
帰国して会う方会う方とルマンの話で持ちきり、そして『すごかったね、よかったね~、寝ないでTVやネット配信等で戦況を見ていたよ~』と言って頂ける度に、皆さんに気にしてもらっていたんだな~、応援してもらってたんだな~とジワジワ実感上昇中の1週間です。
さて関係者やスポンサー様に展開したレポートの一部を皆さんにも紹介をさせてください。
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関係各位
(各スポンサー様及びメディア関連の皆さまへ)
いつも澤圭太のワンスマ活動、レース活動にご支援頂き誠にありがとうございます。
【84th Le Mans 24h 決勝本戦レポート 初出場クラスPP 4位完走果たす】
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お知らせ
以下メディアにてル・マン24時間レースに関して掲載を頂きましたのでご査収下さい。
Yahoo News >>> http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160620-00000055-rps-moto
Motor Z >>> http://motorz.jp/car/5361/ (10分で分かるダイジェスト映像あり)
Autosport WEB >>>
http://www.as-web.jp/sports-car/22985?cx_top=latestnews-others (ル・マン24時間レースまとめページ)
東京中日スポーツ や Racerlink >>> 添付画像はここでは割愛
ネコ・パブリッシング『Scuderia』誌にてカラー6ページにてルマン参戦レポートが掲載予定(6月末発売)
以上のメディアなどでもLe Mans本戦のレポートが掲載されておりますのでご一読ください。
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レポート①
澤圭太、夢の地 Le Mans 24h フランスサルテサーキットで初出場ながらクラスPPを獲得し決勝も表彰台まであと1歩のクラス4位で完走を果たす。
先日のポールリカールでの最終テスト、パリ郊外でのシミュレータートレーニング、サルテサーキットでの公式テストデーと駒を進め、いよいよ本戦WEEKを迎えた。
公式テスト後に一旦帰国し上海でのフェラーリチャレンジのコーチングの仕事を終えた澤は中1日だけ日本で過ごし、12日に現地へ、13日(月)のルマン市内で行われる公開車検に登場、トークショーやメディア対応、ファンサービスなどの対応。
14日(火)はピットOPENとなり、ブリーフィングやフォトセッション、ピットウォークなどがサーキットで開催された。
15日(水)からはいよいよ公式練習走行、公式予選と走行が始まる。
まずはテストデーからのマシンのバランスチェック変化や24時間の本戦に向けて交換されたパーツの作動チェックが進められる。
しかし今年のルマンは天候不順で時折コースの一部で雨が降ったり、澤も一部WET路面でのスリックタイヤ走行や逆にWETタイヤでの一部ドライ路面での走行など、決勝でも想定される゛難しい状況”での走行も済ますことが出来た、夜間の走行でも4分00~02秒での走行が可能な状況でまずまず、マシンも快調でスピードも充分。
オーナードライバーのMok.Weng.Sun選手も順調にマイルを重ねて徐々にタイムを詰め4分4-6秒位での走行が見込める状況となった。
エースの今回8回目の出場を果たすR.Bell選手も公式予選1回目で見事3分56秒827をたたき出し暫定クラスポールを獲得することに。
16日(木)公式予選2回目、3回目と行われるがやはり天候が不順、コース全域が雨となりチームは3回目の予選は出走を見合わせることに。
しかし前日のタイムを破るチームは当然無く、これで初出場ながらClearwater RacingのGTE-AMクラス、ポールポジションが確定した。
17日(金) ル・マン24時間レース恒例の全参加Drによる市内でのドライバーパレードに参加。
約15万人の熱狂的なファンに沿道から見守られながらサインや写真撮影、そしてチームのノベルティの配布などを行った。
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本戦の模様 フォトギャラリー 【Facebook フォトギャラリーに掲載中】
レースシーン中心 >>>
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.1162460963774876.1073741944.100000329515639&type=1&l=4b5498bf63
シャシン並走撮影サービスの小林悠佑氏の作品
