
今日はSuper GTも開催されるThai BURIRUM / Changサーキットに来ています。
1日Sarunさんが私の一緒に居れる日程に合わせてコースを1日貸切してくれてます。
(日本はスポーツ走行みたいのがあっていいよね~と 笑)
でも値段を聞いたらFSWだと平日2-3時間借りる位のコストで1日借りれる!!
やはり物価とサーキット施設のクオリティの差は大きいです。
そして今週TSSに出場するチームにも声かけて10台位集まっているのでコストシェアも出来ているよう。
私たちは日本ではあまり馴染みのないHoosierタイヤを使ってます。
新品のピークはガツンと来ないけどアメリカのナスカーとかで活躍しているタイヤなので高荷重の高回転(負荷)での耐久性が強く、決勝も高温でもタレが少ないのが特徴。
だからSarunさんはいつも決勝が強いのです。
BRIRUMのように追い越しが比較的難しくないコースなら予選で2-3個後ろでもイイのですが、今の課題は予選一発を出す為に特別なセットが必要なのと車のアンダーステア症状がずっと治らない事。
昨日のBIRAではデフを変えてアンダーが解消したか半信半疑でしたが、今日ここへ来てやっぱり出る。
そこでタイヤを良いのに変えてどの位解消されるか?
車高や前後のショック減衰を変えたり、スタビを変えたりで様子を探ってます。
初期は良いけどコーナー中でアンダーが始まる、アクセルONにしてからのアンダーは今までよりない、これはデフを変えたお陰。
フロントスタビを柔らかくして今まで荷重かかりすぎのアンダーが大きくなるから逆に固くしてみたら入口からアンダーとなる。
じゃあ減衰でフロント減衰(ハイスピード)弱めてアクセルOFFのターンインが良くなるか?
リア減衰(リバンド)も弱めてそれを更に助けられるか?
ヘルプスプリングを活用したらメインスプリングのレートが足りない事が判明し、それを補うためにフロント減衰値を上げたら解消するか?
色々と試しました。
程度の良いタイヤで1分40秒7と新品タイヤの今までのベストを少し更新出来た
これは一定の成果です。
Sarunさんも自己ベスト更新41.2(素晴らしいです)
今回のテストで分かったのは・・・
タイヤの構造が硬すぎて入口でステアした時に一旦ショルダーがヨレてグリップを発生させているのに、返り剛性が高すぎて戻ろうとしてしまい、そこからがアンダーとなる点。
構造を変えるのはトレッド面のコンパウンドとのバランスもあるし、今までのHoosierタイヤのいいところをスポイルする可能性もあるので非常に難しい。
またタイヤのサイズもリアは通常の997カップのサイズだけどフロントは20m広いのでこれが逆にアンダーを産んでいるとも推測出来ます。
タイヤを大きくしたらグリップするとは限りません。
タイヤを大きくするとタイヤが求める荷重量も増えるからセットアップや乗り方で荷重が掛けられないと返ってアンダーを誘発します。
リアエンジンのポルシェなら尚更起きうる状況。
だからまだブレーキが掛かっている入口はアンダーがなく、ブレーキを離してアクセルを踏むまでの間にタイヤのショルダーが返ってきてしまいアンダーなんだと思う。
(ブレーキの残し方や燃料搭載量、ハンデウェートの積む位置などもこれらの特性を考慮)
新品タイヤはコンパウンドも構造もフレッシュだからアンダーが少ないのですが一旦熱が入った中古のアンダーが凄く大きいのも問題です。
タイヤのキャラクターに出来るだけ合わせてアンダー対策をして週末のレースを迎えられるように努力中ですが、こうしてセットアップは進められるというお話でした。。。
そして実はドライバーのみがブレーキングやアクセルのON-OFFのスピードや量をコントロールする事によってクルマの4つのタイヤの荷重量バランスを変化させてクルマの挙動を誘発出来る!という話を今度したいと思います。。。
Posted at 2015/07/30 00:11:07 | |
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