
これから秋の本格サーキット走行シーズンになるとは言え、秋は長雨のシーズンでもあり、せっかくサーキット行ったのに、せっかく走行会参加するのに雨で満足に走れなかった、怖い思いをした、、、という方が多いと思います。
一般道でさえ雨の日は事故の確率が5倍になると言われる位ですからサーキットで走るとなるとそれと同等ではないのは誰でもわかりますね。
一昨日、ワンスマ主催の走行会をワンスマ枠とMcLaren Free Run枠に分かれて実施したのもWETコンディションでしたが、奇跡的(と言っても過言ではない)に大きなトラブルも無く走行を皆さん終えてくださいました。
レースで走行する(ドライの時はスリックタイヤ)車両は路面が濡れると専用のWETタイヤに装着します。
しかしロードカーならDRYもWETも兼用の方が多いハズ、ロードカー用のラジアルタイヤの方がレースカーが履くタイヤよりDRYであれば当然性能(今日の場合はグリップ力の部分のみ)が低いのはご存じでしょうがWETもしかり、ロードカー用のラジアルタイヤは中間をカバーしているのでどちらも走れるけど、どちらも凄く性能が高いという訳ではない。
そんなロードカータイヤの中でもWET性能が高いもの、低いものがあったり、濡れているだけならいいけど水量が増えるとダメなタイヤ、またその逆があったり、メーカーや銘柄によって、当然タイヤの残量(ヤマ)によっても変わります。
昨日の走行会にもお客様と一緒に参加して同乗ドラサポを実施する予定でしたが車両がハイパワーの991後期ターボSである事が気になり、御本人にお電話をして、もしかしたら『やめた方が良い』という決断になるかもしれませんよ、とはお伝えしました。
到着されてからも一昨日の走行会(昨日よりは水量が少なかった)でも、こういう車両でこういうタイヤだとドライから25-30秒落ちになって、今日は(昨日)この雨量だともっと酷くなるでしょう、という話。
またご夫婦で以前に広場トレーニングに参加されていた方なので、いま自己流からトレーニングを通じて基本操作と最低限の理解が大切でそれをコース走行の実践に繋げて言ったらもっと楽しく、もっと速く走れそうだ、という楽しみに満ち溢れているステータスである事も想像しつつ、走行会の参加費は当日キャンセルで返ってこないからもったいないけど、同乗走行ができるメリットがあるとは言え、このコンディションでも私がDriveしても危なくて怖いだけである点、そして仮のこのコンディションであれば専用WETタイヤを装着したレース車両であってもSCになったり赤旗になったり、走行スタートディレイになるようなコンディションである事を伝えて、次の機会を作りましょう、、、という事で納得いただき走行会が始まる前に帰りの東名も規制が入ったりすると大変だろうからと先にお帰りを頂きました。
結果的にはその後、走行会自体が雨量が多く中止が決定されたので、今回のドラサポ費用(走行会参加費とt同乗ドラサポ費用の合算)は次回の何かに持ち越し、とさせて頂く予定です。
イベントごとを主催する側の立場も知っているので昨日の走行会主催者の決断は断腸の想いだったと想像しますが、仮に走行会が雨天の中開催されていても私の判断と参加者を不要なリスクの中で走らせる必要はなかったと考え、正しい判断だったと思っています。
これがバリバリ山のある細いラジアルタイヤでロドとか86系だったら、レースに出る為の練習の方だったら、また答えは違っていたと思います。
PORSCHEやMcLarenに限らず物事全て一緒で、性能が高いもの = 高価である、高価であるもの = 寿命が短い(もしくは性能を維持するのに手間とお金が掛かる)です。
5枚刃の首振り&スムーザーがついたT型カミソリ、ホテルの備品のような2枚刃や3枚刃のものとは違って、剃り残しはないし深剃りなのに肌を痛めづらい、流血もしづらいし、、、でも替え刃が高く、良い性能を保つ時間が短いので交換の周期が短くなる、、、それと車やタイヤも一緒であるという事。
だからそれを使って遊ぶという事はコンディションによって無駄になるかもしれないけどやめる勇気と判断が出来る自分である事、コストと時間を時として無駄にしてしまうリスクもあるという事や、その性能を楽しむためにはよりコストの掛かるステージを用意しなくてはいけない事を理解しておく事が重要です。
でも、そろそろ毎週末の雨はウンザリなので、次の『秋晴れが続く』シーズンになるのを待ちましょう!10月中旬から年内冬に向けて、、、ここからが本当のサーキット本格シーズンなハズです。
さて、10月第二週の土曜日なのでDriving Academy TVの新映像公開です。
(毎月第二第四の土曜日が新映像公開日)
今回はZENKAI RACINGさんのスミガレで収録した映像。
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▼ステアリング操作と空間認識
マクラーレン720S GT3(1分21秒)、991GT3RS(1分29秒)、NDロードスター(1分48秒)の3台でSUGOを走行したデータを比較。
まずはステアリング操作編からお届けします。
スピード・舵角・荷重の三角関係でクルマを曲げる考え方を押さえて、2コーナーでは曲がりながらもハンドルを戻すような走らせ方も必要になってきます。
そして、加速中と減速中の切り返しで生じる違いも徹底解説。その違いを考慮した、ドンピシャのタイミングで合わせると、効率よくクリップにつくことができます。
▼マクラーレン720Sで1分50秒を目指す車載動画
46〜47秒を出せる車両で、オーナーさんの50秒を切りたいというリクエストに合わせたレクチャー。
まずはコーナーの中では余裕を持たせ、縁石も触らないぐらい、アクセルオフからブレーキまでの空走区間もやや長め…といった形から慣れていき、徐々にペースを上げていきます。
このような一連の流れを身につけることが大切です。
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この辺をテーマに言及しております。
Posted at 2022/10/08 09:23:09 | |
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