
本日は鈴鹿CCMCさんの走行会の中で同乗ドラサポ。
山田インストラクターと2名で7名の方の対応をさせて頂きました。
私は991GT3RS、Audi TTRS、718ケイマンGT4、そしてMcLaren 620Rも初サーキット走行でした。
日本のサーキットって比較的路面のµが高いから車への負荷が掛かると言われてますが、鈴鹿はその中でも高負荷なサーキット(他にSUGOとかオートポリスも種類は違えど”高負荷”と言えますね)
サーキットを走る事自体、負担を掛けている事をある程度は受け入れなくてはならないという前提ではありますが、プロDrは当然タイムも出すし、速いって事は負担が大きいよね?って思われます。
答えはYESなんですが、タイヤ、エンジン、ブレーキ、駆動系、、、色々と要素がある中で、経験のあるドライバーは速く走る分、効率よく手短に事を済ませています。
私も年に500台以上のお客様の車両に乗りますから、サーキットや車に慣れるという事にまずは時間が掛からない。
今日も上記4台の同乗走行しましたが、アウトラップでタイヤの温まりや特性、電子制御の介入レベル設定を判断して、お客様の拝見や情報をなるべく沢山仕入れて、言うなれば”松竹梅”のどのレベルで走るのがその人にとって最適な同乗ドラサポになるか想定をして、時には口頭でオーナーご本人にも確認もしつつでコースinしています。
だからOut Lap、計測1Lap、で次のLapは何か他のサブテーマがあればやってみつつでPit-In、合計計測1Lap、周回数にして3Lapで済むことが特に暖かい季節はほとんど。
他のクルマに引っ掛かったりする事もあるけど、Out Lapで車の状況を確認しつつも周りのクリアラップも取れる様に見ているので、アマチュアDrが『台数多くて引っ掛かってばっかり』と言いたくなる状況下でも『私はいい場所探して行ったので、混んでは居たけど、別にそんなにタイムに影響してないというか、どの位影響あったか後から見積もれる状況を作って走っている、例えそうでもIn Lapにそこの区間だけしっかり走っておいたのでそのデータを切った貼ったすれば大体大丈夫』みたいな事が良くあります。
FSWのスポーツ走行でも開始してから経過時間10分もせずにPit帰って来ている事が多いし、ちょっと時間かけちゃったな~という時でも15分にはなってない、いつだったかブレーキの焼入れをオーナーさんの代わりにやらせて頂いた時あったけど30分の走行枠で2台、途中で乗り換えてやりましたからね(笑)
先日のクレフMSさんの『スポーツ走行へ行こう』への協力の際も、あと2-3秒分、Wetから完全Dryになってくれれば、って言う難しいコンディションでも3台のポルシェを全て計測1Lapづつでセットアップのバランス判定、最後の3台目の991GT3RSだけ残り3分でもう1Lap行って完全Dryと比べてどの位のタイム差がある状況で終えたのか?の判定材料として走ったけど、マシンの負荷を考えたらこの30分で3台乗り換えるっていうのは、やはり無駄な事は一切してない効果効率の塊なわけです。
走らせ方と車の特性に対してのバランスの取り方が常に一定なので、何かの違いがちゃんとデータとタイムに反映される、これもアマチュアの経験値のまだ低い方はドライバーの操作が定まってないから、それがセットアップのせいなのか?走り方なのか?判断に時間が掛かったり掛けても分からなかったりしてしまうものです。
つまり速度やタイムと操作やマネージメントでの効果効率の最大公約数的な所を狙っているので、タイムはなかなか出ない、タイヤが温まっている状態の時だけパチッと走るからゴミを拾ってそのせいで滑って、タイヤこじったり痛めているの気づかないで無駄に沢山走ってしまうという様な負担の掛け方は極端に少ないはずです。
タイムはまだまだでペース悪いからマシンの負担をそんなに掛けてないって思っている人は実は大間違いな場合もあって、電子制御の恩恵を受けすぎて走っていると、自分では知らない内にブレーキ異常負荷を招いていて、経験者で電子制御を凄く介入少ない状態で走れる人よりも、ブレーキトラブルに遭遇するっていうのも、経験値とスキルのレベルがまだ低い人にこそ良く起きる事だったりするので、そういうの知らないで走っている人が多いって言うのは非常に高性能なマシンが多い今は逆に怖い事。
これって睡眠と一緒かもしれません。
(プロや上級者は睡眠時間で言うと短いけど、睡眠効率を高める配慮が出来るから効果の高い睡眠をする、そうでない人はTVつけっぱなし、電気も消さず、寝づらい寝具でお酒の力で眠りに入るが睡眠が浅く、時間が短いと疲れが回復しなかったり、長い睡眠が必要とされる、、、みたいな)
街乗りの運転でも速度域高いのに車の動かし方とか周りとのコミュニケーション能力高くて怖くない運転と、たいした速度じゃないのに何か怖いって運転があるのとも一緒、要は絶対的なタイムや速度と車の負担は綺麗に比例ではない、、、って事です。
これ凄く言葉では伝わり辛い部分だったり、経験の浅い人ほど勘違いしている部分でもありますね。
PORSCHE系やMcLaren系などは元々超高性能な車両、そして90スープラとかもそれに近いかもしれないけど、パワーもあるけど重量もそこそこあるみたいなクルマは走行中の消費カロリーが高いので、その効果効率の勘違いがあるとその代償はより大きいと言えます。
軽量っていうのはだから最強なんだとも言えますね。
私もこれだけのお客様の車両で走らせているので稀に「澤が乗ると車に負担を掛けられる」って言われたり心配される事ありますが、『値段が高いんじゃなくてコスパが高いんです、みたいなものです』って説明する事あります(苦笑)
クルマに負担が掛かるのが嫌ならガレージでそっと眺めたまま、観賞用にしてください(笑)
今日の鈴鹿のポイントは
991GT3RS同士の違う個体での澤 vs 山田でのドライバーの走らせ方の違い
→ ドライバーのレースで走らせてきた車両キャリアでだいぶ違う
991GT3RS vs 620R
→ 同じ2分16秒5でも、クルマの特性でこうも違うのね
って事はさ、600LT vs 620Rって鈴鹿ならこうなって、って事はさ、FSWで走ったら〇〇秒位で620Rって走るんだろうね、っていう推理をしていくの面白い。
この辺の一歩先の話はドラアカTVで、なのかな~?
また折を見てお話ししたいなーと思います。
Posted at 2020/11/06 00:49:25 | |
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