>>> https://www.facebook.com/media/set/?set=a.1172290222791950.1073741946.100000329515639&type=1&l=4fce30cfa7
『みんカラセレクトBlog』 >>>
https://minkara.carview.co.jp/userid/145876/blog/
Facebook 澤圭太 >>> https://www.facebook.com/keita.sawa.9
ルマン24時間公式HP >>> http://www.24h-lemans.com/en/
ルマン参戦プロジェクト専用FBページ >>>
https://www.facebook.com/roadtolemans.keita.sawa/
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レポート②
いよいよ本戦の日18日(土)を迎える。
午後3時のスタートに向けてスタート進行とグリッドでのセレモニーが開始される。
メカニックによって手押しで指定のグリッドに付け、チームのメンバーやサポーター、そして何十万もの観衆に見守られる中、各出場ドライバーの国歌が順番に流れる。
”ここまで本当に来た”という10年の思いと共にこれから始まる24時間の戦いに胸が一杯になると共に気を引き締めて戦う気持ちに切り替えた澤。
セレモニーの間に雲行きが怪しくなり雨が降り出す、フォーメーションラップが始まる頃には本格的な雨に。
各車WETタイヤに履き替えて通常のスタート進行ではなくSC(セフティーカー)先導によるスタートへと変更された。
SCラン中に雨は止み、路面は次第にDRYへと変化していく模様。
このままスタートをするとフルWETタイヤでは厳しくなると想定しSC中にピットに入り雨量の少ない時用のWETタイヤに履き替え最後尾へとつく。
SCは解除されレースが事実上のスタートを切るとチームの判断が功を奏し数LAPでクラス4位まで上がる。
ここで路面がほぼドライになると続けざまにスリックタイヤへの交換、ポジションはそのままクラス4位をキープしての走行となる。
スタートから2スティント+ハーフ(雨による予定外のピットの際に給油補給をした為)を終えたR.Bell選手、この後はWeng選手が2スティント、澤が2スティントと進み夜間走行へ、Weng選手の1スティントを挟み、夜間はBell選手が3スティント、澤が同じく3スティントで朝へ。
その後Bell選手が2スティント、Weng選手も2スティント、澤が2スティント、Bell選手が2スティントで残り1時間をWeng選手がゴールまで進めるという予定。
チームが想定したペースで順調にトラブルや接触スピン、ペナルティなど無く進行、クラス3-4番手をピットのタイミングなどで行き来する状況となっていた。
夜間の澤の連続3スティントでエンジンのミスファイヤ症状が出て走行しながら無線で交信でコックピット内で解消を試みたがその間にタイムロスがあった事位で、そのトラブルも解消しその後は順調に周回を進める。
朝の気温が低くなって明るくなり路面にラバーが乗り出す頃になるとR.Bell選手も予選タイムに迫る3分57~4分フラット台で走行、澤も58秒~4分01秒台で刻む。
Weng選手も4分02秒~05秒台とタイムレベルからしてもマシンは好調、しかし表彰台を争う他の3チームもほぼ同等のペースで周回を重ねて゛我慢比べ”状態。
結局、そのまま24時間のレースはフィナーレを迎え、無事に初出場ながら19日(日)午後3時のゴールをチームオーナーのWeng選手によって迎える事となった。
初出場のチームながらの予選でのPP獲得、細かいコースOFFやトラブルによるペースダウンなどはあったものの、予定外にピットに入らなければならないようなトラブル、ペナルティなどは皆無でほぼシミュレーション通りに24時間を戦い抜き見事に24時間の過酷なレースを表彰台まであと一歩となるクラス4位でゴール出来た事は、チーム、車両、ドライバーラインナップの完成度の高さをアピールする事となり、アジアのモータースポーツのレベルを認知させるに十分な結果となった。
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2016年協賛スポンサー様:
2016年の澤圭太のレース活動は以下の企業様にご支援によって実現しております。
(順不同・敬称略)
Lion Sight Forex Trading (i Works)
Lidya Numismatic Collection Limited
i Payments / i Wallet (i Account)
FORZA!! KEITA 2016
P.S.C. Starch Products PLC.
