
昨日の袖森ドライブスルー走行会、ご参加の方がありがとうございました。
ドライブスルーの気軽さを勘違いして当日無断キャンセルしたり、当日現地で参加できると思ってお越しになったりする方々がいるのですが、定員と同時走行台数を設定しているので、困ります!って時があります。
サーキットが実施してるスポーツ走行とも似て非なるモノですから、大人なら分かると思いますが、皆さん「イベントに参加する」っていう事がどういう事なのか?よく考えてお願いしたいと思います。
枠が出来てしまえば、当然我々も当日現地でも受け付けて参加してもらった方が売上にもなるし嬉しいですが、参加申し込みをされた方々が事前に配布された情報に基づいてブリーフィング映像を見ていたり、車両の準備をされていたりすることを考えると安全性と公平性を保つのが難しいという観点もあります。
さて、同乗ドラサポの方は5台でした。
GRヤリスの方は同乗で13秒台、御本人も14秒台と素晴らしい内容。
ノーマルのGRヤリスはFSWなら2分2秒くらい?
袖森なら1分17秒くらい(TC2000なら1分6秒くらい?)ですよね。
A052にして足とブレーキやって、、、で4-5秒アップだとすると、チューニングに対して反応が良い車なんだな~と推測。
718ボクスターの方も同乗13秒台。
御本人は「FSWなら58秒位、袖森でも、、、」という方でした。
同じ13秒台でもGRヤリスのそれと718では成り立ちが違う、袖森で4-5秒アップはFSWなら7-8秒アップなので、718ボクスターの方のFSWの目標タイムは54-55秒と推定、だとしたらご本人のFSW 58秒ってタイムは悪くない!って言うのも分かりますよね!
それ以外にもZ33のサーキット経験がこれから、、、という方の同乗ドラサポ、BMW 118の方、Golf CIの方(それぞれ同乗で22秒~24秒台)も、ストーリーが個々にあってそれらを私も知っている中でもドラサポの方が多かったので、充実内容を提供できたと思っています。
そして、本日はオートポリスにて3台の同乗ドラサポでした。
予報に反して山の天気はおそるべし!でして、、、今日はWETコンディションの中での同乗ドラサポでした。
でも、予報では段々よくなるという点も考慮して、、、いつもドラサポが複数台いる場合はその流れとかを凄く考慮しています。
それは安全性(同乗ドラサポ時だけでなくご本人の走行も加味)、ドラサポの効果などをより高くするためで、こういう時は駆動方式、パワー、履いているタイヤ、その方のレベル想定(プロファイリング)が大切です。
ExisiはDryで8秒(以前に澤が同乗にて)、本人も過去数回の同乗ドラサポと自習練で自己ベスト11秒台といういい所まで来ています。
でも今日は気合で新品のA050(Sタイヤ)、コンディション的に不適で心配(苦笑)
1本目(2分18秒より速い車のクラスの1発目:前半の同乗予定を後半に変更)しました。
これはカメラやデジスパがオーナー様の機材だからオペレートを任せられるという点、路面が好転してからの方がタイム差が少ないのでよりDryでの走行の参考になる(澤がDriveしていればセッション途中からでも比較的クリアな部分は探せる、というのも加味)etcの点を考慮しました。
実際は2分21秒1(WETによるタイム落ちは約13秒と想定)でPit in Lapは更に2.5秒速そう(データ上)、前半御本人で走行してタイヤを少しでも温めて貰ってましたがやはりタイヤとコンディションのマッチング悪く、ペースが上げられなかったとのことで、同乗スタートからout lap / 計測1Lap / in lapまで頑張って走っても、しっかり発熱するまでは行かなかった、、、
それでも、セクターの良い所同士で比較してDryにも活きる、しっかりアドバイス&次に繫がるものを提供できたと思います。
続いて、前半パートを走行したAMG C63の方。
ドラサポは初、なので走行前のヒアリングを重視、本人ベストはDryで15-16秒台とのこと、しかし装着しているタイヤが少し心配(特にWet性能の部分と製造年が2020年と少し古い部分)。
こういうコンディションが読めない時、車両やタイヤのマッチングが心配な時は慣熟走行でも走行できる前半がより良いと、順番的にExisiよりもこちらを優先しました。
