今回フォト多目の長文ブログとなります。
こちらの洋包丁ですが親父とお袋が隠居前に飲食業を始めた時に業務用としてメインで使用していた年代モノ。
その時の業務用器材も廃業と同時にほとんど処分しましたが、こちらの包丁は譲り受けたまま長い間眠っておりました。
購入したのはおよそ20年以上前のモノで実質活用していたのは12年ほどでしょうか?
刃渡りが22cm強と当然家庭用より長い故、肉の筋切りは勿論の事大きい葉物野菜もザクザクとカット出来る優れものです。
で、パッと見は綺麗に見えますが刃は欠けてくすみ柄の部分も傷んでおります。
モノは堺包丁の一応ブランドでして柄の部分は黒壇の木柄を使用。
まぁまぁの品かと思われます。
で、問題は柄の部分。
暗くて判り辛いですが鋼鉄部分と木の部分にどちらも大きな隙間が出来ております。
少し角度を変えると判りますかね?
1.5mm程度でしょうか?
ここに錆は勿論汚れも溜まって非衛生的状態となり握り難くなっておりました。
これを何とか蘇生させたいのですが和包丁は兎も角、洋包丁の柄の交換は何せ初めて。
とりあえず分解してみる(笑)。
まずは怪我を防止するために養生テープで刃の部分を隠します。
リベットの構造も判らないまま木は破壊しても良いつもりでマイナスドライバーを突っ込んでこじてみるwww。
するとリベットは完全な叩きリベットではなく合わせリベットである事が判明。
結構大変な力を要しましたが何とか片側の分離に成功。
それにしても凄い錆と汚れです。
更に反対側も分離。
相当手ごわい相手でしたが分離成功。
しかし何とおびただしい錆と汚れwww。
で柄の部分が黒壇を使用していたためほぼ傷も無く再利用出来そうな塩梅。
やはり黒壇は硬質で強いですね。
とりあえず柄の鋼鉄部分を掃除。
大まかな錆をグラインダーで落とし....
まだまだです。
更に細かな目地をワイヤーブラシで掃除。
これで赤錆は落とし切ります。
その後念には念を入れて防錆対策として、鋼鉄柄部分にバーナーで焼きを入れました。
その際に焼き入れ鋼材特有の焼き目は全て磨き落としております。
※ステンレスマフラーの溶接部分に生じる虹色のアレね!
さてここで申し訳ありませんが、かなりの作業がいきなり飛んでおります。
刃の研磨と黒壇柄の研磨作業。
これ黒壇の研磨はともかく、刃の研磨には結構な時間と労力が掛かっております。
しかし画像写し忘れました関係上割愛となります。m(_ _)m
この時点で刃は2,000番まで研磨しております。
また用意するものはエポキシ系の2液タイプのボンドにアルミの芯棒。
丁度元々のリベット径と同じ4mmがホームセンターに販売されておりました。
1m弱で200円未満と非常に安価です。
それを約40mm程度に3本カットしたものがリベットの代わりとなります。
ボンドをねっとりと鋼鉄部分に塗りたくります。
とりあえず段ボールあててクランプでセンターを密着させます。
この時アルミの芯棒を両端に入れておきズレが出来ないようにします。
ある程度の時点でクランプを両端2か所に変えてアルミの芯棒は抜いておきます。
数時間後、完全に乾いた状態のモノをカッターでバリ取りします。
さてここで今回初購入した秘密兵器(笑)。
その名も.....
『鉄の台!』www。
欲しかったんだよね~これ!
まぁ今後色々な作業で役立ってくれる事でしょう。
さてアルミの芯棒ですが先に述べた通り4mm幅がございます。
それと同じ径のドリルで埋まった穴を開け直しです。
こんな感じで硬化したボンドのカスがどっさりと出て来ます。
こんな感じから。
ここまで綺麗に。
さてここまで来たら最後の大詰め。
鉄の台に玄翁(げんのう)とアルミ芯棒。
実際には40mm弱に切り込んだ3本を刺しまして力を入れ過ぎず緩め過ぎず慎重にコンコンコンコン叩いて行きます。
さすればこの様にアルミが変形して溝を埋めてくれます。
これぞ職人作業じゃない?☚自画自賛。
最終的にガッチガチに叩き潰してこんな感じに。
それをヤスリで平らにします。
木の部分をあまり痛め付けない様優しくかつ大胆に削り進んで....
徐々にそれらしくなって来ます。
更に更に削り込んで.....
ダイソー製のやっすいやつwww。
まずは#60から。
そこから#600から最終仕上げの#1,000まで磨き上げ.....
ビッタシ隙間なし。
鏡面とまではいきませんがかなり魂が吹き込まれた瞬間。
しかし刃渡りなげぇ。
左面も....
100点とまでは行きませんが、それで良いのです。
あくまでも使用するためのリペア作業なのです。
しかもワタス料理人とちゃうしwww。
親父の形見と言うほどのモノではありませんが、修理に出すとこれまた変にお高いので.....
棄てるにもしのびないし.....
こう言うモノって紙一重なんだけど、これで少なくとも5~10年は余裕で活用出来る事と思います。
以上、自己満足な長編ブログにお付き合い有難うございます。
m(_ _)m
追伸:これぞ暇人がなせる業www。
あ~、忙しい忙しい。
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