
今回はFerrari Challenge Asia Pacificのコーチングでセパンに来ています。
実に今年10回目の海外出張(例年と同等のペースですが)。
3月の鈴鹿戦はSarun氏がスポット参戦したので”ですけ”選手と2名の対応
4月のアブダビは”ですけ”選手専属。
6月の上海はアブダビの際に声を掛けられたEricさんと初ジョイントでLe Mansの合間を縫って。
そして今回も引き続きEricさん対応なのですが
9月のF1シンガポールのサポートと10月のFSW戦はEricさんは既に確定しているコーチが居る。
私は他のワンスマ業務をしようと思っていたのですがここへ来て急遽これまた初めての中国人Drから打診。
結局シンガポールもFSW戦も彼のコーチを担当する事に。
今年はかなり”渡り鳥”状態ですがこれはこれでいい経験です。
今週は来年2017年のレースに向けてもいくつかのチーム首脳がLe Mansのあとにコンタクトを取ってきて、こちらで面会をしています。
既にレースDrとしてもコーチとしても2017年に向けて動きがあるのでしょうかね?
皆、良いDriverとコーチを年間で確保したいという思惑は一緒なんでしょう。
Le Mansを終えてからというもの、日本ではワンスマ関連の皆さんや一部のレース関係者からはお声がけを頂いて嬉しいのですがそれ以外は現状何も変化は感じない(笑)
でも海外ではLe Mansに初出場してしっかり結果を残して帰ってきた澤って皆一目置いてくれている感じで仕事が今まで以上に順調な気がします。
これが海外レースに対しての日本の認識としてはスタンダードなんでしょうが、やっぱり体感でだいぶ違う気がします。
国内で実感するのはまだまだこれからなのかもしれませんけどね。
Ericさんは新舗装となったセパンで今週は非常に好調なので、私は限られたシンプルな攻略ポイントを端的に伝えることに留意して今週は進めています。
良いときに色々と沢山付け加えて混乱しては逆効果ですからね。
このままいい流れで明日からの予選+決勝も進んでくれる事を祈ってます。
それにしてもプロとアマの差の基準が明確にタイムシートに出てますね。
プロもしくは”プロアマ”はトップから2秒以内(ピレリクラス)。
77号車のSteveさんは常にプロの0.5秒以内。
Sarunさんが参加してもやはりこの中に居る感じ。
多分私が参加するとこのPractice2で新品タイヤで走ると9秒後半~10秒前半を想定。
そこから4秒内レベルだと”ハイアマチュア”カテゴリー(ピレリアマクラス)でEricさんや”ですけ”選手はこの中。
4秒以内で走れると”アマチュア”(シェルクラス)の中でもトップ3に入れる
4秒以上だとシェルクラスでも今のフェラチャレはレベルが高くなっていて5秒以内ではクラスTOP7以内がやっと。
5秒以上離されるとシェルクラスでも中段になってしまって最後尾はトップから10-12秒落ち、全体で27台居ます。
アジアで最もレベルが高いと言われるPCCAにも今のフェラチャレはアマチュアDrのレベルが近づいてきているけど後方は走るのがやっとでまだミラーを見る余裕も無いので一緒に走っていても細心の注意が必要なレベル。
これはレーシングカーで無くても一緒で例えばFSWで2分でプロが走らせるクルマがあれば上記と一緒で2分1~2秒位なら、こちらもだいぶ本気で走らなければならないレベル、ドラサポ実施しても細かい話になってしまう感じ。
4秒位で走れるとドラサポでどこが問題や不得意かデータや車載でも良く分かるレベル、ゴルフで100切る感じ、2秒切ったらシングルプレーヤーみたいなもの。
広場トレでやってきた基本操作と限界領域の体感をコースで如何に実践するかが大切なゾーン。
逆に5秒以上プロが乗ったタイムと差がある場合
まだ基本操作がしっかり出来てない、どんな操作が正しいか知らない、操作にバラツキがある、車の挙動を感じとって修正やコントロールが出来てない、コースを攻略出来てない・・・というレベル。
ゴルフで言うと自分の道具を使ってなくても、グローブや靴を忘れていつもと違うのを使ってしまっても、特にスコアにはプラスにもマイナスにも影響しないというレベル。
ワンスまで言えばシミュトレやThe学やDVDや広場トレを包括的に活用して頭の中でしっかり良い走りがイメージ出来るように、また最低限の知識を知っておいたほうが良いレベルでもある。
道具の差やセットアップの差がしっかりタイムに出るのは最低でも4秒以内、出来たら2秒以内のレベルが望ましい。
レースに出るならやっぱり4~5秒以内が自分も周りも含めて安全面を考慮しても望ましいですよね!
・・・てな具合です。
是非今の自分のレベルを自己診断する際にも参考にしてみてください~~!
(因みにカートの場合は全て1/2の感じで考えると丁度イイはずです)
ではまた。
Posted at 2016/08/05 19:03:10 | |
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