
本日のドラサポ3名はWETコンディションの中でした。
午前中は997カレラS(PDK)と996GT3の方。
広場トレの成果をレーシングコースで!!
そんな状況でしたが、私がスタートする直前、PITロード出口で待機中に雨が降り出すという(泣)
でもここは頭を切り替えて(私も参加者の方も)WETならではの視点での効果的な走らせ方について、ドラサポは進められました。
雨は皆さんもなかなか”わざわざ”走りに来る事もないでしょうし、レース等に参戦してなければ、走行会当日が雨だったから・・・と言う事でない限り意外と走らないモノだと思います。
FSWに限らず、DRYの時以上に雨の降り始めの滑り方、濡れているだけと水量が多い時、乾きかけて行く状況等、コンディション変化によるタイムの変化や走らせ方の変化が大きい!
如何に普段タイヤのグリップに助けられて走っているか?
如何に普段電子デバイスやABS、トラコンに助けられて走っているか?
如何にシフト操作無しでずっと両手運転が出来る事が楽なのか?
(シフト操作がラフでも挙動を乱しますから・・・)
これが痛い程体感できます(笑)
タイムは乾きかけ~セミウェット位ならドライのタイムに+10~13秒位。
セミウェット~しっかりした雨量(川が出来ない程度)なら+15~18秒位。
川が出来たりストレートでも速度が上がるとフラフラしてアクセル全開が怖いレベルだと+20秒以上。
(フルウェットになるとロードカーにラジアルタイヤという組み合わせより、レーシングカーに深溝のWETタイヤという組み合わせの方が走り易いケースもあります)
サーキットのWETグリップ性能によっても変わるし、クルマの剛性、タイヤの排水性(WET性能)、電子デバイスの出来などによってもダイブ左右される。
そして一番はドライビングの精度の差が出る!(繊細かつ理にかなった裏付けのある操作)
また、コースによっての川の位置や川の上で何が起きるか?先に乾きだす場所、水が少なくグリップする場所等を知っているか?も。。。
こういう環境の変化が大きい時程、クルマの良し悪し(セット)も出ますが、人間の良し悪しもしっかり出てしまう。。。
画像は雨ラインとしてはセオリーのOUT-MID-OUTのラインで1LAP走行した赤と通常DRYラインで1LAP走行した青の比較。
赤の方がセクター3ではコンマ6秒位速かった!でもセクター1-2は通常ライン(系)が速い。
雨で速度が落ちると外側の輪荷重が減った時に最大舵をCP付近で取っても荷重不足で滑る。
(ロールをさせるセットに変えれば多少良くなるけど)
沢山切っても曲がらないなら、速度域を上げてグリップを発揮する輪荷重になるようにする。
そうするとRを大きく取った方が良って、距離は少し犠牲にしてでも少ない舵角で速度を上げる。
これが輪荷重を上げてグリップを引き出し、タイヤの限界を上げる事になれば結果速い。。。
これが雨ではCPを取らずに走っても(走った方が)速いという訳ですね。
FSWの場合、2速域の速度だとその効果は大きい、それ以上の速度なら元々輪荷重は十分なので余り気にせず通常ラインでも良いかも?
あとはコーナーによってアップダウンによる挙動の違いも加味しつつ、路面のミューの良いところを辿っていくとそうなる・・・的な部分もある。
そういったセオリーではないトコロにまたDRYでは発見し辛い問題解決のヒントが隠されているのがWETが練習になるという所以です。
(もっともっと色々な事がWETでは起きる・・・ここでは割愛しますが)
滑るから怖い、怖いのに慣れるから練習になるという短絡的な事ではなく、こういう事を知った上でWETを走れればその効果はより大きいと思いますよ!
ただ、DRY以上に限界が低くなるので、息を止めて気合と根性で走っている方ほど(笑)十分色々な事に気を付けて走行が必要ですけどね。
Posted at 2014/01/30 17:02:33 | |
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