1コーナーは5→4、2コーナーは3にしたいけど4のまま、そのままS字、DL、デグナーまで4(アクセルON-OFFだけでずっと行けるから、これはこれで速くはないけど楽で意外と中回転トルクがある車両なので走れる)、デグナー1は流石に4のままだときついけど2に落とすのは回転とタイミングとクラッチワーク気を付けないと難しいので工夫、ヘアピンまではまた2→4(3とばして)、ヘアピンもまた4→2、松ちゃん2→4→5、スプーンは5→4(スプーン2も2コーナーと同じ速度域だから4で上手く走る)、裏ストレート4→5、130R 5→4、シケインまで4のままでシケイン4→2(気を付けて)、、、そんな具合で意外と29秒台と悪くないタイム。(きっと完全Dryならこれでも27-28秒で走れるので完調状態の3-4秒落ちって感じと推測)

Rush Cupの決勝でもし再発したら、こうするしかないのでこれも練習で!という話でしたが(笑)、再発のないようにまずは整備の段取りをK様しておられました。(Fuji-1GPと、今回で厄払いが済んで次のRushでうっ憤晴らしましょう!)

御自身でもRUSH CUPに向けてコンスタントに30秒を切って走行するリズムを掴みたかったと思うし、そういう状態で走っていると意外と自己ベスト(28-9秒だったと記憶)に近かったり更新している時もあったりするもので、、、残念ではありました。。。

続いて、981ボクスターSのN様は実は初SUZUKA !!

初めて鈴鹿を走る経験は最初で最後だから貴重です、でもWetでの走行はホームのFSWでもほとんどなく、慣熟走行から自身でシミュレーターやDriving Academy TVを駆使して予習をされてきたこととリアルで起きる事の差を確認しながら少しづつ埋めて行こう、、、という話をしてましたがWetの鈴鹿は慣れてない方には恐怖でしかないし、Dryの鈴鹿は加速しながら旋回もしていくので、ご本人曰く『MclarenロードカーでFSWの100Rとか300Rを走る感覚に近くて体が持ってかれて怖い』とのこと(確かに、鈴鹿ってそうなんですよね)。

Wetから始まったので逆に安全にスタート出来たのかもしれないけど、Wetの感覚が体に残ってしまっていてなかなかグリップは感じているのに恐怖心もプラスされてペースが上がらない、、、という中での同乗スタートになりました。

最初に自分で走って貰ってそれから同乗のほうが、知らないサーキットでいきなり同乗は返って危険と判断してのこの同乗の順番。

路面はほぼDryだったので、FSWで57秒位で走れる車両だから鈴鹿なら27-28秒くらいだと思います、FSWと同じレベルで走れれば30秒を切るか切らないか?が基準だと想定してますが、FSWよりも攻められないのが鈴鹿だから、最初の鈴鹿はまず35秒を切る所から、、、もしそれ以上行けたらボーナスですよ!無理して今回だけで鈴鹿攻略を完結させようとしたら危ないから2-3回(シミュとリアルを行ったり来たりしながら)ですよ!と設定(かなり慎重に進めています 笑)

私は同乗でまずはお手本的に綺麗に鈴鹿の走り方の流れを8-9割で走行して体感いただく、、、という感じでの30秒台でした。
(ほら、やっぱりキッチリ攻めればこの季節でも30秒は切るので、季節が良く成ればこの車両でも27-28秒でしょうね)

同乗を経て、ご自身もやっと体がDryの鈴鹿に切り替わったようで、同乗後は第一目標だった35秒の雰囲気で走行できているのがデータ解析で分かりました。
(引っ掛かってしまったり、近くに他車が居る時にFSW以上に上手く走れない、、、と言う事も体感されている様で良い経験だと思います)

見事な”SUZUKA筆おろし”の1日だったのでは?

最後、5名目はいつも同乗は車酔いをしてしまう、という718ケイマンGT4RSのH様(だからいつも大体同乗は最後)(笑)

今回はRUSH CUPに向けて新サイズが展開されて718ケイマンGT4RS用もあるので新採用となったAD09での走行になりました。

ほぼDryとはいえ、まだ雨上がりの路面だし、涼しいとはいえ30度近い鈴鹿なのでタイムは恐らく22-23秒くらいでは?と思いつつ同乗スタートしましたが、アウトラップからすこぶる雰囲気が良い、、、クリアが取れる様に調整して同乗計測へ、、、GT3RSと同じエンジンながら車両はGT3RSよりコンパクトで脚もGT3RSよりは動いてくれるので姿勢変化が分かりやすく、ダウンフォースも十分あるので車格とパワーとグリップと空力のトータルバランスがパッケージングとして凄く良い所なんですよねGT4RSって、、、だからGT3系よりももしかしたらプロが出すタイムに近づけていきやすいのでは?とも思う。

実際、今回の同乗のタイムは予想以上の20秒台!
季節と路面コンディション、同乗である事を考えたら、、、FSWだと991GT3RSや992GT3と比較すると『GT4RSはGT3と同等かそれ以上かも?』と囁かれているけど、実際は1-2秒の差はあると思っているが、鈴鹿にきたらもしかしたらその差は少なくなるな~と予想しています。

今の鈴鹿では991GT3RSや992GT3は20秒は切って18-19秒だと思うので、AD09のような超高性能ではないラジアルスポーツタイヤでも季節が良く成れば20秒を切る可能性を感じさせる良い同乗が出来たと思います。

御自身も同乗後にこの車両のベストタイムを更新されて22秒台、データを見ても今までのH様の傾向や問題点をしっかり攻略されているのが分かりました。
(Rush Cupに向けて好材料です!)

そんなこんなで赤旗が3回発生してWetからスタートもあって、5台目の同乗が終わったらもう残り走行20分位、、、それでも最初に比較的Wet路面度が高かった時の同乗を実施した992GT3のT様やM2CSのH様は再度『おかわり同乗を』と思ったのですが、M2CSも992GT3の方もガス欠近し、、、という事で断念(苦笑)

もう1台、718ケイマンGT4RSのF様は井上インストラクターが担当して同乗走行で同じく20秒台だったので、タイヤが純正装着のMichelin Cup2とAdvan AD09でどう違うんだろうね、前後のダウンフォースバランス設定が2台は違ったみたいで、それぞれの走行データを比較して『こうなのかな?ああなのかな?』と帰路のハイエースの中での話題はちょっとマニアック、お互いの担当した参加者さんのタイム、データ解析の結果などを共有しながら無事帰ってきた、、、という1日でした。
Posted at 2023/09/08 11:05:24 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
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