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澤 圭太のブログ一覧

2020年09月08日 イイね!

S耐久FSW24hを終えて【舞台裏や考察をします】

S耐久FSW24hを終えて【舞台裏や考察をします】FSW 24hレース無事に終了しました。
ワンスマYoutubeやJ-Sports、FacebookやTwitterを通じて応援して下さった皆さん、ありがとうございました。

NOPROチームはST-5デミオがクラス優勝(お見事っ!!)
我がST-2アクセラチームは苦戦してクラス5位完走がやっとでした。

1日休息日を頂いて、今振り返っての考察をしたいと思います。

まずST-2は話題のGRヤリスと4駆(ランエボとインプレッサ)を燃費に勝るクリーンディーゼルのアクセラ(FF)でピットの回数で勝負!!という構図、これはヤリスが加わっても昨年と変わらなかったと思います。

想定外だったのはやはり天候で、スタートして約3時間半の18:30~結局延長に延長を重ね22:30までレースは4時間(24時間レースの約1/6)が赤旗で中断(雨量が増え走行が危険と判断されたため)でした。

これで燃費勝負のアクセラは勝負権をほぼなくしました。
雨自体が不確定要素は増えるけど、マシンへの負担は減ります(縁石も乗せなくなるし、ブレーキやタイヤは作動温域を外すと機能しなくなるという側面もあるけど、駆動系やエンジンにとっては非常に楽)、これも4駆勢がライバルのST-2にとっては長時間をドライで走ってくれることで成立する逆転の構図でしたから不利に働きました。

逆に我々のアクセラ号は4速から3速へのシフトダウンが入らないトラブルが日付が変わってからの私の2回目のスティントで始まっていて、wetで3速に落として走りたいAコーナーやヘアピンの走らせ方をSCランから始まったStintの中の色々と試行錯誤して車両への負担増加とタイムの落ち込みを極力落とさない融合点を見つけて何とか走行を続行していました。
これはプロDrなら出来る引き出しだけど、アマDrにはレース中に順応するのは大変だったと思います。(それによるタイムロスも大きかった)

Dryで他のST-2勢は1分58-2分02秒、我々は今年マシン性能は向上してバランスは昨年以上だったのですがいかんせんパワーが大人の事情で出せない中、2分02-06秒が精いっぱい。

WetになってもFFはリア駆動車よりはタイムの落ち込みは少ないものの相手が4駆勢だとあまり相対的には変わらず、、、(苦笑)。
駆動系トラブルが起きるまではライバル勢が2分08-12秒の所を我々は2分12-16秒、ギアを騙しだまし走法になってからは雨量によっても変わるけど2分14-18秒になってしまっていた。

最後のゴールパートは私が担当しデミオのクラス優勝にもコース上でも貢献できたと思いますが、タイヤカスの塊が飛んだ時にリアバンパーも飛んでしまって緊急ピットインもあったり、Dryの中で”2分6秒でずっと抜かれても抜いても走れるか?選手権”を自分に課してゴールにマシンを運ぶだけが精いっぱいのスティントでした。

今年24時間レースは3回目ですよね、誰かが言ってましたがFSWはF-1を2回とも3回目が出来なかったから3回以上開催が鬼門だと、だから今年の24hはコロナ渦ではあったものの一般観客を動員しての(制限はあっても)開催、凄く躍起になっていたと思います。

雨が多くなった時の赤旗中断については主催者と競技団の判断なので尊重しておりますが、その為のFCYだったりするからやっぱり継続してほしかったなと個人的には思います。

タイヤが外れたり、接触があったり、Dryから始まった決勝が第二ドライバーへ変わるタイミングで雨が降り出すと色々と混乱が起き始めた、プロが複数名揃っているチームはそれでも何も起きないけど、そうでないプライベートチームはここから夜間の雨をどう乗り越えるか?プロDrもコース上で変化する”その差”を考慮した走りが醍醐味だったり勝負所だったりする訳です。

しかし赤旗によってプライベートチームは危ない夜間のWetをエースDrで乗り切れる計算になってしまって、コース上の安全は担保されるようになったけど、不確定要素は無くなってしまった。

あの雨量が刻一刻と変化する中で大きなアクシデントもなく夜を超えられたのはS耐に出場しているアマDrのレベルの高さもさることながら、エース級Drがコースを占領出来る様になってしまっていた事や、ピレリタイヤのWet性能がグリップダウンはある程度するけど、それによって排水性が著しく悪化しない素晴らしい特性を持っているから赤旗中断にしたくなるような雨量でもクラス違いの接触や単独のコースアウトなどはエース級を使えないチームにはあったようだけど、あまりなかったでしょ?

雨の中で走っていると、『あ~〇号車の▲▲(車両名)は危ないから抜くとき気を付けよう』ってわかるし、抜かれる時も『今抜かれた▲色の◇◇(車両名)』は誰乗ってる?抜き方が危ないというか若いね、とかって無線でチームとも共有している。

明るくなってDryになってからはやはりマシンの負担も増えてトラブルで止まる車両も若干増えましたよね?コースもWet路面だとタイヤカスが広がらないから朝になってもコースは凄く綺麗、ドライバーも休憩をちゃんとしている所が多いからミスも少ない、そういう事が管理できてない車両だけどんどん傷だらけになっていく、、、(苦笑)みたいな状況になっていて、赤旗中断がなければ、雨の比率がもっと少なければ、、、ゴール間近の状況はもっと殺伐とした、いつもの夏の耐久レースの状態になっていた(アクセラにとっては好都合)と思います。

ABSトラブルなども練習走行からいくつかのチームで起きていたのでレース中(特にWet路面)でABSトラブル抱えた車両と一緒に走るのは危険だな=と思っていたけど、事前にトラブルが出て対策が出来たところもあってか、そういう感じの接触なども皆無だったと思います。

もっと一歩引いてみると。。。コース上はそれなりに個人的には楽しかった。

Wetの夜間スティントは気苦労が多いけど、プロやチームのエース級が多いので抜くのも抜かれるのも、気を付けるべき車両だけ気を付けておけば大丈夫。
皆、サンキューハザード出してくれるし、ここは待ってね!って動きすると待ってくれるし、コーナーへの入る構図次第で次のここはこっちから抜いてくれるのがお互いスムーズっていう暗黙の了解を認識している車両が大半。
一部、『そうやって譲られると君も私もこうなっちゃうでしょ?』って車両や『そうやってここで抜こうとすると、絶対にそこ滑るからこっちに孕んできて私も君もアクセル踏めないでしょ?』って言う上のクラスの抜き下手なDrも居たり、、、

纏めていうなら、
FSWで3回目の24時間が無事開催出来て良かった、関係者に感謝!
アクセラは今度こそ表彰台で自身の201戦目を飾りたいと思ってただけに悔しい!
現地観戦にお越しいただいた支援者の皆さんの為に頑張って戦う姿をお見せ出来て良かった!
あと、JSport放送への乱入や朝方のスティントで車内で”G”が同乗していて、悲鳴を上げてしまった(爆)

そんな気持ちです。

そして今、本来やる予定だった我がABSSAチームのマクラーレンでのASIAモータースポーツ活動が始められない中、自分たちの活路を見出す方法のアイディアも具現化したいと強く思いました。
(これから段取りするのでお楽しみに)

そんな事を考えつつ、さあ9月も頑張ろうっ!!
レポートは近日関係者や支援者の皆さんに配信予定です。
Posted at 2020/09/08 14:42:30 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
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