しかも、しっかり慣熟走行を先頭グループでコースインし、そのままフリー走行に入る為にペースもコントロールしながら要所で車両のバランスや操作性を確認、計測1Lap目でクリアを取れる様に万障お繰り合わせの上で走行し同乗状態で18秒台でした。
これならDryでのタイムは2分10秒前後と想定、ExisiにA050装着よりはWetのタイム落ちは少し少ないと想定して、、、そう考えると本人のDryのタイム(15-16秒)に対して次の目標タイムも設定できたことになりますね。
Wetでもブレーキングの強弱コントロール、各コーナーへの侵入の雰囲気など、得られるモノが沢山会った、、、とのコメントを頂きました。
(初参加の方も満足させることが出来て良かった)
最後に2分18秒よりも遅いgroupに所属のPOLO GTIの方。
(午後のフリー走行のみ走行の枠でエントリーしていた様子で主催者に相談して同乗走行のみ午前のセッションで許可を得ました)
Dryで本人の自己ベストは25秒台とのこと。
(たぶん、そんなに劇的に悪くはないタイムだと思われる、とは走行前に伝える)
タイム読めないとはいえ、装着タイヤはA052(フロント)、AD09(リア)というコンビネーション。
リアタイヤの温まりがFFは怖いから暖まり易い標準系スポーツラジアルをリアに、フロントは高いスポーツラジアルグリップを求めて052というバランスなんだろうと推定、慣熟走行も走れるので最初のセッションよりも路面は好転しているとはいえ、wetでそれが正解かどうか?確認してからアタックが出来る。
ローパワー系FFならば(と言ってもPOLO GTIはそこそこ速いが)コンディションによるタイムロスはDryから8秒位と想定、ちゃんと段取りを伝えて「自分で運転して慣熟走行の車列のなるべくいい所に入る様に」と伝えておきました。
(速い組の同乗を終えたら、すぐに乗り込むので)
慣熟走行で前を走る車両がWetに足を取られてスピン&ウォールにヒットで慣熟走行が赤旗中断というアクシデントがあり走行時間が短縮されてしまったが、同乗だけやっておけば本人は午後のエントリーしたセッションでもっと状況が良くなってから走ればいいので同乗に集中。
赤旗解除待ちのピットロードは先頭から4台目なので、主催者とコース担当者ともピットロードで待機中に一旦降車して状況を説明し「グリーンになったら慣熟はもう無しで最初からフリー走行」というのを前の3台に伝え(アウトラップから抜いてクリアを取る為のネゴ行為 笑)、案の定ペースのあがらない3台をアウトラップで抜いて、クルマのバランスも確認し、最低限タイヤが暖まった状態で最終コーナー手前で後方が追いつく位までペースを落として、より計測1Lapのクリアが取れる確度を高め、計測1Lap目で28秒台を記録しPit-in。
Dryなら車の性能は19-20秒くらいだから、まずは25秒台を22-23秒台にしよう!と目標を設定、午後に本人は走行するので本人の走行との比較は出来ないが、その分、私の車載映像を元に詳しくポイント解説でカバー、、、
こうやって、不確定要素の多い、Wet、走行会の中での同乗、個々の立ち位置や向いている方向、技術と意識のレベルを包括的に加味して、総合的に効果的な同乗ドラサポになるように考える、、、 これって結構ノウハウというか頭が必要で、前後含めてサーキットに居る3-4時間(今日の場合)は全身全霊で心身をフル活用している状態だと思います。
皆さんにとってお金と時間とリスクを掛けて参加してくれる個々のドラサポがより良いものになる様に、、、こういった感じでワンスマドラサポは実施されていると知って貰えると嬉しいなと思います。
ワンスマでサブスク的ドラサポというコンセプトで実施している「
年間ドラサポ」の場合はこのクオリティで個々のストーリーやバックボーンをより相互理解によって高めて、中長期的なタームでスキルアップを図っていくというプランです。
こちらも、いま問い合わせが増えてきているので注目してください!
画像でも使った「ワンスマ卓上カレンダー2023」(恒例もの)はComing Soonです、FSWでのMcLaren Free Runとワンスマ枠、昨日の袖森ドライブスルー、本日のオーポリ同乗と今週は合計で13台もお客様を乗せてのDriveで結構疲労が溜まっているけど、明日からも企業様広場トレーニング(FSW)と991Cupカードラサポが続くので気が休まらない師走スタートの澤圭太でした。