
鈴鹿MEC120終えて色々振り返ってます。
今回の勝因は前の週に実施した鈴鹿スポーツ走行でのプライベートテストでした。
3月の開幕戦茂木の時に感じてたOOKA号の仕上り不足、鈴鹿はクルマがしっかりしてないと誤魔化し効かないサーキットなので、わがまま言って機会を作って貰いました。
”大体OKなら大体大丈夫”って言うのが私のコーチをやってるからこその「そんなに練習要らない/普段から相当色々な車で色々な環境で走らせてるから」特性なんですが、シリーズで追っている以上、そして23年MEC初代チャンピオンのOOKA 選手の今年シリーズチャンピオン奪還の為にも開幕戦から4ヶ月明けての第二の開幕戦だと思ってた今回の鈴鹿は実はいつも以上に真剣に臨んでました。
vGranzは車両規則の中で各ガレージ独自のパーツ選びや緻密なセットアップがされているのですが、OOKA選手は長年車両製作元である名門WESTさんメンテ、だからマシンは基本交換可能なパーツもオリジナルのままを重視、販売元であるメリットは膨大なデータとマイレージ管理によってしっかり車両がメンテされてる面と競技規則もしっかり熟知した上でのレースの戦略面の強さがメリットと言えます。
テストを通じて今回自分の経験上にある「鈴鹿が速い」操縦性を目指して、ロール剛性に関わる部分の限界値高まった事と、仮にタイヤがキツくなった時のアンダー/オーバーステアの出方が良くなってOOKA選手のタイムレベルも上がった事が感じられ、レースweekに改めてライバル達と一緒に走ってみての確認が出来れば良いと言う状態まで仕上げられたのが大きかった。
レースweekの金曜テストも1回目澤ドライブでトップ、午後の2回目セッションもOOKA選手走行でプロDrも居る中でTOPから1.5秒以内と車のバランスの良さを証明できました。
週末にかけて、リアの周りの車高と減衰と冷間の空気圧しか調整してない、SHOCKも流行りは4wayの某社製らしいけど、OOKA号はオリジナルのTEINの1Wayのまま、それでもちゃんと真剣にセットアップすれば今回の様に戦える事も証明できたと思う。
MEC120はプロがしっかり走りつつ一緒に組むアマを仕立て気持ちよく走行して貰う事を重視するレース、アマがとっちらかってSCなどの原因にならない事、SCの時に戦略的にトラックポジション上げることが出来るか?の戦略面も2時間という短めの耐久ですが重要、その辺はWEST チームは流石!
OOKA選手のドライビングや意識特性も長年一緒にやってると分かるので走らせ方、コーチング、走行中の情報提供などもチームと合わせて連携力高いのも今回の様にSCが多いレースでの勝因となっている筈。
自分的には予選でしっかりTOPからコンマ6秒(茂木の時は1秒以上あったから大躍進)以内で目標の3列目以内(5位)に入れた事、vGranzの主とか若いイケイケドライバーにも追従出来たのもやっぱりクルマが仕上がっていたから、鈴鹿でここまで出来れば今後の岡山や富士戦も凄く楽しみ!
そして何よりSC中のDr交代だったので給油出来ずに後輪だけ新品に替えての約15Lapの自分のパートでもバックマーカーの処理スムーズにしつつクリアが取れた時にはpushして決勝中ファステストラップも獲得出来たのが嬉しかった!
OOKA選手はコロナ前にひょっこり広場トレーニングに参加された時からサーキット走行始め、86買って練習したり、PCCJやPSCJなどのポルシェ系レースで腕を磨きつつVITAやvGranzのレースにもMEC 120意外のレースも積極的に参戦されて来た方、シムとかカートとかも取り入れてるけど、やはり圧倒的に実走行での練習も熱心だし、リスクある中で経験積んで上手くなるべくしてなった、と言う方と言えます。
ワンスマ事業を続けているとこうして広場トレから参加し始めて、私が誘う事もあるし、自らレースをスタートさせる方も多いですね。
今回OOKA選手と共に最近公式戦参戦増えて86クラブマンレース、Formulaエンジョイなどでレースをされている支援者の方でもある長谷川選手もMEC120にVitaでデビュー参戦、一緒にお食事を3人でした夜ありましたが『全て広場トレやCCMC始め数々にワンスマドラサポを経て今のベースあそこにある』と口を揃えて言って下さってたのが嬉しかった!