miNami aoYama Network
藤井工務店
延命酢
株式会社アップリフト(Le Mans戦 特別協賛)
トリックアート美術館
KODENSHA (Le Mans戦 特別協賛)
株式会社東京ベストプラン
Arai HELMET
Djac(ディージャック)
ROCKPORT
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レポート③
澤圭太コメント
30代のうちにルマンへ行く!こう公言してここまで来ました。
海外でのレースを初めたこの10年の間夢見ていたルマンは何もかも私にとってSPECIALな場所でした。
約5ヶ月間の実質の準備期間は本当に大変でした、もう白髪がだいぶ増えた気がします(苦笑)
でも私の夢に賛同してくださった長年の支援者の方々のお陰で、こうしてしっかりしたチームで正々堂々とルマンに出場し期待以上の結果を残せました。
日本人としてアジアを主戦にここまできた道のりは決して平坦ではありませんでしたがそれによって得られたものも少なくはありませんでした。
シンガポール国籍チームとして初のルマン出場となるClearwater Racingと共に一緒に獲得したLMSチャンピオンの権利、同じDrラインナップでルマンに行く。
これは本当にチームも私も望める”ルマンを戦う体制”だったと言えます。
テストデーでの手応え、自分がやるべき事の再確認、そして公式車検やパレードなどルマン独特のイベントも感激と共に欧州のモータースポーツの根付きや歴史など、日本やアジアには無い奥行の深さを感じました。
決勝スタート前のグリッドでは日本から応援に来てくれた私のここに来るまでのバックボーンや道のりを知って下さっている15名の方とその空間を共有出来た事、これは私にとって一生の宝で、あの光景や気持ちは忘れることは無いでしょう。
そして日本の皆さんも沢山メッセージやコメントを頂き、レースの合間にそれらを見るに付け本当に力となり励みになりました。
走っている時は1人だけど、いろいろな人に支えられているのだと再認識した週末でした。
1回目の担当は2スティントで今までの自分が積み重ねてきたルマンでの走りを元に堅実に行きました。
(インディアナポリスに向かうストレートでの夕陽がとても綺麗でした)
2回目の担当は夜間の3スティント連続、トラブル解消をさせながらの走行にもなって精神的にも体力的にも辛い3時間でした。
(暗闇の中でも各コーナーで日の丸を振ってくれるファンの方々が励みになり、次第に明るくなってくるサルテサーキットを堪能出来ました)
3回目の担当は明るくなってからの走行は路面も良くなり、コース上の走行台数も減り、マシンも好調という事でチームからもプッシュしてOKと。
自分の力をしっかりタイムに残そうと必死に走りました、8回出場のエースRob選手は流石元アストンマーチンのワークスドライバーだけあって追いつかず、世界のプラチナDrのレベルの高さ、層の厚さを感じましたがそれでも目標としていたタイムレベルでこの全てにおいて過酷なサルテで走行が出来たのも嬉しかった。
もうこれで自分のルマンは終わってしまうという悲しさもあって最後の担当の最後の3LAPは本当に正常な状態で走るのが大変でした。
ピットに戻ってヘルメットを脱ぎ、チームのみんなや観戦に来てくださった方々に拍手で迎えられると”やりきった”という安堵と”終わってしまった”という気持ち。
”無事にゴールしてくれ”という願い・・・何とも言えない気持ちになりました。
結果、表彰台まであと1LAPでしたが世界レベルのアマチュアDrとプロが組んで走るGTE-AMクラスで15台の中でTOP5の戦いが出来た事は、チームにとっても私にとっても素晴らしい事であり、出場出来た事、決勝にしっかりマシンを並べられた事、トラブル無く完走出来た事だけでも喜ばしい事です。
でも、やっぱり表彰台に上がりたかった、どうしたら上がれるだろう?って考えてしまうのは仕方ないですね(笑)
Weng氏は来年はWECを1年戦いたいね、それでシリーズの1戦としてLe Mansで表彰台を目指して戦いたい!と既に言ってます。
アジアのモータースポーツはまだまだ欧州に比べるとローカルな部分があるのは事実ですがアジアのNo.1チームならこうして欧州でも同等に戦える事が証明出来た。
私も夢の地で”自分の役割を理解したレース”を実践出来た事は今までの積み重ねが間違いではなかった事を証明できた。
まだ今シーズンはGT-Asiaも日本ラウンドが控えておりますし、Asian Le Mansも10月からスタートし、引き続きClearwaterで出場予定です。(12月にはFSW戦も)
ひとつの夢を形に出来た今、確信を持って次のステージへと進める気がします。
そして微力ながら、目標を持つこと、実現させる為に進むことを体現する事で見てくれている支援者の方や関係者、ファンの方々に勇気と元気と夢を感じて貰えたとしたら凄く意義のある挑戦だったと思います。
今後も澤圭太は自分の進むべき道を邁進していく所存ですので引き続きご支援よろしくお願いいたします。
無事にこうして戦いを終えて帰国した今、本当に、本当に感謝の気持ちで一杯です。
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以上、最後までお読みいただきありがとうございました。今後共宜しくお願い申し上げます。
株式会社ABSSA 代表取締役 / ワンスマ主宰 / レーシングドライバー 澤圭太