
昨日までのシンガポール/マリナベイサーキットでは週末を通して段々路面が良くなっていく市街地コースの攻め方、特にコースのどこを走るか?という幅の使い方の部分が大切でした。
ワンスマでも良く言う”点と点を線で結んでしまう”Drivingはあの市街地コースは実は直線を繋いだようなコースレイアウトに見えてずっとスラローム走行をしているようなコースなのですぐに限界が来てしまう。
コーチングの技術としてもミスをしてしまった時の代償が大きい市街地コースでは"Step By Step”をより大切にする必要があります。
そこで重要なのが『走りをより戦略的にすると言う事』。
昨晩の便に飛び乗り今朝羽田についた私は筑波へ直行し今日はプロアイズ走行会の中での同乗ドラサポ。
都合がいいのか悪いのか?今日はWET路面だったのでより戦略的に走る必要がありました。
アウトラップで確認すること
計測1LAP目はクリアを取る為にペースをあげずに空いている所に入ってからペースを上げるか否か?
アタック1LAP目は想定している雰囲気の70~80%で走ってタイムを確認。
アタック2LAP目は1LAP目に起きた事象を加味してアップデート、ミスった所を修正して90%以上で走行。
この時のタイム差やそれ以外の走っている時に気づいた事を覚えておく。
雨の走らせ方(特にライン取り)を試してもしクリアで1LAP走れなかったら走れなかった部分だけもう一度TRY。
こうしてクリアを探す為のスロー走行を含む合計9LAP(Out-In含む)、アタック計測4LAP(うち1Lapはヘアピン2迄でその先は引っかかる)でやった事、それによって起きた事をデータでチェックをする。
そうすると・・・
あ、T1は外目がコンマ〇秒速そう、ヘア1とヘア2は通常ラインが良いか外でも変わらなそう(バンクの影響か?)、ダンロップから80Rのラインは80R重視が速いのね、アタック1LAP目が一番セクターが良いからタイヤの空気圧もスタート時から悪くないのね、最終はリスクが高いから”安牌”(アンパイ)で言って旋回速度重視と少し飛び込み系にした時とではコンマ〇秒違うのね、アタック計測1LAP目のヘア2の出口での失敗はコンマ〇秒のロスなのね。
バンクからフラットに路面が変わる部分は気を付けないといけないね・・・などなど
分かること、気づくことが多いのです。
これらを加味して2本目を走る人と、1本目引っかかりながら追い越しながら走りの精度も定まらず、何が良くて何が悪いのかわからないまま怖い思いをしながら2本走って帰る人では『走りのアップデート成果』が全く違うハズ。
特にレース形式競技をしている方はスポーツ走行や走行会のような環境で沢山走ってタイムがやっと出るのでは不十分なので、こうして限られた条件の中で自分のパフォーマンスをリスクを最小限に上げていくという”頭の良さ”が凄く左右しますね。
ワンスマドラポは速く走らせる方法だけでなく、雨なら雨でこうした走らせ方の効率化も意識して進めていく事もあります。
Posted at 2016/09/19 14:02:21 | |
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