他にも、井上選手と組んで24時間FSWに出場した近藤選手もしかり、いまSROのGWCAジャパンカップにカーガイからエントリーの豊田選手&太田選手も今回、FSWラウンドと同週になって私はJOIN出来なかったけど井上選手がしっかり帯同コーチとしてチームと良い雰囲気かついい連携を取れていてAMクラスお立ち台まであと一歩という前回開幕戦SUGOラウンドのリベンジをしっかり果たせた内容で終えられたのは素晴らしい一歩前進だったと思います。
昨年一緒に組んで岡山ラウンドに出場した今野選手も今年のSROもSUGOラウンドから出場できる機会を提供出来て、今回のFSWラウンドも古谷選手と共にアマクラスの難しさと戦いつつ楽しく参戦されていたようですし、、、
あと、GROWの片山選手も年始の負傷から復活していよいよレース復帰近しって感じだし、FSWチャンピオンシリーズに86で参戦中の永平選手と岩崎選手も練習熱心で結果がちゃんと付いてきている上に来季に向けてのレース計画も水面下で進行中!
フェラーリチャレンジ関係も来期新たにコーチを頼まれている新規参戦の方も居たり、長年コーチをさせて頂いている”ですけ選手”も先日のFRDのFSWラウンド素晴らしいレースを魅せてくれました、ワンスマでお馴染みの山田遼選手が付き添っている高岡選手もワンスマ各種プログラムも活用しつつレースデビューを無事完走して涙を浮かべながら一緒にお鮨を食べたの印象的でした。
KOMATSU選手も少し携わらせていただいたり、小島選手も然り、、、その他にもフェラーリチャレンジに限らずPSCJのコバケン選手、VITAやBMWレースの高橋選手、四国のT選手などなどもフルフルサポートが難しくとも要所要所でサポートさせて頂いたりも。
こうした言わば”飛びぬけていく”存在の方々もスタートは『広場トレーニング』です。これに続け!とかああなる様に目指すぞ!というベンチマークと捉えている人もきっと沢山いる!
そして、生まれて最初の見た顔を親だと思うかの様に、、、『いつか澤と組みたい!いつか井上と一緒に!』という方もその中から出てきてくれるのも楽しみ!
私の場合、そうやって海外レースに出向き、コーチをして一緒にレースに出て、、、が進化した先にWECやLe Mansなどのレースがあって、それと並行してやってきたワンスマを通じて『ゼロからスタートした方と一緒に組んでレース出て、そして勝つところまで来た』という事実、、、これは今回のOOKA選手との勝利を通じて凄く意味深いものだと実感しています。
昨年まで一緒に戦って今年、松浦選手コーチの元でフェラーリチャレンジに参戦され、初クラス表彰台を獲得されたFUKUI選手が以下の様な事を仰ってました。
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今年チャレンジに出れたのは、GROW片山さんのチャレンジを見て影響受けて、ワンスマで澤さん井上さんにシゴかれ(笑)、ワンスマで出会った豊田さんに刺激を受け、ご縁あって488チャレンジ、296チャレンジを譲っていただき、本当に皆さんとのご縁があっての事だなあと心から感謝しています。レースはいろんなご縁とチームの皆さんのサポートがあって成り立っていて、それでも結果を出すのは本当に難くて、だからこそ面白いし本当にやり甲斐を感じます。
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素晴らしく胸躍るコメントでした、モータースポーツってプロにとっては厳しいものかもしれませんが、夢見る人や目標となる方々と言えるジェントルマンの方々にとって素晴らしいもの!と言ってもらえる様に私たちは精進しないといけませんね!!
Posted at 2025/07/16 08:00:37 | |
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