FSW 24h(S耐)無事に終了しました。
結果は既にご存知の方も多いでしょうが、ST-2クラス4位(クラス4台中)で完走という結果でした。
久々の国内レース、そして独特の雰囲気の中で行われる24hレース、本当に楽しませて頂きました。
FORZA!! Smiler 2019のメンバー様やパーソナルスポンサー様の観戦ゲストの皆さんとも、自分のチームでの出走ではないからいい意味でリラックスして、気楽に過ごしたり、ゲストの皆さんと交流を深めながらも過ごせました。
国内の皆さんに”澤圭太が走っている姿”をお見せできたという意味では凄く良かったと思います。
自分でも気づかない内に海外国際レースの経験などを経て、メディア(新聞、TV放送、場内放送、雑誌など全体として)にも注目を頂ける存在になったんだと再認識をしました。
まずはFSW 24hのフォトギャラです。
(サポーターの1人である苅谷さんに撮影を頂きました、ありがとうございました)
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https://www.facebook.com/keita.sawa.9/media_set?set=a.2415388415148785&type=3
レース内容は?と言うと、週末を通して順調でした。
アクセラ・ディーゼルがST-2で表彰台を獲得するために必要十分な走りがチームとして出来てました(スタートして5時間経過位迄は)。
ピットのタイミングでクラス3位になったり、4位になったり...
ペース等も想定内でした。
こういうレースをしていれば3位より上が楽に戦えず、ミスやトラブルも起こりうると・・・
しかし予想外に自分たちのクルマの部品が先に悲鳴を上げてしましました。(リアのアッパーアームにクラックが入りリアタイヤがボディに干渉し白煙が出ているというオフィシャルのレポートがキッカケでピットイン)
しかし、これも外してみたら右はクラックだけでしたが左は折れててあと2cm位亀裂が進んだら完全に骨折状態。
FSWのオフィシャルさんの仕事に対してのクオリティの高さに感謝です。
もしそのまま走行していたら・・・もっと大ごとになっていたかもしれません。
そしてマツダアクセラという車の製品(パーツ)精度の高さも奇しくも実証されたと思います。
右回りの多いサーキットでは当然ながら左の駆動系や脚に負担が掛かり易い、右はクラックで左は骨折直前というのは、そういう事だと思います。
タイミング悪く、ST-5を戦うデミオ君もミッションを降ろさないといけない作業が生じるピットインで”余計な1時間の作業待ち”となってしまったのも、チームの事情を考えれば仕方ない部分かもしれません。
メカニックさん達は凄く頑張ってくれていて、その時点で出来るベストの作業だったと思います。
しかし、約2時間のストップを経て走行再開後の順調なペースを考えたらクラス4位(=唯一表彰台に上がれないST-2クラス車両)がほぼ確定した状態でレースを残り3/4戦わないと行けないという環境はチームにとってもドライバーにとっても厳しいものでした。
しかし、ここで気持ちが切れることなく再び順調なペースで最後まで走れた事はアットホームでボランティアの集団で戦うNOPROチームであっても、最後まであきらめず耐久レースならではのベストを尽くす姿を見せられたと思うし、何よりそういった苦境を経てチームの輪や結束がより強くなるというチームの雰囲気(だと私は感じてました)を感じ、素晴らしいレース運びだったと思います。
MT車両で市販車ベースでの24時間耐久レースはまさしく、古き良き時代の耐久走りが求められます。
(ゆっくり走れば良いと言うだけじゃないのが味噌)
1分40秒で走るGT3クラスから2分10秒で走るST-5クラス(直線でも80km/h以上の速度差あり)が総勢で4.5kmのコースを50台近く、タイム差1LAP30秒はある、という環境で走ると言うのは、スプリントレースのペースのままで24時間を走行してもなかなか壊れないWECの車両でLMP1からGTEアマ迄、14kmの直線の多いコースで60台が走ると言うのより、相当難易度が高いです。
体力的にも精神的にも今回はLe Mans 24hや過去の体験した他の24時間レースとはまた違う種類の疲労感がありました。
だからこそ、最後の4時間でクラス3位の車両がトラブルでストップし、我々に表彰台のチャンスが再び転がり込んできたと言う時、チームとしてどう戦うか?に関しては、非常に悔しさが残る結果でした。
車が壊れてしまった事が悔しいのではありませんし、3位になれなかった事が悔しいのではありません。
3位になれるチャンスが再び転がり込んできた時の戦い方が本当に表彰台を熱望し、貪欲に執着した戦いを出来たかどうか?が悔しかったというのが正直な所です。
24時間レースは完走する事が非常に大きな価値があるのですが、表彰台に上がれるというのは、だからこそ、もっと大きな価値があると思います。
チャンスが事実上なければ”仕方ない”で済みます。
しかし24時間レースはアクセラが1年で一番活躍できる舞台でした。
チャンスが訪れた時にやれるだけの事をやって戦った上で4位なら、それでも”仕方ない”と言えます。
しかし今回の内容は”仕方ない”と言える内容だったかと問われると、ドライバーの立場では正直”?”が残ります。
でもNOPROチームはきっとこれから強いチームになると思います。
良い戦いが出来る条件を揃え、指揮系統や役割分担、意思決定などがもっとプロ化すれば必ず・・・です。
ここに詳しい事は書くことは筋ではないし、私も知り得ないチームの事情や背景だってきっとあるはずなのですが、自分はやっぱりドライバーだから戦えるだけキッチリ戦って、順位を争う覚悟が常にあるドライバーで居たいし、その気持ちが無くなったらもうレーサーはやめた方が良い。
そして召還をしてくれたチームに、不満を言うのではなく、しっかりドライバーとしての気持ちや今までの経験に基づいたフィードバックをする所までが助っ人スポット参戦ドライバーである自分の使命だと思ってます。
改めて応援ありがとうございました。
そして今月はブランパン鈴鹿戦、そして来月には直ぐにブランパンFSW戦も控えてますので、気持ちを持続して次に繋げていきたいと思います。
Posted at 2019/06/04 16:17:03 | |
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