
鈴鹿での年内最後のCCMC同乗ドラサポを終えて、そのまま鈴鹿に居残り。
ワンスマは今日は袖森で袖-1GP 20022 Rd.6(最終戦)を開催しておりますが、私は支援を頂いているZENKAI RACING / レーシングヒーロー社が手掛けるSeCR(鈴鹿e-sports Challenge Race)が、SUZUKA eMotorSports Experience 2022(S eMS E 2002)という鈴鹿市役所市民ホールでのイベントと連動し最終ラウンドが開催されております。
昨日はリアルSUZUKA → バーチャルSUZUKAでしたが、今日は日中バーチャルSUZUKAで、配信チームはいつもの墨田区スミガレに、こちらの会場(S eMS E 2022)は各シミュレーターメーカーやショップが全国から集結していて、それらを軸に活動するeSportsチームのレーサーも会場に来てSeCR戦に参戦したり、いつもの通り通信環境を通じてのSeCR参戦者が居たり、、、バーチャルのレースと違って「その場所でその車に乗ってのレース」ではないメリットを存分に生かしたレース&運営体制となっております。
私は引き続き審査側としてレースディレクターの役を頂いています。
審査委員の皆さんのメインはスミガレなので通信で連携して、現場からの競技審査サポートを2日間務めます。
リアルレースも一緒ですが
筐体を製造するメーカー、それを販売するショップ、ユーザー、チーム、eSportsレース主催者(運営&審査委員など)、協賛各社など、多岐に渡っていて、リアルよりも連携や情報交換が密な印象です。
昨日もレースを終えて、会場でSeCRに参戦していた選手たちが「〇〇選手が速いから試乗させて貰ったんだけど、ステアリングのフィードバックが違うからか、フロントのグリップが強い感じがして自分のマシン(筐体)よりもアンダーが少ない感じがした」みたいな興味深い話をしていたり、夜の懇親会でも「ブレインテック = シミュレーター」の話を関係者から聞いて、「シミュレーターで上手に走れる脳波を研究し、リアルでサーキットを走る脳波とのすり合わせや違いを研究する事でリアルでもシミュでもより”ドライビング脳”を開発する事が出来る」という言われてみればそうだけど”凄い世界の話”を聞く事も出来ました。
こういう世界って、よりリアルとバーチャルが人とテクノロジーが行き来する事でお互いが成長できるし、リアルはどうしても色々な制限を受けるから(時間、コスト、場所、リスク)、バーチャルの良さや開発の早さなど逆に勉強した方がいいよね!と思う事が最近は多々。
私もシミュレーターを活用したジェントルマンDrさんのトレーニングを頻繁に行う中で、シミュトレーニングをより効果的にする為の方法っていくつかあると思っているんですが、、、
筐体(モニターも含めて)をリアルに操作感を近づける事、ハード的に調整が出来る事、ソフトをうまく使いこなす事、ソフト内の数値調整が出来る事、ソフトとハードの互いの制御特性を理解したマネージメントが出来る事など、どうしても”そこにあるモノ”に照準が絞られがちだけど、人にスポットを当てる(人の操作特性、目からの情報、体感、脳での処理など)ことで、ヒントが沢山ある。
そういう人の特性に合わせたコーチングというのを私はリアルでもバーチャルでもトレーニングの現場でのアドバイスに入れるように心がけているのは「操作、体感、脳でどう処理しているか?」が大事だと思っているから。
まとめとして、私が良くお客様から”実車にシミュレーターの中の自分の車両を近づけて欲しい”というリクエストを貰いますが、心がけているポイントがいくつかあるので参考に紹介したいと思います。
操作のレスポンスや強さに対してのリニア感
目線(アイポイント:ドライビングポジション)
筐体がモーション付きであれば操作に対しての動き方
ステアフィードバック
モニター上の操作に対してのインジゲーター表記やその位置
クルマのパワー感(シフトアップポイントや各コーナーの速度感)
タイヤのグリップ係数や前後バランス
それによってブレーキの位置などがリアルに近いかどうか?
セットアップ変更に対しての挙動変化の反応度合いと方向性
ミスした時の挙動の近さ
などなど
ドライバ―がこれらに何か差異があったり、個々の人に感覚が合わなかったりした時に何をどのようにしてアジャストしていくか?リアルではメカニックやエンジニアが居るように、そこにはやはり制御とソフトマネージメントのプロがいるので、合わせこんでいく、、、
こういった作業はリアルと一緒で、とりあえず、、、のレベルからきっちり時間を使って合わせこむレベルまであると思います。
だからシミュと言っても奥が深く、いまの最新の状態と向かっている方向を「あくまでもリアルを大切にするレーサー / コーチ」としても知っていることが、現場とリアル、ジェントルマンDrに起きる問題(サーキットでのリアルver.)を熟知している元々の強さをより優位に働かせると確信し、今の活動に繋げているというのが現状です。
参考まで ↓ ↓ ↓
ブレインテックとレースシミュレーター
>>>
こちら
こちらも支援を頂いているHC GALLERYさんグループのHC SIMULATOR
>>>
こちら
SeCR急成長の裏側
>>>
こちら
Posted at 2022/12/18 12:06:58 | |
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